繰り返し繰り返し読み返すことがポイント。

江戸検定夏検まであとわずか。この1か月が最後の勝負。繰り返し繰り返し読み返すことがポイントである。まさに読み倒すことである。これにより何度も忘れた記憶を呼び戻す。これが私の勉強方法。今回の頑張りが秋への道につながるはず。ともかく頑張って行こう。

江戸検定への道>
●模擬問題
問1 老中とは、幕府の官僚システムの頂点に位置する職制上の最高意思決定機関です。老中を多く出した藩は下総国佐倉藩の7人ですが、老中の在職期間の長い人は次の誰でしょうか。(い)阿部忠秋(ろ)松平武元(は)青山忠裕(に)太田資始
・正解は(い)の阿部忠秋(博覧P27)第9回1級問題の問35の、「大老の在職期間の長い人は誰でしょうか。」を大老から老中に置き換えたものです。

問2 松平定信は、天明7年(1787)の江戸打ちこわし直後に老中に就任し、さまざまな政策を実施しています。では次のうち定信の政策は、どれでしょう。(い)新田開発(ろ)物価引下げ令(は)足し高の制(に)目安箱
・正解は(ろ)の物価引下げ令(博覧P184)この問題は第9回問36の定信の政策でないものを、「定信の政策」に変えたものです。

問3 山崎闇斎に師事し朱子学を究めた。米価の変動を抑え、米や金銭を低利で平百姓に貸し付ける「社倉制」を施行。寛文元年殉死を禁ずるなど、職制・地方支配組織を整備。漆・蝋の専売体制を確立した名君は誰でしょう。
(い)池田光政(ろ)徳川光圀(は)保科正之(に)前田綱紀
・正解は(は)の保科正之(博覧P328)。

問4 江戸の歌舞伎の芝居小屋に掲げられる絵看板は、江戸時代から現代にいたるまで、浮世絵師のある一派によって描かれるのが伝統になっています。その流派は次のどれでしょうか。
(い)菱川派(ろ)勝川派(は)歌川派(に)鳥居派
・正解は(に)の鳥居派(博覧P273)。

問5 江戸幕府を開いた徳川家康の幼名は「竹千代」でした。では、歴代将軍のなかで、幼名が家康と同じ「竹千代」だった将軍の組み合わせとして、正しいのはどれでしょう。
(い)家光・家綱・家治 (ろ)秀忠・家光・家重(は)家光・吉宗・家定(に)家綱・家治・家定
正解は(い)の家光・家綱・家治(博覧P72)。

問6 寛永18年(1641)に開設された日本初の藩校といわれる花畠教場は、何藩の藩校だったでしょうか?
(い)仙台藩(ろ)岡山藩(は)萩藩(に)福岡藩
正解は(ろ)の岡山藩(博覧P289・290・291)。

問7江戸ではしばしば風邪が大流行し、その時々の時勢にちなんだ名で呼ばれました。では、天明4年(1784)に大流行した風邪は、なんと呼ばれたでしょう。
(い)その年が大凶作だったことから「貧乏風」
(ろ)北部から流行が始まったので「上州風」
(は)力士の谷風もかかったので「谷風」
(に)あっという間に命を奪われたので「旋風」
・正解は(は)の谷風(博覧P190)。

問8「にそくさんもん」とは、量が多くて値段がきわめて安いことや、品物をまとめて安く投げ売りすることをいいます。では、その語源といわれているのは、次のうちどれでしょう。
(い)雪駄が・2足で3文だったことから(ろ)浅草紙が、2束で3文だったことから (は)七島筵が、2束で3文だったことから(に)金剛草履が、2足で3文だったことから
・正解は(に)の金剛草履が、2足で3文だったことから(博覧P71)。

問9 江戸時代中期以降、毎年11月17日に江戸城黒書院で将軍に披露された技芸とは、次のうちどれでしょう。吉宗やその孫の家治をはじめ、歴代将軍にも愛好者が多かったものです。
(い)囲碁や将棋(ろ)人形浄瑠璃や歌舞伎(は)連歌や俳句(に)剣術などの武術
・正解は(い)の囲碁や将棋(博覧P81・229)。

問10 江戸屋敷の管理や幕府などからの情報収集のため「留守居役」が任命されていた。彼らは他藩の留守居役と組合を結成し、重要情報を共有するなど連携をとった。こうした組合を留守居役組合といいますが、次のうち存在しなかった組合はどれでしょうか?
(い)同格の大名家同士の同席組合(ろ)同じ国の大名家同士の地域組合
(は)藩主の大名家同士の親類組合(に)屋敷地の近隣大名家との近所組合
・正解は(ろ)の地域組合(博覧P135)。

