太宗寺の閻魔大王像。

<江戸学>
◆新宿区太宗寺の閻魔大王像は像高5.5mと都内最大。「地獄の釜の蓋が開く」といわれる毎年7月15・16日は閻魔縁日で、閻魔堂を開扉。弘化4年(1847)には泥酔した罰当者が目玉を盗む事件が発生、浮世絵にまでなって江戸の話題をさらった。
 もともと太宗寺は、1596年頃(慶長年間)甲州街道の道筋に「太宗」と称する僧の庵として造られた太宗庵を始まりfだそうである。徳川家重臣・内藤正勝の信望を得て、寄進を受け太宗寺と改称。江戸六地蔵の3番地蔵、江戸三閻魔の閻魔王像、新宿山之手七福神布袋尊が安置されている。大宗寺の閻魔様は江戸三大閻魔にも数えられており、その大きさは都内最大級の5.5m。文化11年に安置されましたが、火災や震災に合うたびに修復され、現在は頭部のみが当時のままなのだとか。体は昭和8年に作り直された物である。「内藤新宿のお閻魔さん」と呼ばれ、地元の人々に親しまれ、大宗寺の閻魔像は、弘化4年(1847年)に泥酔者が閻魔像の目玉を取るという事件が起こり、錦絵に描かれるほどの大騒ぎになったそうである。閻魔像・奪衣婆像のご開帳 は閻魔の斎日にちなんで1/15、16 と7/15、16の年に2回。