末期(まつご)養子

<今日の江戸学トピック>
◆慶安4年(1651)12月11日、幕府は大名・旗本の養子に関し、50歳以下に限って、死の直前に定めた末期(まつご)養子の届けを受理すると布告。それまでは当主が死亡した際、後継ぎがいない場合はその大名・旗本は取り潰しとなり、多数の家臣が浪人となりました。由井正雪ら浪人による幕府転覆未遂事件、慶安事件もこの年に起きていました。のち末期要旨はさらに緩和。50歳以上、17歳以下でも事情によっては許可されることになりました