東日本大震災から6年。直虎ゆかりの地を歩いた。

◆平成23(2011)年3月11日午後2時46分ごろ、発生した東北地方太平洋沖を震源とするマグニチュード9.0の地震が起こりました。宮城北部で震度7を記録。ほか岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉の各県で震度6強から6弱を観測しました。東北から関東の太平洋岸では大津波が起こり、また福島第一原発では放射性物質が漏出する重大事故が発生。死者は1万5893人、行方不明は2553人。今年は震災で亡くなられた方の7回忌を迎えます。震災関連死は3523人。そしていまも約3万4000人の方がプレハブの仮設住宅に住んでいる。東日本大震災から6年が経った今日3月11日、地震があった時刻の午後2時46分、各地で犠牲者への祈りが捧げられた。福島県浪江町では消防署員が海に向かって黙祷した。署員がパトロールを続けている浪江町は、3月31日、帰還困難地域を除いて避難指示が解除される。今朝にニュースから「早かったような長かったような複雑な気持ち」「みんな忘れることのないように受け継いでいきたい」などと心境を語っていた。
 ・“あの日”をどう語り継ぐ
 宮城県気仙沼市の中心部から南に8キロほどの地域は震災当時避難場所になっていた。住民の多くが避難したがこの地区では93人が津波の犠牲になった。今朝は早くから慰霊に訪れる人の姿も見えた。被災した気仙沼向洋高校の校舎は現在震災遺構として保存されている。この校舎4階まで津波が押し寄せたが生徒や教師は高台などへ避難し無事だった。学校内にある3階の教室には教科書などが散乱しており、さらに津波で流されてきた車などもあった。
 ・大川小の記憶を伝承 語り部たちの決意
 宮城県石巻市の大川小学校では東日本大震災で児童など84人が犠牲になった。小学校を遺構として保存するか解体するか意見が別れていたが去年保存が決まった。遺族たちが記憶を語り継ぐ活動を始めている。鈴木謙之さんは六年生で活発だった娘を津波で亡くしているという。どうしてとう思いで本当に悔しかったという鈴木さんは思い出を1冊の日記にまとめた。娘の入学式などの写真や思い出と共に無念の想いを綴っている。もっと生きたかったはずの娘を忘れてほしくなかったが震災の記憶を言葉にできなかった。その気持を大きく変えたのが去年決まった校舎の保存だという。他の遺族と伝承の会を発足し語り継ぐ覚悟をした。震災から6年ようやく語れるようになった鈴木さんは語り部をしながら訪れた人を必ず娘を発見した場所に案内するという。大川小学校で娘をなくしたという佐藤敏郎さんは校舎の保存をきっかけに本格的に始まった語り部は校舎に来ることができない遠くの人たちにも伝えようと動き始めたという。現在は全国各地で語り部をしている。校舎の保存が決まってから佐藤さんのもとには語り部の依頼が相次いでるという。この日招かれた小学校では震災のほとんど記憶がない生徒もおり、佐藤さんはそんな生徒たちにもわかる言葉で語りかけた。佐藤さんの話を聞いた生徒たちは津波の体験をした人がどのようなことを思っていたかなどよくわかったなどと感想を述べた。

大河ドラマ「女城主直虎」を訪ねた。直虎ゆかりの地を歩いた。
 ・井伊谷城址公園
 井伊谷を治めた井伊家の居城跡とされている。現在は城址公園として開放されており、散策路の途中には石垣の名残も見ることができる。頂上からは井伊谷の田園風景や、浜松の町なども見ることが出来る。目の前に広がる景色の爽快さは格別でした。
 ・井伊谷宮
 ご祭神は、後醍醐天皇の第四皇子「宗良親王」と「尹良親王」を補佐し、忠勤に励んだのが当時の豪族であった井伊介道政、正四位 井伊新介高顕道政であり、二人も祭られているほど、井伊家にゆかりの深い神社であった。
 ・龍潭寺
 直虎語るに絶対外せない場所。次郎法師として、修行をした場所であり、始祖「井保出生の井戸」も近くにあり、直虎もここに眠っている。井伊家の始祖から幕末の大老井伊直弼」の位牌もお祀りされている。龍潭寺は、見事な日本庭園で知られた名刹だ。本堂わきの井伊家御霊屋にある直虎(次郎法師) とその母の位牌に手を合わせた後、裏庭の庭園を鑑賞する。もっとも美しいのは新緑の季節だろうが、少し枯れた感じも味があった。
・「おんな城主直虎 大河ドラマ館」
 館内は、登場人物のパネルや衣装が展示されていた。有力な戦国武将・今川義元の配下だった井伊家の運命が、織田信長の台頭によって大きく動いたことなどがよくわかる。出演者たちの衣装も興味深いが、一番面白かったのは、地元のエキストラも登場したドラマのメイキング映像だった。
 ・気賀関所
 1606年に徳川幕府が設けた「気賀関所」が再建されている。江戸と西国の人の行き来を監視するための施設だ。直虎の生きた戦国時代より後の時代の建物ではあるが、しっかり再現されていて雰囲気がある。
 
<今日の読書>
 ・ 江戸開幕
 ・ 博覧強記