いよいよ11月を迎える。

◆今日から11月を迎える。知研フォーラム323号が届く。
 特集は「①おとなしくなった朝日新聞②調査報道とは③慰安婦報道を等閑に付した日本のジャーナリズム」とマスコミ関係が3本と「改めて問う、アベノミクス」という浜さんの講演録であった。経済の記事もあり、ゆっくり明日から読みたいものである。

(今日の出来事)
・年賀はがき早くも発売 「世界初」 ICチップ付きも。今年の「お年玉付年賀はがき」が早くも発売となり、千代田区ではイベントが開催された。今年は発行枚数35億9000万枚で、今年は世界初のICチップ付き年賀はがきも登場した。投函は来月15日から受付。

(11月1日生まれの偉人)
◆萩原 朔太郎(はぎわら さくたろう、1886年明治19年)11月1日 - 1942年(昭和17年)5月11日)は、日本の詩人。大正時代に近代詩の新しい地平を拓き「日本近代詩の父」と称される。
 2年前、世田谷文学館で「萩原朔太郎展」を見学した。生誕125年の記念展であり、もし生きていたら人間の限界といわれる125歳。1886年生まれの萩原朔太郎は、若くしてこの世を去った石川啄木http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130220)と同年である。
 「詩は言葉以上の言葉である」と代表作「月に吠える」の序で語った朔太郎は、写真、音楽、書物のデザインとマルチアーチストだった。15歳の時に、「鳳晶子の歌に接してから私は全で熱に犯される人になってしまった。」と述べ、16歳で初めて歌を作っている。
「この時から若きウェルテルの煩ひは作歌によって慰められやうに成った」。
 ふらんすに行きたしと思へども
 ふらんすはあまりに遠し
 せめては新しき背広をきて
 きままなる旅にいでてみん。
で始まる有名な「旅上」は、萩原朔太郎の作品だったことを知った。
 27歳で故郷の前橋に戻って芸術家としての活動を始める。この地を本拠地として、互いに認め合い生涯の友人となった二つ年下の室生犀星http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130801)、二つ年上の北原白秋http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130125)、そして山村暮鳥、日夏などの詩人と交わる。「抒情詩とアフォリズムとは、私の詩精神の両面であった」「父は永遠に悲壮である」
 朔太郎は、書物の装幀とデザインに凝り、自身も手掛けている。「装飾とは内容の映像」という考えの朔太郎は、自身唯一の小説「猫町」のデザインを自著のもっとも気に入っている。煉瓦の壁に「Barber」という文字と「猫の顔」が描かれた面白いデザインである。この本には、「装飾案・萩原朔太郎 画・川上澄生」となっているから、案を自分でデザインし、それを画家に描いてもらったのであろう。
 ・萩原朔太郎記念 水と緑と詩のまち前橋文学館 http://www15.wind.ne.jp/~mae-bun/
 ・萩原葉子 http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130904

<昨年の今日>http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20121101