フォークローバースの「冬物語」

坂田晃一という作曲家が紡ぎ出すノスタルジックでやさしいメロディがどれも好きである。例えば、ビリーバンバンの「さよならをするために」、 伝書鳩の「目覚めた時には晴れていた」、 西田敏行の「もしもピアノが弾けたなら」などなど。そして、特にドラマ「二丁目三番地」の主題歌ビリーバンバンの「さよならをするために」が好きである。
 そして、作詞阿久悠、作曲坂田晃一のこの曲、1972年、日本テレビ系列のテレビドラマ「冬物語」の主題歌で 曲調は歌謡フォークという感じ。歌っているフォークローバースは、カレッジフォークの代表的なグループで1968年にフォーセインツとして出したデビュー曲「小さな日記」が大ヒットしました。特に「冬物語」は、ビリーバンバンの「さよならをするために」と並んで坂田晃一さん心に沁みる旋律がとても魅力的な曲である。

  こがらしは寒く 乗りかえ駅に
  行方知らぬ 旅がつづく
  愛の切符 手にして
  すれちがう夢に 逢えない女(ひと)は
  風が運ぶ 歌にさえも
  胸のふるえ 感じる

  遠い汽笛 聞く女(ひと) どこへ行くというのか
  愛のために いつも うつむいて
  生きているのか
  春は近い 春は近い 足音は近い