『将に将たる器の人』を首相に。

『将に将たる器の人』
 世の中には「大将になれる人と、大将の大将になれる人の2種類」がいて、昔から「将に将たる人」とは言うが、如何なる人物が将に将たる人かと聞かれると、それを単純に定義出来るものではない。将に将たるというわけだから、自分と意見が違ったり対立したりするような状況にある人、例えば敵の将からもある意味畏敬の念を持って見られ、「あいつは正に将に将たる器だなぁ〜」と思われるような人を言うのではないか。『指導者たらんとする者は、やはり世界中の万人が「あぁ、なるほどなぁ〜」と思うような発言が出来るとか、あるいは「あの人がいる限り、この問題は手を出し難いな」というふうに、世界から見ても重きに思われるような人物でなければならない。』まさに、相手に一目おけれる人物でなければなるまい。
 今政界では盛んに「小異を捨てて大同に就く」という言葉が安易に語られているが、あの周恩来首相の「小異を捨てて大同に就く」という名演説によって、1955年に開催された「バンドン会議」の流れが変わり「平和10原則」の宣言が可能となった。国際会議が開かれ各国首脳が集まるという場合、そこに集まる首脳とは皆ある意味で将であるが、そういう場において一つの意見も纏らないといった時にリーダーシップを大いに発揮し、それをぱさっと纏め一つの方向性に導くような人も、やはり将に将たる人である。正反合の世界を創ることが出来るのかにより、その偉大さがが分かる。中国の言葉に「一国は一人を以て興り、一人を以て亡ぶ」という有名な言葉もあるが、果たしてこの日本を、そして世界を動かすことができる人物頃これからの日本のリーダーになって欲しいもである。果たして今の政治家はいるのであろうか。