今日も寒い一日であった。図書館から本を借りる。

 仕事の帰りに山田方谷に関する本を自宅近くの図書館から借りてくる。絶版になっているので、やむなく図書館で借りる。
『為政者は全般を見通す識見を持って大局的立場に立て。一事に係らわって全般を見落とすな。 財政改革といえば、財政の窮乏という、数字の増減、即ち収入の増加と支出の削減をいかにするかということのみにとらわれてしまい、その他のこと(哲学)は財政再建の名のもとに片隅に追いやられてしまいがちになる。』「日本一の財政家・名参謀・軍略家」とも称される幕末期の儒者山田方谷が32歳の時に書した論文『理財論』が有名である。 方谷というのは「幕末期に、今の金額に換算すると百億円にものぼる借財を抱えた備中松山藩の財政改革を遂行し八年後には、逆に百億円の蓄財を持つ裕福な藩に変貌」させた偉人である。日本ではケネディ大統領の御蔭もあって、財政事情が紛糾した時に藩政の大改革を実現した人物として、米沢藩主の上杉鷹山公が有名ではあるが、方谷というのは実はある意味彼よりも優れた改革者であったというふうに思える。
 「財務の教科書」「天命」の二冊を借りてきた。さらに、山田方谷について、調べていきたい。

新将命氏講演会『企業を伸ばすリーダーの条件〜次代のリーダーが目覚めれば会社は強くなる〜』
日時:2012年12月13日(木)19:00〜21:00
場所:博多都ホテル
■新将命氏の講演内容
・50年間、経営の現場にいるが、成功者には共通点が多い。松下幸之助さんが「成功する人は成功するようにやっている。失敗する人は失敗するようにやっている」と言っているが、国籍・国境、業種・業界には関係なく、共通点がある。その共通点は、「原理原則」「principles」というもので、個性はいいけれど、我流、自己流にしがみついていると、ガラスの天井にぶつかって伸びない。企業が継続できるかどうか、「持続可能性」「sustainability」ともいうが、勝ち残る企業・組織には「原理原則」がある。私が話をする「総論」を、聞いている方それぞれが「各論」、自分のことに転換して聞いてほしい。
・まず、株式会社の最終的な責任の対象はどこにあるか?それは、「株主」にある。株主が満足するのはどういうときか?株価が上がり、配当が高いときだ。では、どういうときにそうなるのか?それは会社の「業績」がよいとき。業績は売上と利益。どちらが大事か? それは利益。利益はどういうときに上がるのか?「顧客」が満足して、たくさんお金を払ってくれるとき。外資系ではよく「Value for money」と言うが、価格に対する価値が高いとき。すなわち「勝ち組は価値組」と言える。どうしたら顧客が満足するのか?「社員」の品質が高いとき。
・社員の品質、「社員品質」の中身は、「スキル」と「マインド」。「スキル」は仕事力。営業、経理、技術など、仕事の力。「マインド」は人間力人間力とは、1)信頼、2)尊敬、3)意欲。「信頼」は、嘘をつかない、約束を守るなど。信頼が高いと「尊敬」になる。そして「意欲」は、やる気、志。「意欲」は、1)本人の意欲と、2)部下・後輩など人の意欲を高められるものと2つある。
・そして、その社員の満足、「社員満足」には2つの種類がある。「良い満足」と「悪い満足」。良い満足、正しい満足は「Satisfaction」。1)会社に社員が「誇り」をもっている。2)仕事に「達成感」、やりがいがある。3)自分を磨く、高めることができる「自己実現感」がある。悪い満足は「Complacency」。「まあええやんか」という危機感の欠如が会社を滅ぼす。つまり、ワクワクモードのとき、イヤイヤモードでない状態のとき、社員満足度が高い。優れた社員は優れた仕事をする。商品・サービスの品質が高いと、お客さんは納得して買う。そうすると、業績が上がり、株主が満足するという流れになる。
・まず「人」、そして「商品」。「わが社は人をつくります。そして、物をつくります」と松下幸之助さんが言っている。そして、経営者が人材育成に力を入れているかどうか。
社員品質は、「経営者品質」による。「魚は頭から腐る」というロシアのことわざがあるが、企業もトップ、社長から腐る。会社は社長で9割決まる。社長がアホだと会社がダメになる。では、「経営者品質」は何かというと、「マネジメント能力」と「リーダーシップ」。すなわち、「経営者品質」→「社員品質」→「商品・サービス品質」→「顧客・社会満足」→「業績」→「株主満足」→一巡して「経営者品質」...という流れが、勝ち残る企業・組織の「原理原則」といえる。どの要素がダメでも企業は長続きしない。世の中には、「ビッグな会社」と「グッドな会社」があるが、ビッグになることを急ぎすぎると潰れる。グッドが先、結果的にビッグになる。
・今のは企業・組織の原理原則。では、成功するビジネスパーソンの原理原則はどうか。それは、「スキル」と「マインド」が高い人材。これを「人財」という。自ら仕事をつくることができる人、すなわち「リーダー」「統率者」で、全体の5〜10%。「スキル」だけ高く「マインド」が低い人は「人在」。自分から手を上げない、いるだけの人で、「フォロワー」「追随者」。全体の80%。リーダーとの違いはモチベーション。逆に「マインド」が高く「スキル」が低い人は「人材」。新入社員など「ビギナー」「初心者」。この割合は、企業による。ケースバイケース。「スキル」も「マインド」も低い人は「人罪」。「ルーザー」「負け犬」。3〜5%。いてもらっては困る人たち。
