石原慎太郎知事、維新政治塾で23日講演

 石原慎太郎東京都知事が23日、橋下徹大阪市長が代表を務める地域政党大阪維新の会」の次期衆院選候補者擁立を見据えた「維新政治塾」の入塾式に出席。講演で、塾生約900人に「今日がこれからの日本の転換の一つのきっかけになることを、大いに期待している」とエールを送った。そして、講演では戦後の政治史、政局の変化などを約1時間語ったようである。民主党小沢一郎元代表についても「私は率直に言って、小沢一郎という男は大嫌いだ。あの男は党をつくっては壊した」と、小沢嫌いの本領を発揮した。角福戦争いらの名残りであるようだ。石原氏は「角さん」という表現で田中角栄を表するが、小沢一郎は小沢と呼び捨てである。よほどの想いがあるのであろう。今の私にはどうでもよいことだが。分裂騒ぎの民主党にとって、存在感を増す維新の会は脅威の的である。石原知事は「東京と大阪でいろんな形で手を組んでいくのが重要」と、維新との連携を重視していく考えを示唆したようである。、橋下市長が「(日本を引っ張る都市が)2つになるよう頑張りたい」と話すと、都知事は「その可能性は十分ある。私はもうじき世の中を去る人。あなたはこれからの人」と、石原イズムの後継者に指名するかのように話し、橋下さんへの信頼の熱さをモノがった。記者会見では国政進出を明言しなかった橋下市長だが、式では塾生に向け「来るべき“その時”に備えましょう。戦いに勝ちましょう。戦士になってください。日本を変えましょう」と猛烈な檄を飛ばしたようだ。