北野天満宮

⑤◆北野天満宮の国宝の本殿は俗に何造りと呼ばれているか。
ア、両流造  イ、祇園造  ウ、八棟造  エ、春日造
<解答> ウ、八棟造 
<解説> 北野天満宮の本殿は、慶長12 ( 1607 ) 年、豊臣秀頼の命により、片桐且元が普請奉行となって造られた檜皮葺の大建築である。奥の本殿と手前の拝殿が軒の低い石の間によって結ばれており、また拝殿の左右には楽の間が続いていることから屋根の構造が複雑で、俗に 「 八棟造 ( やつむねづくり ) 」 と呼ばれている。またこの形式が日光東照宮など徳川氏ゆかりの建物に継承されたことから、一般的に 「 権現造 」 とも呼ばれている。昇殿参拝の際に見上げて見ると、本殿正面の軒が石の間内部に現れており、本殿と拝殿が一つに連結していることがよくわかる。拝殿の屋根の正面には千鳥破風、向拝には唐破風が見られ、安土桃山時代を代表する荘厳華麗な建築物である。両流造の本殿をもつのは松尾大社であり、祇園造の本殿をもつのは八坂神社であり、春日造の本殿をもつのは大原野神社吉田神社である。(3級)