日本の崩壊の道か、再生の道かの分岐点

マスコミがバカならまだしも、国民を騙そうとやっているなけに、バカじゃないのかではすまされない。しかし小沢氏のシナリオは政権交代まえの福田自民党との大連立からスタートしていると、思っています。民主党内にクーデター一派がいることは、国民はともかく政治家レベルなら誰でもわかっていたことで、政権交代後に謀反が起こることは想定内だったはず。
政権交代した2009年の選挙でも、小沢氏が推した候補者に、前原や菅、岡田などといったおなじみの面々が猛反対をして小沢氏が変更を了承した経緯がある。自民党へのガス抜きをかねて政権交代を演出し、ついでに自民党がやりたくなかった消費税増税をやらせてから、民主党を崩壊させて自民に政権を戻すという既得権益側の動きを小沢氏が知らないはずはない。政権交代後に一回生議員などに、次の選挙で戻ってくることが大切、とにかく地元を回れとハッパをかけていたのは、本当の意味での勝負は次の選挙であると認識していたに他ならない。そういった中で、次のガラガラポンまでの課題として最も重要なテーマだったのが、国民の意識の高まりであることは、無罪確定後の平野氏の会話の中で話しをしている。その国民の意識の高まりのために、小沢氏は3年8ヶ月という時間をじっと我慢してきた。
したがって4年前からの小沢氏の基本的な戦略のフレームは、フレキシブルに対応する部分は別として、大きく変更しなければいけない要素はほとんどない。年内解散の可能性も「いつ解散があってもおかしくない」と早くから指示していたわけですから、その想定に対する準備ができていないということはないでしょう。先の平野氏との会話の中で、小沢氏の気がかりは「次の総選挙は日本の崩壊の道か、再生の道かの分岐点になるが、どれだけの人がわかっているのかが問題だ」という話をしている。