「負けてたまるか。」と稲盛氏は「燃える闘魂」で語る。

◆『燃える闘魂』(稲盛和夫著・毎日新聞社)から、大きく書かれた〈PASSION〉のように,稲盛氏の「情熱」を熱く感じた。まさに、「PASSION」は,稲盛氏が経営で大切にする「PROFIT(利益)」,「AMBITION(願望)」,「SINCERITY(誠実さ)」,「STRENGTH(真の強さ)」,「INNOVATION(創意工夫)」,「OPTIMISM(積極思考)」,「NEVER GIVE UP(決してあきらめない)」の頭文字が織り込まれていた。
 JAL再生を果たした生ける伝説の経営者、稲盛さんの哲学書である。まっすぐ筋の通った方法論で働くという面についての本質が書かれていた。JALを倒産から2年で再上場させた手腕は、すごい。でも何か特別なことがある訳ではなく、「徳をもって事に当たる」誠実に正直に、あたり前だがなかなかできない。そして最後はやっぱり燃える闘魂。事業を起こす時などアイデア一つで起業できると巷で話題になっている、実際は人の役に立つアイデアじゃないとニーズも的外れになってしまって、空振りで終わってしまう。しかし、それでも諦めず試行錯誤してアイデアの方向を変えてニーズを満たせる方向に持っていく期間はかなり辛いし生活、お金も苦しい状況が続く。そんな状況下で信頼できるのは自分の信念と志と熱い想い、事業をやるのも人生を送るのも不確実な明日のために今日に最善な事を盛り込み昨日を捨て明日に向かう。燃える闘魂と明日を切り開く勇気。とても熱い情熱を感じた。
 それは、「なにくそ、負けてたまるか」という『燃える闘魂』、「世のため人のため」という『高邁な精神』、「人間として何が正しいのか」と問う『フィロソフィ』、それらを軸とした『日本航空の再建』、高品質の製品・サービスを提供することによる『高い付加価値』の獲得。会社経営としてだけでなく、会社のあり方、そして今後の成長にはどういう方針がいいのか、凄く参考になった。いくつになっても情熱は失いたくない。小難しい理論の話ではなく、つまるところは「燃える闘魂をもって経営にあたるべし」ということだと思うが、このような「目標をやりぬく気持ち」「首尾一貫したぶれない心」を持った人がリーダーとして必要なのであると。痛感した。
 その中から、いくつかの文を抜き書きしてみました。
 ・一般国民までもが,国や社会を再生しようとする強い意志をもって,自発的な行動に踏み出す。そうした機運が日本でも2025年に「衰」のどん底を見る前にわき上がるよう,国民の危機意識を喚起していかなくてはならない。
 ・現在の資本主義の根本的な問題は,制度やシステムの問題ではなく,つまるところ,その根本にあるべき精神の問題であろうと思う。・・・わたしは資本主義社会を生きる者が,正しい倫理観,強い道徳観を備えることが,いま最も大切なことであろうと考えている。資本主義とは本来,マックス・ウェーバーが唱えるように,己のためではなく,社会のために利益を追求する経済システムである。
 ・不撓不屈の一心,何があろうと目標達成しようとする岩をも貫くような「燃える闘魂」がまずは不可欠だと述べた。加えて,その「燃える闘魂」を制御するものとして,自分だけよければいいという利己的な心ではなく,すばらしい「徳」に満ちた,やさしい思いやりの心をもたなければならないということを述べてきた。
 “ものづくり”について述べられていたが,これは,どんな仕事であっても,どんな分野であっても、鉄則としていきたい物である。
 後日、感想を改めて整理してみたい。「負けてたまるか」良い響きのある言葉である。

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◆昨日の営業所長会議を受けて、臨時の会議を行い、本年度の営業成績のアップを図ることの基本方針を示す。詳細については、後日その方向を示し、各セクションで検討すし、今月中に整理していく予定。また、業務改善案の検討も指示。ようやく自らのペースで仕事を本格的に始動し始めた。

<今日の出来事>
・舛添知事 就任後初の現場視察。東京都の舛添知事は東京オリンピック以降も含めた東京の将来像を示す長期計画を年内にも策定する方針としており、これに向けて都制の把握をしようと就任後初めて現場を視察した。立川市の防災関連施設では災害時を想定したレスキュー隊員の救助訓練の様子や医療機関などを見て回ったとのこと。また、舛添知事は使われていない農業用倉庫を災害時の生活物資の備蓄庫として使用することを提案する考え。大地震の際に火災が燃え広がることが指摘されている下町の木造住宅などを視察するなどの予定で、今後も週に1回ペースで現場視察を続けていきたいと語った。
・小保方氏 理研に反論会見 「STAP細胞はあります」。STAP細胞を巡る不正問題で、理研調査委員会が認定したねつ造とされた画像の取り違えについて小保方晴子氏は共同研究者間の報告資料としてパソコンに保存されていたものを使用したと反論。論文の不備についても認めつつ不正は否定した。これまでにSTAP細胞は200回以上作製に成功しておりSTAP細胞は存在すると主張した。

<今日4月9日の歴史>
1939年東北からの就職列車第一号が上野駅に到着。1940年ドイツが中立国ノルウェーデンマークを急襲し占領。ノルウェー国王ホーコン7世がイギリスに亡命。1942年日本軍がフィリピンのバターン半島を占領。捕虜を徒歩移動させ多数の死者が出る。1952年ボリビアで革命。11年に軍事政権が倒れる。1952年羽田発大阪行の日航機「もく星号」が伊豆大島三原山の火口近くに墜落。37人全員死亡。1978年京都府知事選で、蜷川虎三知事の後継候補を破り林田悠紀夫が当選。28年にわたる革新府政が終る。1984東急田園都市線二子玉川〜中央林間が全通。1985年貿易摩擦対策の為、中曽根首相がテレビで外国製品の購入を呼掛け。1988年瀬戸大橋の開通に伴い宇野〜高松の宇高連絡船が高速艇を除き廃止。1991年に全て廃止。edia - 1995年ペルー大統領選でアルベルト・フジモリが再選。2003年イラク戦争で首都バグダッドが事実上陥落。 2005年イギリス王太子チャールズがカミラ・パーカー・ボウルズと結婚。 (コーンウォール公爵夫人) 2006年阪神金本知憲が904試合連続イニング出場の世界新記録を達成。

<今日のトラックバック
・「本田宗一郎にみる「人の使い方」。そして、「強い者は美しい」(織田幹雄の言葉)。そして消費税値上げについて。」http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20140330/p1
・「STAP細胞、200回以上成功」…小保方氏 http://d.hatena.ne.jp/shincyan_98/

<昨年の今日>「知好楽」を実践した二人の経営者。http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130409/p1