「トヨタの口ぐせ」(OJTソリューションズ、中経出版)から

 「トヨタ」の考え方を学ぶ。
●『現場に行く。すぐやる。期限をきめる。』 こうした当たり前のようなトヨタ方式が簡単に真似ができないのはいくら学んでも、実際に実行することが難しい。つまり、口ぐせ、習慣までに落し込むのは至難の業。
・おまえ、あそこ行ってきたか。俺は行ってきたぞ。(海稲良光)(p12)
管理監督者の立場にある人は、部下からの情報に頼りきるのではなく、実際に自分の目で現場を見て、何が起きているのかをつかまいといけない(p20)
・現場が変わっていないと、『おまえの現場はいつもいっしょじゃないか』と叱られました(p25)
トヨタでは、こうした考え方を大野耐一さんを中心として、仕事のなかでじわじわと広げていった。でも現実には「仕事を変えるということは、考え方を変えるということ。であり、かなりの負担があるものである。この本の言葉に、現在呼ばれる「トヨタ方式」を広めていった人たちの執念を見た。
・若い頃は何か仕事を命じられたときに、『できないと思います』とか『無理だと思います』とつい口にしてしまうことがありました。「やってみてから何か言え!」(p61)
・『君が部下に指示するときは、自分だったらどうするかをちゃんと考えておけ』部下に任せてうまくいかなかったとしても、仕事を完成させられるようにする(p73)
●まずは、自分の職場から変えていく必要がある。それがうまくいってはじめて、改善の輪が広がっていくのであろう。
・「あなたがやるべきなのは、現場の人たちがどんどん提案を出していけるような雰囲気づくりです。『現場の作業者がいちばんよく現状を知っている』(p95)
・どんなことでも、絶対に期限を決めるのです。『二週間後に来るからね』って、そこまでは部下に対して優しい。行動を起こしていなかったら、ものすごく叱られます(p70)
・大切なのは、すぐにやることです。難しいことをしなくていいのです。サンドペーパーとは、蛍光塗料とか、簡単に手に入るもので、すぐにやる。(p115)

 何かとトヨタ方式は以前から話題である。どんな仕事であれ、業務改善は必要である。それをどう実践し、改善させるのか。管理職の課題である。そのためには現場をみること。これは非常に重要であろう。この感覚を仕事に活かすために私なりに現場を歩いていきたい。