問11「西遊草」は、母親とともに半年近くかけて、故郷から山陽道周防国岩国まで三都をはじめ諸国の名所を周遊した、ある人物の旅日記です。さて・出羽国庄内の裕福な郷士の家に生まれ育った、この日記の著者は誰でしょう?墓は故郷の庄内のほか、江戸の伝通院にもあります。
(い)梅田雲浜(ろ)清河八郎(は)菅江真澄(に)鈴木牧之
・正解は(ろ)の清河八郎で、博覧強記には記載されていません。江戸萬案内に記載あり。

<7月28日生まれの先人の言葉>
片山哲内閣総理大臣・第46代)
 ・国民諸君に対し、民主主義平和国家、文化国家の国民としての精神革命を要望する。
 ・民主主義、平和主義を生かしてくれる青い鳥を探しに、慣れない空の旅を強行している。青い鳥は何処(どこ)かにいるに違いない。
長洲一二(経済学者・政治家)
 ・人の真価は、事の成否以上に、事そのものに全力投球したという充実感にあるのだろう。
 ・心機一転。それは過ぎたるを悔いず、常に未来に顔を向けるということであるに違いない。なにも人生航路の大転換のことのみではあるまい。日々、心機を新たに、将来に賭け続けることだと自分に言い聞かせる。

<本の紹介>
・ 名君保科正之会津松平一族―歴史の闇に埋もれた幕政改革のリーダー (別冊歴史読本 (21))http://d.hatena.ne.jp/asin/4404033214
・ 東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法 http://d.hatena.ne.jp/asin/4569819303
・ 東大首席弁護士が実践! 誰でもできる<完全独学>勉強術 (SB新書)http://d.hatena.ne.jp/asin/4797377399
  【ポイント】
 ・1回目:まずは全体を眺めるだけ
  1回目は、スピード感を重視しましょう。繰り返しますが、内容を理解しなくてかまいません。集中して全体を「眺める」だけです。 たとえ るならば、ものすごく疲れているときむに本を読んでいるような状態。読み進めようにも疲れていて、ざっと眺めるだけでさっぱり内容が頭に  入ってこない。そんな程度の理解度でいいのです。
 ・2回目:確認しながら単語を拾う
  大きく変わるのは、1回目では漢字しか拾わなかったのに対して、2回目は数字も拾うことです。2回目になると、これが負担なくできます。具 体的には「670年、庚寅年籍」「694年、藤原京」のように拾っていきます。拾った漢字と数字は、これまで同様、頭のなかで唱えながら進みます (ただし、まだ「黙読」するのではありません)。
 ・3回目:拾い残しをさらっとゲット
   1、2回目はサーチライトをあてながらジグザグに眺めていく感覚でした。それに対して、3回目は1、2回目より照らす範囲が狭い「レーザー ビーム」をあてます。そして、「左から右」→「左に戻って、また左から右」と1行ずつ読む通常の読み方に変わります。その分、1、2回目より 時間がかかるわけです。
 ・4回目:意味を拾いながら読む
  4回目は、簡単にいうと、テンポよく黙読するイメージです。4回目は本文の意味を把握しながら、1行ずつ「左から右」→「左から右」と普通 に改行しながら読み進めます。3回目までは、単語(漢字・数字)を拾っていましたが、4回目では「唐招提寺をひらいた鑑真ら、、国の僧侶の活動 に……」というように、普通に文章を読むのです。
 ・5回目:理解度が2割から8割に急上昇
  4回目と5回目の違いは、次に読むところの内容を少しずつ予想できるようになること。頭のなかで教科書と対話するような感覚です。また、4 回目まではさらっと眺めるだけで済ませてきた図版、表、縦書き部分も5回目では読んでいきます。この5回目ではじめて本文以外の部分を含め  た教科書を全部通読するようにします。
 ・6回目:要領をまとめて頭に叩き込む
  まずは見開き2ぺージの左ページを普通に1行ずつ読んで終えます。その後、右ページに進む前に、あらためて左ぺージの頭からさらっと読み返 します。こうすることで一度読んだ文章をあらためて拾い読みして、頭のなかで要約するのです。これを「普通の黙読×拾い読み要約」と称して いるわけです。 拾い読み要約で、サーチライトをあてながら眺めるときには、単語と単語を頭のなかでつなげながら読み進めるのがポイントで す。単語と単語、数字に動詞を組み合わせて、頭に叩き込むイメージです。そうやって、「固有名詞、固有名詞、数字、数字、なにをした」とい う、単語同士の関係性で要約していくわけです。
 ・7回目:細かいところまで再現できるまで完璧にする
  7回目が、1回目から6回目までと大きく異なるのは、1ぺージを頭から読む前に、まずページ単位で要約することです。そして、次に本文を1行 ずつ黙読しながら、正しく要約できているかを「答え合わせ」していくのです。 間違って覚えていないかをチェックしながら黙読していきま  す。この作業によって、内容を完璧に叩き込でいくのです。「記憶は確かかな」「あっ、ここは間違っていた」と記憶の状態を確認しながらた  どっていくことで、最終的に記憶を正確に固めます。