・最近、いろいろな企業の部課長を見て感じるのは「疲労感」「疲弊感」「閉塞感」の3点セット。原因は、短期目標に追いまくられて、精神的に参っている。上司、事業部長やトップが、将来の夢を語っていないからだ。今大変でも、期待、希望、楽しみがあれば頑張れるが、これらがない。トンネルの先の光が見えない。つまり、「方向性」がわからない。リーダー、経営者は、「方向性」を語る人でないといけない。今年の売上目標を語るのは、マネージャー、管理者。
・「方向性」は、理念+目標+戦略。「理念」は、どうなりたいかという「ビジョン」、誰のために何をするのかという「使命感」「ミッション」、何が大切かという「価値観」「バリュー」から成っている。そして、「目標」は、理念+数値。
「方向性」が、リーダーシップのひとつ目。これを私は、次のように言っている。
1. 今どこだ?(現状認識)
2. どうなりたい?(理念・目標)
3. 何をどうやる?(戦略・戦術)
4. どうなった?(Plan Do Check=PDCのC)
リーダーシップの2つ目は、部下の動機づけ、モチベーションアップ。これは「KKKMHF」。
K 聴く
K 関与させる 参加・参画
K 決める タイムリー、スピーディーに決める。
M 任せる 人を育てるためには任せることと、ドラッカーも言っている。
上司が任せているつもりでも、部下は任せられているとは思っていない。認識のズレがある。任せすぎのほうが、任せなさすぎよりベターといえる。
H 褒める
F フィードバックする 悲しいのは、期待不明、評価不明、評価と待遇の結びつき不明、方向性不明ということ。だから、良い点、悪い点をフィードバックされると嬉しい。
リーダーシップ能力は、生まれつきのものが2割、生まれた後のものが8割。ゲーテは「人は結局、思ったとおりの自分に近づく」と言っている。
・「マインド」で、大切なのは「情熱」と「自責」と「3K」。「情熱」には5つの型がある。
1) 自ら火をつけて燃えている「自然型人間」が5〜10%
2) 人が火をつけると燃える「可燃型人間」が80%以上
3) 何をしても燃えない「不燃型人間」が2〜3%
4) 人の火を消す「消火型人間」が1〜2%
5) 人に火をつける「点火型人間」が5%
 このうちリーダーは1)と5)でありたい。
「自然型人間」であるための方法は3つ。
1. 人生に目的、ミッションをもつこと
2. 短期と長期の納得目標を追い続けること。
私は34歳からずっと短期、1年以内の目標と、それより長い長期の目標を、毎年、手帳に書いている。短期の目標は毎年5〜6個、それ以上は多い。選択と集中、優先順位。去年の目標を見て、できたことは削除、続けることは継続、新しいことを追加している。40年のあいだで、書いたことの85%ぐらい実現している。人生は思いどおりになる。
3. 情熱の火をわけてくれる人と付き合うこと。付き合う人間は大事。そして、本を読む。ブックメンタ―をもつ。
・そして、「点火型」人間であるためには、「方向性」を語るのと「KKKMHF」。今後の方
向として、・グローバル化 ・多様化、ダイバシティ ・IT化が進む。多様化のなかで束ね
るには、「何か」がいる。それは、「企業理念」。そして、相手から引き出すには、まず自由
に吐かせる。不満を聴く。聴いた後、「何をやったらいいと思う」「自分はどう手伝ったら
いいの」と聞く。肯定的な不満、「現状否定、対策肯定」。
・「自責」の逆は「他責」。うまくいかないことを人のせい、何かのせいにすること。誰が悪い、時代が悪いといっても何も変わらない。他責はムダだから排除する。「自責」は、「自分は何を考えて、自分は何をやるか」ということ。「I own the problem. I own the solution.」(私が問題を所有する。私が解決を所有する)「責任転嫁は自分自身の成長機会の自己否定」ということ。
・まず自分が会社で「自責の風」を吹かせる。会社の風を「社風」といい、「企業文化」になる。正しい「企業文化」がある会社は、不況でも3〜4倍強い。「3K」は、「肯定」「謙虚」「感性」。肯定は「とりあえずYes」ということ。「おもろいな、どしたらええやろ」というポジティブさ。「warm heart, cool head」(暖かい心、冷静な頭)。老人と若者の違いは、年齢ではなく、夢、理想、好奇心があるかどうか。リーダーは若者らしい魂をもっている。
あきらめていない人。
・「コツコツカツコツ」つまり、「コツコツ」が勝つコツ。あきらめそうになったら、自分に勝つ。祈祷師が必ず雨を降らせるのは、雨が降るまで祈りをやめないからだという話がある。できるまであきらめないことだ。
・リーダーの3大条件は、「方向性」「結果」「人材育成」。まず。自分が「スキル」と「マインド」の高い人になることだ。
・今日の自分は、昨日までの自分の結果である。将来の自分は、今日からの自分の結果である。PDCのCを過去から学ぶ。過去からは学べるが、過去は変えられない。そして、今日の話を参考にとどめず、実行に移してほしい。