サンデーモーニングで、寺島実郎さんらは新政権については語る。

 寺島実郎さんは語る
 ・2012年の国民の選択民主党への失望。第三極への疑問。憲法改正国防軍発言の自民党への失望。民主党は第二保守党では生き残れない。イギリス労 働党のようにリベラル政党に脱却しなければならない。
 ・ごまかしのない議論。世界の原子力をどうするのか。アメリカとの関係は。世界に原子力を売り込んでいる。これからのエネルギー対策をどうするのか を議論すべき。例えば、GDPSを利用推進し、アメリカの衛星からのカーナビではんく、自前のカーナビと海洋探査を。
 ・今のアメリカ。金持ち増税は許されないという人々がいる。低迷さの連鎖閉塞感。
 ・世界を的確に知る力。幕末の高杉新作は当時の中国をみて、自立自尊を。
 金子勝教授
 ・逆戻り内閣。公共投資構造改革を繰り返しており、新成長戦略がなければ、失われた30年。お金はあまっている。給料は落ちている。食糧危機が起き れば超インフレ。まず、原子力の責任を問う。推進した責任をとう。そのうえで原子力の在り方をとうべき。
 涌井教授。
 ・民主主義の構築を民主党が壊してしまった。ベストミックス。現実的であるが、曖昧抽象化している。抜本的な覚悟が必要。
 途中でスポーツが入り、後半は2012年を語る予定であったが。母親の世話をしなければならず。ここで断念。

 識者の方々の意見をきいていると民主党政権もダメであったが、今度の自公政権も本当に大丈夫だろうか。参議院選挙で国民の審判が下ることになろう。
金子教授の言葉ではないが、「逆戻り内閣。公共投資構造改革を繰り返しており、新成長戦略がなければ、失われた30年。」の言葉が今の自公政権への不安をよぎる。金融緩和して、株価が上がっても、我々の給料はあがらない。まして物を売り、販売して収益を上げて始めて給料があがるのではないか。成長戦略としての新産業促進が必要かも。

今の日本はまさにデフレ不況である。その結果、私たちの給料は下がり、渡私たちの会社の収益は安くなり、失業は増え、倒産がふえていく。デフレは同時に円高を導き、輸出不振と国内企業の海外流出を促進する結果になる。デフレ不況下の日本では、その流通する日本円の量が減少し、必然的に円高になる。さらにデフレ不況であれば、消費も投資も所得も少なくなる。だから政府・自治体の税収も必然的に落ち込み、結果財政は悪化する。政府・自治体にしても、財政が悪化するれば、十分な活動が出来なくなる。まさに行政改革による歳出抑制しても、国債発行に伴う借金の増によりさらなる財政悪化になる。十分な投資も教育も研究開発もできず、そして社会保障も何もかも出来なくなっていく。
 しかも、デフレでGDPが大きく縮小してしまった。90年代後半には18%もあった日本のGDPの世界シェアが、今や8%を切るまでに縮小してしまった。こうした国力の低下は、国際社会における日本の大幅な地位の凋落を招き、北方領土問題、竹島尖閣等の領土問題を導く重大な遠因となってしまった。まさに、デフレ不況こそ、今日の日本の「諸悪の根源」である。それは、まさにお金持ちの家が、急に貧乏になってしまったようなものであり、このままいけば倒産しかねない状況である。デフレ脱却こそ今日の日本の重大な政治課題である。
 防災対策も社会保障問題も財政問題も、さらに国防問題も世界大恐慌対策も問題もデフレ脱却にかかっている。デフレ脱却なくしてその対応は望めない。日本経済を「マクロ」の視点からみる大局観が欠けているといわざる得ない。まず、デフレ脱却を果敢に断行することが今求められているのではないか。金融緩和だけで脱却できるわけではないし、従来の公共投資でもデフレ脱却は困難かも。