今日は海の日。

◆雨も降らず、暑い一日。明日以降を考えると関西から全国的に梅雨あけでしょうか?また猛暑になると、野菜作りもまた水不足で収穫できないかも。

◆「なぜ今 中国で”日本式経営”ブーム?」(2014年7月21日放送 19:30 - 19:58 NHK総合クローズアップ現代
 緊張が続いている日本と中国だが、現在京セラの稲盛和夫さんの経営術が話題となっている。一体いま中国の経済で何が起きているのか。中国ではこれまでの安い労働力に頼った経営モデルから日本指揮経営へ脱皮をする傾向が出てきており、中でも京セラの稲盛和夫名誉会長の経営術が注目されている。中国と日本の関係が悪化するなか、なぜ稲盛さんの考えに共感するのか。この日中国・杭州で2000人を超える起業家が稲盛さんの公演を聞きに訪れた。アリババ・グループの馬雲会長も稲盛さんを快く受け入れた。2年前に稲森さんの考えを知り会社が救われたという張忠良さん。張さんの工場には4000人以上が働いており、工場の至るところに稲盛さんの言葉が書かれている。張さんは会社を立ち上げ右肩上りの成長を続けてきたが、2008年突然のリーマン・ショックを機に経営難に陥った。その後コンサルタントを雇い、従業員には厳しい成果主義を採用したというが利益は上がらなかったという。初めて成長の限界に直面した張さんは稲盛さんの「他を利するところにビジネスの原点がある」という言葉を知り経営者としてのあり方を見つめなおしたという。そこで張さんは経営改革へ乗り出し、社員食堂などを改善すると従業員の姿勢は変わり経営は上向きになった。
 現在中国では安い労働力の異変が起きており、最低賃金が年々上がってきていることから従業員を確保できない会社が増えている。ミシンメーカーを経営する阮積祥さんの会社は比較的賃金が高いというが、それでも従業員の確保に苦しんでいるという。そこで阮さんは誕生日を祝うなど家族意識を高めるためのイベントを導入、さらに従業員をお辞儀で迎えるなど誠意を表すことにしたという。こうした経営の仕方は稲盛さんの考えから得たといい、家族のように扱うことを心がけている。日本の経営手法に注目する中国企業。中には日本企業との関係を深くしようとする企業も多い。この日稲盛さんは吉利自動車の李書福さんに招かれた。世界的に車を売り出していくために日本企業を必要としているのだという。稲盛さんの考えを参考にし経営手法を変えた張さんはこの日元ソニー技術者の古賀宣行と新型加湿器の打ち合わせをしていた。
 寺島実郎さんは中国の日本式経営ブームについて「現在の中国は日本の80年代のような感じ。バブリーな経済を引き締めなくてはいけない時期に来ていて今までのひづみのようなものが出てきている。もう社会主義的な考えは通用しなくなっている。稲盛さんの考え方というより稲盛さんのこれまでの実績ありきの考え方が買われているように感じる。」と説明した。
寺島実郎さんは「ここで紹介されている例は一部のもので、日中間の局面が非常に難しい中でナショナリズムが先行してしまう例も多いのでは。やはり学びあう必要があるところもあるので謙虚さを持つことが大事かと思う。コミュニケーションを取るスタンスが大事。」と話した。