ゴールデンウィーク後半スタートあいにくの天気ですね

『入社10年後に活躍できる人、できない人』(古川裕倫著)から学んだこと。
 もう10年間に出版されていれば良かったなと感じた本である。その中で参考になったことをまとめておきたい。
●『給料を決めるのは「自分」自身』
 自分が成長し、会社の業績に貢献して、そこで初めて自分自身に成果が跳ね返ってきます。つぶれない会社にするのも、給料のいい会社にするのも、すべて自分の会社への貢献がもたらす結果なのです。よく居酒屋などで、「うちは給料が安くてさあ」とぼやく人を見かけます。これは極論すると「自分には能力がない」と言っているのと同じこと。自分の貢献が少ないがゆえに、自分に給料という成果が戻ってこないのですから。大切なのは自分を高めることです。そうすれば入社後10年して、あなたは上位20%の人の中に入り、社内での重要な分野に登用されて活躍している。確かに愚痴をこぼす前に自分力を高めることがポイント。人を羨ましく思うまえに、自分自身の向上を図ることが重要である。
●『代替案のない否定はしない』
 仕事に対しては、常に自分なりの意見を持って臨むべきです。時に、現状を否定するようなケースでも、上司に自らの意見を通せる人は、同期の中で一目置かれる存在になり得る。ただし、単に「○○はよくない」といった否定的な意見を述べるのでは、まったく意味がない。現状否定は誰にもできる。否定するだけでは、何の問題解決にもなっていない。現状に不満があるなら、類似する問題に他社はどう対処しているかなどを調査して、現実的な代替案を出さなくてはならない。入社3年たってもそういうことができず、不平ばかり言っている人は、いずれ会社に不要の烙印を押されてしまう可能性が高い。つねに、不満ばかりでは成長はない。不満ばかりであれば、どんな仕事をしても、まず不満が先行しまいがち。ふまんを言う前に改善策を。
●『上司から聞かれる前に報告する』
 上司から聞かれる前に、自分から報告することを肝要。そもそも、「あの件は今、どうなっている?」と聞かれること自体がまずい。「ちょっと教えてくれる?」「今、いいかな?」「何度も悪いけど」と優しく声がけしてくれる上司も大勢います。そう言われて初めて、報告すればいいという姿勢は大きな問違い。「教えてくれる?」は「ちやんと報告しろ」、「何度も悪いけど」とは「わかるように脱明せよ」という、上司からの催促のサイン。私自身にそのようなことは過去にあった。そのミスに気づくのが遅かったから今日がある。
●『小さな「完了報告」をしっかりする』
 上司からちょっとした仕事を頼まれたときに、「はい、わかりました」と答えることは誰にでもできる。大事なことは、頼まれた仕事を終えたあとに、「○○、終わりました」と完了報告をすることがぽいんと。意外と習慣化されていない。実際に私が部下を持つようになってから、なぜ彼らからの完了報告がないのかと、何度も疑問に思うことがしばしば。部下の時、それができていない結果が今日を招いている。
●『上司に叱られている時こそメモを取る』
 とくに上司から叱られているときには、その場でメモを取ることが重要。メモを取っている姿勢を上司が見れば、「こいつはオレの言っていることをちゃんと理解しているな」と感じる。部下をもって始めて気づく。メモも取らずに話をしていると、本当に理解しているのか疑問。ノートでなくてもよい、資料の横にでも良いから、メモをとるべき。今自分人はメモをとるように心掛けているが、完璧化どうか疑問。メモを取ることは、自分の理解を早めるものであり、記憶を呼び戻すにつながる。上司に呼ばれてメモや筆記用具を持たずに行くのはいかがなものか。メモも取らずに話をただ聞くだけでは、「こいつはわかっているのか」と思われるだけ。
 この5項目だけでも、自分の成長につながるように思える。でも、思うだけでなく、実践してはじめて自分に身に着くものであろう。今からでも遅くない心がけていきたいものである。