集団的自衛権“大筋合意” 。政府が勝手に改憲できるの?これで良いのか。 『寅さん記念館』。昨日も雨。まさに梅雨本番。結局、週末農業はできず。

◆先月20日からはじまった集団的自衛権などを巡る与党協議、一昨日閣議決定の最終文案を示され、「行使容認」で大筋合意にいたった。与党協議で合意したのは、日本と密接な関係にある国が武力攻撃を受けたとき、日本にも危険が及ぶと判断すれば必要最小限の武力行使ができる。きょうの協議は、閣議決定文案の文字を変えただけだった。千週出された閣議決定された原案は「国際法上は、集団的自衛権が根拠となる場合もある」、きょう政府から出された最終案は「国際法上は、集団的自衛権が根拠となる場合がある」に変更。「場合もある」だと、公明党が懸念する集団安全保障での武力行使に余地を残すものだった。集団安全保障は集団的自衛権とは異なる概念、国連決議に基づき侵略国などを制裁、湾岸戦争での多国籍軍などが該当する。公明党は、「も」ではなく「が」にすることで集団安全保障への歯止めをかけたとしている。政府は国会審議に向けた「想定問答集」をまとめており、集団安全保障についてこの閣議決定に含まれる要件を満たすなら憲法上許されるとしている。自民党は、集団安全保障への拡大も視野に入れているようにみえる。安保政策の大きな変更につながるにもかかわらず、与党は憲法解釈を変えたわけではないとしている。
 2001年9月11日アメリカで起きた同時多発テロアメリカはテロリストをかくまったことを理由にアフガニスタンを攻撃した。同時多発テロから2週間後、アメリカから日本へ自衛隊派遣を要請してきた。歴代内閣と同様、憲法9条を理由に要請を断った。すると、集団安全保障での日本の協力を要請、戦闘の現場に物資を輸送をするよう求めた。自衛隊の派遣先を「戦闘が行われていない地域」に限定するとしたテロ特措法案をあみ出した。結局日本は自衛隊をインド洋に派遣、外国艦船に給油活動にとどめた。この対応にアーミテージ米国務副長官(当時)は「日本が旗を見せた」と賞賛。アメリカは日本を守る見返りに日本に基地を提供され、駐留経費も受けている。中谷元防衛庁長官(当時)は、集団的自衛権の行使容認に向け与党協議で先頭に立ってきた。「日本だけ非常に制限して制約を課して非常に小さい範囲しか貢献できていない」とコメント。アフガニスタン戦争では、48カ国の軍が駐留。しかし相次ぐテロ行為で死者数が増加している。
 ⇒⇒⇒憲法があるからと断り続け、その憲法を変更したのに行かない場合、アメリカ側は不信感。日本側はアメリカ側を説得するために、とんでもない貢物をさせられるのではないか。根底に非常にコンプレックスを感じる。憲法9条は国民を守る最高の盾。この最強の盾を自ら放棄し、破壊していく行為は許せない。本当にこれで良いのか。時の政府の意向で憲法を改正できるのか。いつの間にか戦争国家になってしまうのではないか。戦争で被害者が出てからでは遅い。集団的自衛権については、『蟻の一穴』論が言われているが、安倍首相としては米国の意向を踏まえて、それに沿うべく国内的にまとめたい、というその一点だけ。一方米国側としては、集団的自衛権の行使容認を安倍政権が決めることを期待していて、それをひとつの基盤に米国が主導する世界的な安全保障体制の中に自衛隊を明確に組み入れたい。それは日本国内の世論がどうあれ、自衛隊が世界の紛争地帯の最前線に動員されるケースが出て来ることを意味しており、同時にそれは自衛隊員が<血を流す>ことをもいとわないことを意味している。結局、平和国家から戦争国家へ。政府が勝手に改憲して日本の形を変えて良いのか。


