明日から7月。今からでも遅くない?i一日1日を無駄にせず生きることの大事さを再認識。

 先週、木・金と人事異動の内示があった。動機の仲間が早期退職で辞めるようだ。自分も遅かれは矢から、来年3月には退職である。早期退職する同僚はそれなりに、その先が保障されているようである。会社員の定めとして、出世の差があるようである。自分の実力だから仕方がないと思う反面、出会った上司との軋轢やトラブルが影響することもある。今更、反省しても仕方がないことだが、ある意味それに左右された人生だったかもしれない。今の若者にはそうなって欲しくない者である。
 そのための本として、紹介した本がある。『入社10年目の羅針盤』(岩瀬大輔著)から1日1日を無駄にせず生きることの大事さを再認識。
 この本は、ライフネット生命保険副社長の岩瀬大輔さんによる仕事に関するものである。楽しく仕事をしている人がいるのはなぜか。毎日の仕事をイキイキと新鮮な気持ちで取り組むためのまさに、ヒントである。
<ポイント>
●何をもって満足すべきかを知る
 どんなにいい仕事をしても、どんなに高い給料をもらっても、ただ上を目指し続けているのであれば、いつまでたっても満足感を得ることはできません。最初は楽しい仕事でもそのうちつまらないと感じてしまうはずです。貧欲に挑戦する姿勢はもちろん大事ですが、それでも自分がどこに向かっているかを明確に意識しなければ、自分を見失ってしまう。
●相手の立場から物事を考える
 世の中には、1つの真実、1つの正解があるわけではないということです。誰しもそれなりの知性と経験をもっているわけで、その考えや判断が100%間違っているということはほとんどありません。どちらも一方の立場から見れば、正しいのです。相手の世界観、置かれている状況、持っている知識などを考慮して、「この人なりにこう考えて言ったことなんだな」といったところまで想像するようにしてみてください。寛容さを持ち、相手に歩み寄ることができるようになるはずです。「相手の立場から物事を考える。」ことは言うは簡単なことであるが、実践するのは難しいものである。
●論理的に話すには、まず紙に書きだす
 自分の考えをうまく言葉に変換できないという人は、自分の考えていることをまず紙に書き出してみましょう。断片的な考えでも、紙の上に並ぺてみると整理しやすくなります。自分の言いたいことは何なのか、そのメッセージを浮かび上がらせることができたら、次にそれを文章化してみます。重要なプレゼンなどが控えているのであれば、それを誰かに見てもらうのがよいかも。つねに発言内容はノートやメモに書くことは整理しやすく、覚えやすいもの。うっかり忘れることもない。
●自分が能力を発揮できるパターンを見つけておく
 能力の高い人が仕事がデキる人だと思われるかもしれませんが、実際はそうではありません。自分の能力を上手に引き出せる人が、仕事がデキる人なのです。 気分が乗ってこないまま作業をしても効率が悪くなるだけです。自分がどういう状態の時、一番乗った状態で仕事ができるのかを知り、気分を切り替えるための行動を起こしましょう。常に自分が乗りやすい状態にしておくことがポイントである。
●手段として選んでいることと、達成したい目的とは別
 例えば、「人の役に立つ仕事がしたいから」と、医者を目指す若者がいるとします。しかし医学部への道は狭き門で、誰もが医者になれるわけではありません。ここで医者になりたいのになれない不幸な若者が1人生まれてしまうと思われがちですが、そもそもその人の人生の目的は「人の役に立つ仕事がしたい」ということですから、別に医者でなくてもいいわけです。看護師や心理療法士でもいいですし、医療の現場にこだわらなければ、消防士や保育士だっていいわけです。このように、自分自身の中での目的を再定義して、実現したいことは何なのか、それを達成するにはどうすればいいのか(どうしてもその仕事でなければならないのか)ということを問い直すことによって、選択肢が増えて、より目標に近づける可能性が高まるのではないか。常に意識することが重要である。
 岩瀬さんは、エリートそうに見えても、色々と苦労なさっていたようである。でも、結論は、一日一日を大事に生きていくこと。まさに、積み重ねである。福沢諭吉の言葉ではないが、『今日は生涯の一日なり。』である。

(6月30日生まれの偉人)
◆末次 信正(すえつぐ のぶまさ、1880年明治13年)6月30日[注 1] - 1944年(昭和19年)12月29日)は、日本の海軍軍人、政治家。最終階級は海軍大将、第1次近衛内閣の内務大臣。
◆小松 恒夫(こまつ つねお、1925年6月30日 - 2000年)は、元朝日新聞記者、評論家。長野県南安曇郡倭村氷室(現・松本市)生まれ。旧制松本中学(現・長野県松本深志高等学校)を経て松本高等学校 (旧制)を卒業後、東京大学理学部物理学科中退、同文学部国文科卒業。朝日新聞社入社、「週刊朝日」記者、科学部次長、「週刊朝日」編集長を経て、1974年教育雑誌『のびのび』を創刊、1978年の休刊まで編集に参加した。1980年『百姓入門記』で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。1988年日野市教育委員。

◆加古 宜士(かこ よしひと、1937年6月30日 - 2006年12月6日)は、日本の会計学者。専門は財務会計論。商学博士。愛知県西尾市出身。
◆荻原 浩(おぎわら ひろし、1956年6月30日 - )は、日本の小説家。埼玉県生まれ。埼玉県立大宮高等学校、成城大学経済学部卒業。


<昨年の今日>http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20120630