正月3が日後の週末

◆本来であれば、今日から昨年同様に「仕事始め』ということになるのであろうが、今日は週末土曜日であり、今日も実家。28日から8日目の実家。母親の世話に追われる。食事、洗濯、掃除、入浴介助、畑や庭の掃除等に負われてきた。今日は夕食を外食ですます。今月2日に自宅に戻って以来である。明日の夕方自宅に戻る予定である。明後日月曜日から「仕事始め」です。
都知事選“舛添優勢”覆す仰天情報 「細川元首相」急浮上 (日刊ゲンダイ 2014年1月4日 掲載)
 都知事選は1月23日告示、2月9日投票の日程が決まり、仕事始めの6日から各党の候補者選びが本格化する。自民党は2度の世論調査を実施し、いずれも舛添要一厚労相(65)がトップだった。「昨年のクリスマス前に行った1回目の調査は、13人の名前を挙げて聞き、舛添氏17%、池上氏(ジャーナリスト)12%、東国原氏7%だったと聞いています。その翌週に実施した2回目は、4〜5人に候補を絞って調査したところ、やはり舛添氏がダントツだったようです」(自民党関係者)友党の公明党は舛添でOKなので、舛添と自民党との確執が解消し、自民党都連が出している「都議会との信頼関係が築ける」という条件をクリアできれば、すぐにも舛添擁立で決まりそうだ。民主党も「舛添氏は基準を満たしている」と公言しているだけに、このままでは“自公民相乗り”になりかねない。すでに出馬を固めている宇都宮健児・前日弁連会長(67)には、共産党社民党が支援に回りそう。都知事選は、舛添VS.宇都宮という投票前から結果が見えたようなシラケた選挙戦になりそうな情勢だ。
 ところが、この不毛な選挙構図を壊す“仰天情報”が永田町で囁かれている。「原発ゼロの国民運動推進の一環として細川護煕元首相(75)が出馬するかもしれないというんです。細川元首相のバックには小泉元首相がいるという情報も流れている。脱原発で連携する小泉さんが応援すれば、大フィーバーになって舛添さんは吹っ飛びますよ。細川さんは元熊本県知事として行政経験があるし、五輪の顔として国際的な知名度もある」(ベテラン秘書)ここ10年ほど陶芸家や茶人として隠居生活を送ってきた細川だが、原発事故の後は、野田前首相の師として脱原発を促したり、小泉と会談したりと表舞台に顔を出し始めた。大晦日には、自らが理事長となって進める被災地に森の防潮堤を築く運動で、新聞の全面広告に顔写真付きで登場。年始は時事通信のインタビューに応じている。「舛添氏で決まりというのはまだ早い。都知事選には『後出しジャンケン』の法則があります。告示直前にインパクトのある候補者が出れば、大逆転の可能性があります。さらに、その候補者が『脱原発』のワンイシューで戦うとなれば、宇都宮氏と一本化調整もありえます」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)脱原発が争点になることを警戒している安倍官邸は、今頃、焦っているのではないか。
◆とうとうこんな論評が米国の代表的雑誌に出た。「安倍晋三はアジアのヴォルデモートか。」孫崎享氏の視点ー<2014/01/04>
 デーリーテレグラフ1月1日はLiu Xiaoming駐英大使の「中国と英国は戦争を共に勝利した、日本が侵略的過去を見つめることを拒否するのは世界平和への深刻な脅威である( China and Britain won the war together)」という論評を掲載した。ここで中国大使は安倍首相を「ハリー・ポッター」の悪役ヴォルデモートとしたのである。日本人で中国の大使が、我が国の首相が悪役になぞらえ、それを英国の代表的それも保守系の新聞デーリーテレグラフが掲載するという事態がでるとは、誰も思っていなかったに違いない。
 この論評はこじつけである。プロパガンダである。勿論である。しかし、英国の代表的保守系の新聞したことに意義がある。更にフォリン・ポリシー(Foreign Policy)は米国では権威ある国際関係雑誌である。ここでもとうとう、1月2日付で「安倍晋三はアジアのヴォルデモートか。」という記事が出た。日本の多くの国民は安倍首相の言動に違和感を感じていない。しかし、「日本はどうなったのだ」という思いでみている人が米国や、英国に存在し、
とんでもない中国のプロパガンダに同館を覚える事態になっているのだ。
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 ヴォルデモートはシリーズ「ハリー・ポッター」の中で、「主人公ハリー・ポッターの最大最強の敵。イギリス魔法界で広く恐れられる、闇の魔法使い。
「純血主義」の下、マグル出身者の排除を目論んでいる。」とされる人物である。
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 ヴォルデモートに相当する実物の政治家を見出そうとすれば数人いる。ヒトラー。あるいはプーチン。肉体的に似ている。ハリー・ポッターフアンで政治観察者で安倍晋三をリストの中に入れる人はほとんどいない。しかし、駐英国中国大使Liu Xiaomingは日本の軍国主義(そして延長線上で安倍を)を悪漢に例えた。(ザ・テレグラフ紙に「『ハリー・ポッター』に出てくる悪しき魔法使いヴォルデモートが死んだのは、魂の一部を入れていた7つの分霊箱が破壊されたためだった。日本軍国主義がヴォルデモートなら、靖国神社こそ分霊箱であり、日本の魂の暗黒部分を代表するものである」(訳はcrx7601.comに掲載)。公平な所、劉大使の例えは日中関係を英国人が簡単に解らさせるために引用したにすぎない。しかしこれは強烈な暗喩である。議論のために比較してみよう。
 日本は敗戦し、日本の戦後憲法軍国主義を排した。しかし、14名のA級戦犯を祀る靖国神社は国家の精神の暗黒部分を現す分霊箱とする劉大使の論はポイントをついている。ヴォルデモートの分霊箱(Horcrux、、造語、分割した霊魂を隠した物)の求めは暗黒の勝利の中の過去の自分を取り戻そうとする試みである。安倍はナショナリスト的傾向を持ってはいるが、安倍の靖国参拝を彼の政府が軍国主義的精神の悪のリバイバルとみなすのは飛躍であろう。この比喩はどこまで行くのであろうか。尖閣諸島石原慎太郎、日本の歴史教科書、日本の憲法での軍事活動への禁止をどこまで、ハリーポターの本と比較できるであろうか。ハリーポターの言葉を引用すれば、日本、中国いずれも、相手が生存する限り生きられないとでもいうのであろうか。

