構想なくスタート.。午後、増田寛也さんの講演会に出席。

 拙速はよくないが、あまり構想なくブログを書きだすのもいかがかもしれないが、ともなく日々の記録を書いてみよう。
 今日は午前中、胃カメラを受ける。
 午後4時から商工会議所主催の新春特別講演会『これからの政治の行方』に参加。講師は増田寛也(元総務大臣、前岩手県知事、現野村総合研究所顧問)さんでホテルイースト21東京で行われた。
講演内容は 下記の通りであった。
●消費税増税問題について
 ・本日閣僚交代がされ、消費税増税シフト内閣改造
 ・増税を求めるならば、国会議員定数、公務員給与削減、国会議員歳費削減をしなければ国民の理解が得られない。
●世界に見る日本ランキングから
 ・人口が毎年減少。2050年には9000万人。地方圏の減少。悲観になる必要はなく、これからは女性・若者の進出の時代。
 ・水とみどりに恵まれており、フィンランドを目指すべき。
●介護・年金・医療の3K問題+少子対策(少子高齢社会を向かえて)
 ・この四項目を消費税増税により賄う。社会保障制度の内容を議論すべき。実際、現状として、5%でも1%しか財源しか賄えず、2015年10%にするため に無駄を排除すべきであるが、いずれ10%を超えてあげないと解決しない。どこで打ち止めするかきちんと説明すべき。
●防災とエネルギー
 ・低地に民有地を残さず、家を建てないようにすべき。
 ・防災教育の重要⇒危なければ自分の頭で逃げる。津波見込んで、自分の判断で逃げる。
(例)岩手県釜石市 小中学生 全員無事
   宮城県石巻市大川小 約7割(74名)犠牲
 ・一昨年の天気であると、今年の節電であると厳しい。関西・九州の原発停止に伴い、昨年以上に厳しい。
 ・原発コストを考えると、当分安全を確保して活用すべき。原子力の技術の確保。再生可能エネルギーを伸ばすことが重要。最終的には可能であれば、再 生可能エネルギーへ。
●今後の政治課題について
 ① 社会保障と税の一体改革
 ② TPP交渉
 ③ エネルギー
 ④ 沖縄問題 ・・・
 など グチャグチャの状態。身を削り、具体像を示すべき。
●解散について
 ・3月(年度末)、6月(通常国会終了)、9月(民主代表・自民総裁選挙)あたりに衆議院選挙が見込まれている。公明は来年都議選があり、今年衆議院 選挙を行いたい。
 ・おそらく、6月あたりではないか。
 ・今民主主義の危機。COPにみられるようG8⇒G20になり、意見のとりまとめができない。国家社会主義ポピュリズム*)の台頭
  *政治に関して理性的に判断する知的な市民よりも、情緒や感情によって態度を決める大衆を重視し、その支持を求める手法あるいはそうした大衆の基  盤に立つ運動をポピュリズムと呼ぶ。ポピュリズムは諸刃の剣である。庶民の素朴な常識によってエリートの腐敗や特権を是正するという方向に向かう  とき、ポピュリズムは改革のエネルギーとなることもある。しかし、大衆の欲求不満や不安をあおってリーダーへの支持の源泉とするという手法が乱用  されれば、民主政治は衆愚政治に堕し、庶民のエネルギーは自由の破壊、集団的熱狂に向かいうる。例えば、共産主義への恐怖を背景にした1950年代前  半の米国におけるマッカーシズムなどがその代表例である。民主政治は常にポピュリズムに堕する危険性を持つ。そのような場合、問題を単純化し、思  考や議論を回避することがどのような害悪をもたらすか、国民に語りかけ、考えさせるのがリーダーの役割である。( 山口二郎 北海道大学教授 )
 ・国民が政党か見極めていく。選挙の意味を問う時期。
●その他
 ・東日本の復興需要で景気は良くなる。

 実はもう少し突っ込んだ話が聞きたかったところである。かつて自公政権総務大臣であり、被災地岩手知事であった方であり、小沢問題を含めて裏話的なことも聞きたかった。(これ以上は知らないのかしれないが。)かつて地方自治の改革派知事として、脚光を浴びたこともあるので、世界人口が70億人を超えている中で人口減少の少子高齢社会を迎える日本のありよう、税と社会保障の一体かいくとは、直間税率の在り方、そして被災地再生に向けた地方分権の姿などなど。テーマがこれからの政治の行方であれば、仕方がないが、最後に触れた「国民が政党か見極めていく。選挙の意味を問う時期。」については、詳細に話をしてほしかった。また、TBSの時事放談で聞く機会があればよいが。