誰彼もあらず一天自尊の秋

 今日は金曜日。明日からゴールデンウィークを迎えることになりそうである。3連休が最初の山ですね。谷間は出勤。まさにカレンダー通りの生活ですね。明日もまた、再び週末農業でしょうか。おそらく。
 そういえば、天気もようやく最低気温が2ケタ台になりそうである。来月からクールびずのようです。暦の上では初夏のようですが、まだまだですが。節電ですね。

(4月26日生まれの偉人)
◆飯田 蛇笏(いいだ だこつ、1885年(明治18年)4月26日 - 1962年(昭和37年)10月3日)は、日本の俳人。本名、飯田武治(いいだ たけはる)。
 昨年山梨県立文学館で「没後50年 飯田蛇笏展」を見学。高浜虚子に師事するが,23歳で郷里山梨県境川村に隠棲(いんせい)し、「土の俳人」を志す。白蛇幻骨、飯田蛇骨、白蛇幻骨などの俳号を使うのだが、最終的に蛇笏を名乗っている。虚子(1874年生れ)の俳壇復帰とともに句作を再開,「ホトトギス」の中心作家となる。俳誌「雲母」を主宰,山間の地にあって格調のたかい作風を展開した。句集に48歳の処女句集「山廬集」、最後の句集「椿花(ちんか)集」など。角川書房が飯田蛇笏賞を創設した。
 「俳句道」を提唱し、「吾人はいやしくも俳句道に生涯を賭する決意の下に遅々たる歩みをつづけてきた。世上文学道の何れにも見出し難いところの唯一つの焦茶色の文学道に」(復刊の辞・雲母)と語っている。「我々の俳句は、皆粒々辛苦の、正しい人間生活から流れ出る結晶であり、指先からペンをかりてほとばしり出る血汐そのものでなければならぬ」(「俳諧道場箴})という文章を読むと、その気概が伝わってくる。蛇笏の4男・竜太は俳人として蛇笏の遺志を継ぐ。虚子は、「先ず第一の特色と認むべきことは以上の小説的といふところにある。」「甲州の山廬に戻ってからの句は測測として人に迫る底のものとなった」と蛇笏の句風を書いている。
「誰彼もあらず一天自尊の秋」まさに飯田蛇笏の俳句道である。

<本の紹介>
忘れられた俳人 河東碧梧桐 (平凡社新書)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582856497/hatena-ud-22/ref=nosim
入門 日本近現代文芸史 (平凡社新書)http://d.hatena.ne.jp/asin/4582856675
白川静 漢字の世界観 (平凡社新書)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582854400/hatena-ud-22/ref=nosim
俳句はかく解しかく味う (岩波文庫)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003102827/hatena-ud-22/ref=nosim
子規を語る (岩波文庫)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003116615/hatena-ud-22/ref=nosim
革新の書人 河東碧梧桐 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4784214887/hatena-ud-22/ref=nosim
ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界 (ちくま文庫)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480022724/hatena-ud-22/ref=nosim
俳句の作りよう (角川ソフィア文庫)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4044094055/hatena-ud-22/ref=nosim

<東京ホタル> http://tokyo-hotaru.jp/koguchi/