いつもの週末農業

◆明日からまた仕事ですね。日中の気温も高く、一日中水まきと草取りに追われる。今年も、水不足で野菜の作付に影響が出るかも。まさに、週末農業の弱点かも。昨日から、ゴールデンウィークスタート。しかしm週末農業は続く。

◆『エコノミストが教える経済指標の本当の使い方』 (永濱利廣著)より
 経済指標を紹介した本は、これまでにも数多く出ているが、本書の特長は、経済指標の基本を押さえつつ、まさに今、行われつつある経済政策(アベノミクス)の成否をウォッチするための指標も紹介している。GDPやGDE、GNIといった基本用語や、なぜアメリカ経済が重要なのか、それがどの程度日本経済と連動しているのか、アメリカのどの指標が日本の株価に影響を与えるのか、過去の事例やグラフをもとに、解説しており、参考になる。また、耐久消費財を輸出して(不景気になると買い控えるアイテム)、生活必需品を輸入(不景気になっても輸出し続けなければならない)していることから、不景気になるとダメージを受けやすいという日本経済の構造や、じつはアメリカのISM(全米供給管理協会)の景況感指数が日本の株価指数に影響を与えるという話など、実践的な見方が役に立つ。バブル崩壊の予測に関しても、<生産年齢人口の比率がピークアウトするときに、多くの国でバブルが崩壊している>というデータが紹介されている。アベノミクスに関しては、<よい物価上昇になるためには、「食料・エネルギーを除く総合」のインフレ率が上がらなければならない><ちゃんとしたインフレになるかどうかは、失業率が下がるか、もしくは賃金が上がるか、そこをみなければ判断できません>という見方が提示されており、今後の動向を見守る上で、良い基準を持つことができる。
<ポイント>
・景気がよくなる場合でも悪くなる場合でも、まず、はじめに動くのは需要です
・日本でもっとも景気が動くのは、毎年10─12月期です。ボーナスが出て、クリスマスや、お正月を迎える準備があるからです
・GDP速報値というのは、最終消費者が支出した総額から輸入総額を引いて計算しているわけですので、発表されているデータは、厳密にいうとGDPではなくてGDEなのです
・1994年の第1四半期と比較すると、直近のGNIは実質で66兆円増えていますが、雇用者報酬は16兆円しか増えていません。半分も増えていないのです。名目ですと、GNIの1.9兆円の増加に対して、雇用者報酬は17兆円も減っているわけです
・日本の場合、世界的に景気が悪くなると、輸出がものすごく減る一方で、輸入はそんなに減らないので、GDPはものすごく落ちることになる
アメリカの場合、自分が持っている住宅の価値が上がると、その価値の上昇分を担保としてお金を借りることができるのです。“Homeequity loan”といい、それで消費を増やすという傾向があります。ですので、個人消費と住宅投資というのが非常に重要
アメリカは金融緩和の出口に向かって、最終的には政策金利を上げる方向に舵を切るでしょう。そのタイミングの目安が、失業率6.5パーセントとインフレ率2パーセントという水準
・日本の株価指数の動きを読むときにいちばんリンクする経済指標は、じつは日本のどの経済指標でもなく、このISMの製造業景況感指数
・生産年齢人口の比率がピークアウトするときに、多くの国でバブルが崩壊している
・よい物価上昇になるためには、「食料・エネルギーを除く総合」のインフレ率が上がらなければならない
・結局、ちゃんとしたインフレになるかどうかは、失業率が下がるか、もしくは賃金が上がるか、そこをみなければ判断できません。アベノミクスが成功するかどうかを予測するために、このような経済指標が非常に重要になってくる
・家計の収入が増えるためには、働く人が増えるか、賃金が増えるか、この二つに尽きます

<昨年の今日>「日本テレビ「action!日本を動かすプロジェクト 」より日本の現状をみる。 「人物記念館の旅、500館を達成して」(久恒啓一氏)知研フォーラムより。」http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130427/p1