「亥の子餅」・・・玄猪(げんちょ)

◆「亥の子餅」は、最近では、あまり聞きなれない菓子名ですが、10月の初めての亥(いのしし)の日は、「玄猪(げんちょ)」と呼ばれました。この日には、厄除け・厄払いのため餅が食べられました。これが「亥の子餅」です。東都歳事記によれば、この日は諸大名が江戸城に登城し紅白の餅を賜りました。そして武家では、将軍家にならって紅白の餅が家臣に配られ、町家では、牡丹餅が食べられたと書いてあります。
 京都の虎屋の「亥の子餅」は、東都歳事記に書いてあるような紅白の餅でも牡丹餅でもない。説明書きには、「茶道の炉開きに使用されるお菓子で、きな粉、干柿、黒胡麻を混ぜ込んだ生地で餡を包んだもの」と書かかれている。東都歳事記には、玄猪の日には「炉開き、炬燵開き」とも書かれており、「炉開きに使用されるお菓子」というのが京都風なのかもしれない。江戸に対抗するではなく、都は京都であるという気品があり、当時江戸への酒等は「下がりもの」と言われていた。いま、鉄道で東京に行くこと「上り」京都に向かうのを「下り」と呼ばれていることを生粋の京都人は批判的。まさに、東京都を「ひがしきょうと」と呼ばれていることがその象徴。
 今年の江戸検1級の書き取り問題に次のような問題が出題された。「江戸城では、さまざまな年中行事が行なわれました。では、10月に行なわれ、厄除けとして将軍が大名などに餅を与える行事を、何と呼んだでしょう? 漢字2字で書いてください。」正解は「玄猪」です。

<本の紹介>
・ 未来の働き方を考えよう 人生はニ回、生きられる (ちきりん著・文春文庫)
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  先の見えない定年延長が囁かれる中、20代で選んだ仕事を70代まで続けるのか。月間200万PVをほこる人気ブロガーが「人生を二回生きる」働き方を提案。
・ 日本成長戦略 40歳定年制 経済と雇用の心配がなくなる日(柳川範之著・さくら舎)
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プロ野球 正力松太郎賞に工藤監督。
 今年のプロ野球に最も貢献した人に贈られる「正力松太郎賞」を、就任1年目でチームを2年連続の日本一に導いた工藤公康監督が受賞した。工藤監督は現役時代、投手として15勝を挙げ同賞を受賞しており、選手と監督の両方での受賞は王貞治秋山幸二に続く3人目。

北の湖理事長が死去、62歳 元横綱・優勝24度。

<11月20日生まれの先人の言葉>
●末川博(民法学者)
 ・理想は高く 姿勢は低く、いつも心に太陽を持って、ゆっくりと がっちりと理論を貫いて実践に行き、実践を通して理論を究め、 前へ前へと進もう。
市川崑(映画監督)
 ・映画はリアルとデフォルメの格闘です。
 ・映画には限界がない。
 「映画東京オリンピック」 http://movie.walkerplus.com/mv21408/