<偉人記念館>
◆寅さん記念館http://www.katsushika-kanko.com/tora/
「俺はもう二度とここに戻って来ねえとそう思っているんだ。気持ちのほうはそうは考えちゃくれねえんだ。あっと思うとまた俺はここに戻ってきちゃうんだ」(第6作「男はつらいよ・純情篇」より)
 葛飾柴又寅さん記念館は「男はつらいよ」の主人公、車寅次郎の故郷である葛飾柴又にある。この施設では、葛飾柴又の知名度を全国に広めた「男はつらいよ」の中から、実際の撮影に使用した「くるまや」のセットを移設し、撮影スタジオが再現されていたり、葛飾柴又の町のジオラマ、メイキング映像などを見たりすることが出来る。また柴又公園の中に入ると江戸川堰堤や、演歌のタイトルでも知られている矢切の渡しも見ることが出来る。「男はつらいよ」の世界にさらに浸れる場所。葛飾柴又は寅さんが産湯を浸かったと言う帝釈天門前町として昔から賑わってきた。
 柴又には、いつも寅さんを待っている温かな人たちがいる。「くるまや」を中心に繰り広げられる名場面の数々。その主な登場人物達である。
1. 車寅次郎<フーテンの寅>(渥美清) くるまや(39作目までとらや)5代目・車平造の息子。16歳で家出。20年ぶりに柴又に帰ってくる。以来、くるまやにいるかと思えば旅から旅への渡世人暮らし。
2. 諏訪さくら<さくら>(倍賞千恵子) 旧姓は車さくら。寅次郎の腹違いの妹。第一作で朝日印刷に勤める博と結婚、長男満との3人暮らし。
3. 諏訪博<ひろし>(前田吟) 北海大学教授の息子。家出して朝日印刷に勤め、さくらと結婚。タコ社長の片腕。
4. 諏訪満男<みつお>(吉岡秀隆ほか) さくらと博のひとり息子。くるまやの期待の星だが、シャイな性格で、放浪癖がある。
5. 車竜造<おいちゃん>(下條正巳<第14〜第48作>、松村達雄<第9作〜第13作>、森川信<第1作〜第8作>)寅とさくらの叔父。くるまやの6代目。さくらの親がわり。
6. 車つね<おばちゃん>(三崎千恵子) 竜造の妻。くるまやを切り盛りする下町の肝っ玉母さん。
7. 桂梅太郎<タコ社長>(太宰久雄) 朝日印刷の社長。くるまやの裏に工場と住まいがあり、車一家とは親戚づきあい。
8. 御前様(笠智衆) 車家の菩提寺でもある題経寺(帝釈天)の住職。柴又の人たちに慕われている。娘・冬子(光本幸子)は初代マドンナ。
9. 源公(佐藤蛾次郎) 寅次郎の弟分として仕事を手伝っていたが、御前様に諭され帝釈天寺男となる。
山田洋次監督 「男はつらいよ」全48作のうち46作を監督。まさに、「寅次郎の生みの親」。当館名誉館長。

◆午前中も雨。午後から東日本と東北は大気の状態が不安定になり、各地で激しい雷雨となっている。昨日も雨。まさに梅雨本番。結局、週末農業はできず。

<本の紹介>
・京セラフィロソフィ」(稲盛和夫 サンマーク出版http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%AC%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AD%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A3-%E7%A8%B2%E7%9B%9B%E5%92%8C%E5%A4%AB/dp/4763133713
・全員で稼ぐ組織 JALを再生させた「アメーバ経営」の教科書http://www.amazon.co.jp/%E5%85%A8%E5%93%A1%E3%81%A7%E7%A8%BC%E3%81%90%E7%B5%84%E7%B9%94-JAL%E3%82%92%E5%86%8D%E7%94%9F%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%9F%E3%80%8C%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%90%E7%B5%8C%E5%96%B6%E3%80%8D%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8-%E6%A3%AE%E7%94%B0-%E7%9B%B4%E8%A1%8C/dp/4822250202

<今日のトラックバック
・今日のテーマは、西尾久美子さんにみる『舞妓の言葉――京都花街、人育ての極意』http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130605/p1
・あまり仕事に集中できず。「デッドライン仕事術」とは http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130314/p1
・『全員で稼ぐ組織 JALを再生させた「アメーバ経営」の教科書 』に学ぶ http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20140628/p1
憲法9条集団的自衛権http://d.hatena.ne.jp/uyunionlawchiba/20140630

<昨年の今日>「昨日から実家」  http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130629/p1