実家から実家へ。「オリンピック憲章」を掲げた虹色のGoogleトップページに隠された意図とは。

◆週末を自宅で過ごさせるため、仕事前に連れてくるが、明日大雪が予想されるため、自宅まで送る。一緒に家族と夕食をさせて夜中に実家に戻す。

ソチ五輪が始まった。7日夜(日本時間8日未明)に予定されている開会式に先立ち、フィギュアスケート団体をはじめとする一部の競技がすでに行われている。これに伴い、Googleトップページが冬季五輪の競技をかたどった虹色のロゴへと変更されている。記念日にあわせてロゴが変更される「Google Doodle」によるものだ。描かれた競技種目は、左からスキー、アイスホッケー、カーリングボブスレー、スケート、スノーボードである。
 また、ロゴの下には「スポーツを行うことは人権の一つである。すべての個人はいかなる種類の差別もなく、オリンピック精神によりスポーツを行う機会を与えられなければならず、それには、友情、連帯そしてフェアプレーの精神に基づく相互理解が求められる」というオリンピック憲章の名高い一文が掲げられている。一見何の変哲もないロゴだが、恐らく、ここには重大な意図が隠されている。欧米において虹色は、LGBTレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の尊厳を象徴するものとして広く使用されているカラー。昨年、ロシアにおいて性的マイノリティの人権侵害につながりかねない法律が成立し、またソチ市長が「ソチにゲイはいない」と発言するなど、ロシアでは性的マイノリティに対する風当たりが強くなっている。今回のGoogleロゴは、こうした一連の動きに抗議する意図が込められたものではないかと考えられるのである。

<昨年の今日>http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130207/p2