<今日の出来事>
・第1次世界対戦 開戦100年 歴史の再検証も。「第一次世界大戦」の開戦から100年を迎える。この戦争は4年間続いたが、その引き金を引いたのが「サラエボ事件」だった。この後の戦いでヨーロッパの死者は1000万人超と言われた、まさに未曾有の人的被害となった。今年、ヨーロッパでは追悼式典や戦争を止められなかった理由など歴史を再検証する取り組みが進められる事が明らかになった。
・消費税増税前に 改装・出店の動き。4月からの消費税率引き上げで消費の冷え込みが懸念される中、大手のデパートなどでは店舗の改装に積極的な投資をしたり、出店を拡大したりする動きが広がる見通しとなっている。三越伊勢丹ホールディングスは東京・新宿や日本橋のほか、地方の店舗の改装も積極的に進める方針で、平成26年度からの3年間で1000億円を投資する。Jフロントリテイリングは、東京・上野にある松坂屋の一部を改築し、200億円をかけて新たな商業施設を建設する。一方、イオンモールは新年度以降は年間10店とこれまでの2倍のペースで出店する方針で、郊外だけでなく地方の中心都市の駅周辺に広げる計画を進めている。
・日米両政府が今年中に行うことで合意したガイドラインの見直しでは、北朝鮮弾道ミサイル攻撃に対応するため、自衛隊が敵の基地を攻撃する能力を保有するのかどうかを含めた両国の役割分担などが焦点となる見通し。小野寺防衛相は日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増しているとして、防衛省自衛隊の幹部に対し大胆な見直しを行うよう指示し、防衛省は年内の取りまとめに向けてアメリカとの協議を加速させたいとしている。こうした中、政府は先月閣議決定した防衛計画大綱の中で北朝鮮弾道ミサイル攻撃への対応について、発射手段などへの対応能力のあり方を検討し、必要な措置を講じるという記述を盛り込み、自衛隊が敵基地を攻撃する能力を保有することに含みを持たせた。

<今日の情報ストック>
・孫崎 享‏@magosaki_ukeru  安倍首相靖国参拝:支離滅裂、米国国防長官に不戦誓って喜ぶか、朝日「小野寺防衛相はヘーゲル国防長官と電話協議、安倍靖国神社参拝は”二度と戦争NOの痛切な反省で、今後とも不戦を誓う意味で参拝”。ヘーゲル長官コメントなし」米国防長官に不戦誓う同盟国国防大臣はまずいない。馬鹿!の反応だろ

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