68回目の終戦記念日。

◆今日は母親が朝からディに通う。久しぶりにのんびりした休みである。毎日介護をしている家族からするとその負担も大きく通所であれ、介護する高齢者がいない時間は精神的にも負担が軽い。今年のように猛暑で熱中症が心配であればあるほど、その傾向が強いものである。久しぶりに図書館に行き、「金融依存の経済はどこに向かうのか」(
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◆今日8月15日は68回目の終戦記念日。310万人の日本人が死亡した戦争。この時期になると、靖国神社への閣僚参拝で中韓からの批判が起きてくる。靖国神社A級戦犯を祭ってあり、そのことが日本の軍事化・右傾化につながるとの批判のようである。戦争でなくなった兵士の御霊を祭ってもあり、複雑な思いも感じる。今日の平和が、先祖の命と引き換えにあるということは紛れもなく事実であろう。それを利用しようとかという気持ちはないが、戦没者慰霊式典には、手をあわせるのは当然であろう。

日経新聞「経済教室」一橋大学名誉教授の野中郁次郎氏による『「知的機動力」生かす経営を 現場の構想力が重要 実践知のリーダー育てよ』という論文から。
『日本企業の現状を見ると、2000年ごろから多くの大企業が「選択と集中」「成果主義」「株主価値の最大化」などの経営手法を採用した。(中略)株主資本主義を意識せざるを得なくなり、企業の目的は何かという価値観に基づいた経営判断ではなく、数値で計測できる指標を用いて意思決定する風潮が広がった。その結果、企業は理論分析過多、経営計画過多、コンプライアンス(法令順守)過多に陥ったのである。こうした経営手法の背景には、理性の重視という古代ギリシャ以来の西洋の知の伝統がある。主観は理性による判断を誤らせるものとして、身体性を徹底的に排除する考え方だ。(中略)これに対し、カナダ・マギル大学のヘンリー・ミンツバーグ教授は、経営とは本来、クラフト(経験)、アート(芸術)、サイエンス(分析)の3つを総合したもので、必要なのはバランス感覚のある献身的な人材だと指摘した。人間の主観や価値観こそが重要だという考え方であり、日本企業は改めてこの点を認識すべきではないか。』つまり、経営というものは人間が行い、そして事業の中で多くの人間が一つのベクトルに向かって和の力を発揮して行く時に、企業体というのは強くなる。 人間組織である以上、知情意の三つがバランスを持って上手く機能した時に、初めて本当の力が発揮される。

(8月15日生まれの偉人)
◆藤岡 作太郎(ふじおか さくたろう、明治3年7月19日(1870年8月15日) - 明治43年(1910年)2月3日)は、日本の国文学者。
1890年に第四高等中学校を卒業。ここでの同窓生に西田幾多郎(哲学者)(http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130617)、鈴木大拙宗教学者)がおり、藤岡とあわせて「加賀の三太郎」と称される。東京帝国大学国文科卒業、第三高等学校教授ののち、1900年東京帝国大学助教授となり、芳賀矢一の洋行の後の担当となる。日本文学史を全体にわたって講義し、『国文学全史』の執筆にかかるが、平安朝篇のみ完成したところで病に倒れ、享年四十一で死去。没後その遺稿が刊行され、『国文学全史平安朝篇』は今も読み継がれる古典である。

<昨年の今日>もまた空白である。