日本の領土問題

 日本は三国と「領土問題」を抱えている。三国とは、ロシア(北方領土問題)、韓国(竹島問題)、中国(尖閣諸島問題)であり、これに、北朝鮮を加えた4国が日本の脅威ですある。
 「ロシアは北方領土を実効支配し、現状に満足している。」「韓国は竹島を実効支配し、現状に満足している。」だから、この二国と戦争が起こるとすれば、日本側がしかける
場合に限られるだろう。「北朝鮮は、中国の傀儡であり、北京の意志を無視して戦争を開始する可能性は大きくない。」よって、4つの脅威のうち三つは大したことなく、日本国の実質的脅威は、「中国一国である」といわれている。
記事を引用
「中国は脅威なのか、脅威ではないのか?」と聞かれれば、「脅威です」と答えざるを得ないでしょう。「中国は脅威かもしれない」と考えはじめると、様々な事実が目に入ってくるようになります。例えばここ19年間、軍事費を毎年2桁増やしていて、既に日本を超えています。(06年3月5日付時事通信。)
?「国防費、23%の大幅増=5兆円超、日本を上回る−19年連続2ケタ伸び・中国(3月5日1時0分配信 時事通信
【北京4日時事】5日開幕する中国の第10期全国人民代表大会全人代=国会)第5回会議の姜恩柱報道官は4日の記者会見で、同国の2007年の国防予算が前年実績比で17.8%増の35
09億2100万元(約5兆3300億円)に上ると明らかにした。06年末に発表された国防白書を基に当初予算で比べると、23.6%の大幅な伸びとなった。国防費の2ケタ伸びは19年連続。日本の防衛費は07年度予算案で4兆7982億円で、中国の国防費が上回った。」
「中国軍事支出18%増 06年、英国際戦略研が算定(2月1日8時0分配信 産経新聞
【ロンドン=蔭山実】英国の国際戦略研究所(IISS)は31日、世界の軍事力を分析した年次報告書「ミリタリー・バランス2007」を発表した。それによると、中国の国防予算から除外されている研究開発費や海外からの武器調達費などを取り込んだIISSの独自算で中国の2006年の軍事支出額は対前年比約18%増の推定1220億ドル(約14兆7900億円)に達すると指摘した。」
●14兆7900億円。これは日本の防衛費の約3倍です。ちなみに日本のGDPは06年度、4兆5545億ドル、中国は2兆2343億ドル。中国のGDPは日本の約半分なのに、軍事費は3倍。これは「何かに備えているのでは?」と思えない人がいれば、「究極の平和ボケ」と言われても仕方ないでしょう。何に備えているのでしょうか?
?「光栄な使命履行」と武力行使示唆=台湾総統の独立発言で中国軍首脳(3月7日17時2分配信 時事通信
【北京7日時事】7日付の中国人民解放軍機関紙・解放軍報によると、同軍制服組トップの郭伯雄中央軍事委員会副主席は5日、全国人民代表大会全人代=国会)の解放軍代表団分科会の席上、「決して台湾独立を容認しない」と強調した。同副主席はさらに、「そのような状況が発生すれば、われわれは祖国の意志と願いに基づき国家主権と領土保全を守るという光栄な使命を履行する」と述べ、台湾独立の動きに武力行使も辞さない強硬姿勢を示した。」 
●日本にとっても他人事ではありません。日中で衝突があるとすれば、領土問題のある尖閣諸島で起こる可能性が高い。日本には三つの領土問題がある。そして、ロシアは北方4島を、韓国は竹島を実効支配していて、現状に満足している。紛争になるとすれば、日本からしかける場合に限られる。しかし、尖閣諸島に関しては日本が実効支配している。つまり、中国は不満なので、むこうから挑発してくる可能性がある。中国は実際に同様のケースで他国を侵略した事実がある。中国に言わせると、「自国の領土」なので、侵略とは思っていない)。>

 第2次世界大戦後でも、新世紀に入っても、「アフガン」「イラク」「グルジア」「リビア」などで戦争が起こっている。中国にしてもフィリピンやベトナムと衝突を繰り返している。この現実から、日本の領土を守るためには相当な覚悟が必要であるという現実を改めて理解したいもんどえある。戦争せよと述べているわけではないが、日本の固有の領土である、北方領土竹島、そして尖閣列島をどう守り、どう日本に返還させるのか。外交・防衛の役割は大きい。