今日は3月17日です。放射能“大量放出”の真相は?

◆1959(昭和34)年の今日、日本初の少年向け週刊誌『少年マガジン』『少年サンデー』が発刊された。当時は読み物が中心で、漫画は少ししか載ってなかった。発刊55周年ですね。

◆『メルトダウン File4 放射能“大量放出”の真相』(2014年3月16日放送 21:00 - 21:50 NHK総合NHKスペシャル」より)
 東京電力 福島第一原子力発電所の事故から三年。福島県双葉町では線量計が8.6マイクロシーベルトを超えていた。一番被害が大きかった福島第一原発2号機。大量放出の原因を探る。当時指示室は停電。そのため最後の手段であるベント作業が出来なかったことが原因とみられている。当時現場で事故対応をしていた運転員は今回の取材で「まずは格納容器の保護が最優先。健全性を失わないためにもベントが必要でした。」と話す。非常用の発電機を使ってベントをしようとするも、失敗。原因は弁を明ける空気圧が無かったことと思われたが、異常はなかった。ベントのAO弁に空気が供給できていることを把握した指示室。しかしながら現場からはベント実施できていないと報告が入る。予備のバルブを開けにいく復旧班だったが、事態は一変しており、放射性物質の線量が急激に上昇。立ち入ることは不可能となった。なぜこの段階で高い線量が測定されたのか。さまざまな事故調査でもその詳細はわかっていない。
 専門家らとシュミレーションを実施。専門家たちは格納容器の外側にあるRCIC(非常用冷却装置)を注目した。取材班は東京海洋大学に向かい、刑部教授とともに放射能大量放出を原因を探る。その結果、RCICは電力を失って蒸気を吸い出す力が無くなり、パッキンの隙間から漏れたという仮説が浮かび上がった。事故対応にあたった元運転員に仮説を説明すると「事故当時、私はそこまで気が回らなかったです。いま見返せば漏れる箇所のひとつではある。」と話した。建屋内の作業ができないなか格納容器は限界を迎えた。午前八時すぎには二号機からは白い煙が確認され、正門付近で11.930マイクロシーベルトを測定している。
 格納容器はどこが壊れたのか。具体的な場所を探る調査が始まっている。その結果、容器の配管から漏れだす汚染水を確認した。破損箇所はこの奥だとわかる。専門家は「予想よりも格納容器は深刻ではないか」と予測。エネルギー総合工学研究所の内藤正則氏は「格納容器の壁は2000度を超える高い温度。構造的に壁がもつかどうか」と話す。核燃料から出る熱が格納容器の壁にどういった影響を与えるのかをデータから導き出す。その結果弱点が判明。壁の金属部分が膨張した際、コンクリートの材質が異なる継ぎ目の部分に力が働き、そこが破壊されたという結果が出た。
 福島第一原発からほど近い場所にある双葉町上羽鳥のモニタリングポストが3年もの間見過ごされたことがわかった。番組はそのデータを解析。すると3/12日の14:40分に非常に高い数値が観測された。その頃福島第一原発1号機ではベントが行われている。茅野政道氏の計算によると、福島第一原発1号機のベントで北西に放射性物質が放出されていた。東京電力は1号機ベントの前に行った記者会見で小森明生常務が放射性物質の放出は問題ないという趣旨の発言をしている。これはサプチャンと呼ばれる圧力抑制室がベントによる放出リスクを押さえる役目があったからだと説明がつく。取材陣はミラノの実験施設であるSIETを訪れ、サプチャンの構造をまず実験で確かめた。ハイスピードカメラで見ると、蒸気は冷やされると一瞬で水になることがわかった。しかし、事故の際サプチャンには温度成層化が起きていたため沸騰状態になっていたのではないかという可能性が出てきた。そうなると、放射性物質を含む蒸気は水面まで上昇する。今回の調査では最終手段であるベントを検証する必要性を突きつけた形となった。しかし、今回の線量急上昇のウラにはサプチャンの水温上昇だけではないとする専門家の意見もあった。原子力規制委員会の更田豊志さんは「安全を考えるうえで一番怖いのは見落としがあること。事故の想定にしても、十全になるようにできるだけの努力はしたつもりです。ただそれだけじゃなくて、続けるべきである」と話している。

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◆いよいよラスト二週間ですね。成長だけでなく、机周りも整理を開始したいものである。どう気持ちを整理して3月31日に臨むべきなのだろうか。
 気持ちだけあせっても仕方がないが、何とか今週中に原稿を仕上げたいが、どうなるのか不安。

<今日の出来事>
2020年東京オリンピック組織委員会は、理事会のメンバーに秋元康氏や室伏広治氏など新たに28人を選出した。豊田章男社長は副会長に就任する。
地球温暖化の影響で将来、洪水被害が3倍以上になるという予測を環境省の研究チームがまとめた。このまま温暖化が進めば日本の年平均気温は21世紀末には最大で6.4度上昇し、約20度となり、夏の暑さで死亡する人は2倍以上に増えるとしている。研究チームは「温室効果ガスの排出を減らすなどの対策と被害を軽くするための対策の両方が不可欠だ」としている。

<今日のトラックバックhttp://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130621/p1

<昨年の今日>http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130317/p1