『増税社会を生き抜くたった1つの方法』(小宮一慶著 )

◆本書は、ベストセラー作家でもある小宮一慶さんが、増税社会を生き抜く人生設計のヒントをまとめた一冊。冒頭で、各種調査から消費増税の影響を予想し、個人の生活、日本経済全体へのインパクトを徹底分析。後半で、日本が持続的成長を実現するための政策提言、個人に向けては、資産防衛策、キャリアの築き方について、アドバイス。著者によると、われわれが給料を上げるためには、名目GDPを上げ続けていくのが良いわけですが、そのためには、以下の2つを実現する必要。
 1.生産年齢人口を増やす
 2.生産性を上げていく
 今すぐ生産年齢人口を増やそうとすると、移民を受け入れるしかないわけですが、それが難しいとなると、生産性を上げるしかない。この点と、増え続ける支出を踏まえて、今後、日本経済が成長し続けるためには、以下の2つがポイントとなりそう。
◆日本経済が成長し続けるためのポイント
1.日本の強みを活かせる得意分野を集中的に育成する政策を打ち出す
2.法人税は課税ベースを広げたうえで減税する
◆われわれ個人がどのようにキャリアを積んでいけばいいか。
 ・お金を確実に稼ぐためには「能力差の出る仕事で能力を出す」
 ・そのためには「お金を追うな、仕事を追え」
 日本では、「とにかく東京大学が一番で、それに早稲田大学慶應義塾大学などの有名私立が続く」といった固有概念が根強いですが、米国の場合は学部や学科によって序列が決まり、その順位も1年ごとに大きく変わってきます。最も日本と異なるのは、大学教授の扱いです。米国でトップクラスの大学でトップクラスの先生というのは、年収4000万円〜5000万円もザラで、日本のように出身大学のOBで固めるような学閥もありません。酷な言い方をすれば、ある一定レベル以下の一般的な大学では、入学してもほとんど意味がない気がします。それならば、東京工業大学東京芸術大学といった特殊な技能を身につけられる大学に行った方が、よほど将来の道が開けるかもしれません。
◆良い会社を見分けるポイント
1.商品やサービスを通してお客に喜んでもらい、社会に貢献している
2.社外に対してはもちろん、そこで働く人が幸せを感じている
3.高収益企業である
 社会に広く受け入れられると言った時の「社会」には、当然、元いた会社も含まれます。もっと言えば、辞めた会社から仕事をもらえることもあります。辞めた会社に恩返しする気持ちを忘れないでほしいものです
◆投資で勝率を上げるための2つの方法
1.元手をできるだけ多くする
2.時間を長くとる

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆朝から本社へ。定例の営業報告。午後から営業所に戻り、業務会議。帰宅後確定申告書作成。

<同時代史>北海道では発達した低気圧の影響で大荒れの天気となり羅臼町では最大瞬間風速36.1mを観測。網走市では昨日から国道など通行止めになり孤立状態が続いている。オホーツク海側の斜里町清里町でも孤立状態が続き札幌市は雪崩が国道を約80m塞ぎ一時通行止めになった。
陸の孤島となっていた山梨県、中央道ではほぼ全線通行止め解除となりJR甲府駅も運行が再開、笛吹市のスーパーでは品物が数日ぶりに入荷された。しかし、東京は檜原村奥多摩町青梅市で366世帯760人が孤立状態となっていて除雪作業を続けている。

<昨年の今日>http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130218/p1