マララさん 最年少のノーベル平和賞。東京五輪から50年。“非常に強い勢力”台風19号。

(今日のニュース)
ノルウェーオスロで今年のノーベル平和賞が発表され、2014年のノーベル平和賞を、パキスタンで女子教育の権利を求め、12年に銃撃されたマララ・ユスフザイさんと、児童労働根絶に取り組むインドの活動家の男性、カイラシュ・サトヤルティさんの2人に授与すると発表した。17歳での受賞は1901年に始まったノーベル賞で全6部門を通じて史上最年少となる。女性の平和賞受賞は16人目。委員会は2人への授賞理由を「子どもや若者の抑圧への抵抗、全ての子どもが教育を受ける権利に向けた努力」と説明した。マララさんは10日、英中部バーミンガムで記者団に対し、受賞決定を「とても名誉に思う。前進する励みになる」と述べた。パキスタンのシャリフ首相は「パキスタンの誇り」とたたえた。マララ・ユスフザイさんは「名誉ある賞をいただけて大変光栄に思います」と語っていると伝えた。17歳での受賞は史上最年少だ。
 このニュースに関し、寺島実郎さんは語った。「ノーベル平和賞は他の賞とは正確が違い、イスラム過激派と闘う勇気あるイスラムの少女というのは現在の欧州にとって大きな意味を持つ。欧州全体のイスラム人口が毎年増え続けていて、その人達が憎しみの目線で見上げている空気が欧州中に溢れ、これがイスラム国の兵士供給源になっている現状がある。本当のところはイスラムとの対話がどう行われるのか、宗教を越え21世紀の大きな壁で、マララさんはシンボルだと理解しておく必要がある。日本人としてこの問題を考えるとき、宗教や民族の対立から距離をとれる存在として、冷静に日本の役割を見つめなければならない。」さらに、最近の株価低迷についても語る。「米国経済は非常に良く、世界の金融構造は米国に還流する流れがドル高に影響している。それが日本経済に与えるインパクトはターニングポイントを迎えている。日本は米国とは反対で、市場に大量の資金を手にしているが、運用力が問題である。なので世界全体が資金に溢れ、ここにきてマネーゲームの加速が世界経済の悩みになっている。最近また懲りない人たちが金融派生型商品の捻ったものを金融機関に売り込み、これが新たな震源地になることが懸念される。株価と実体経済の乖離が起こっている中で、世界の金融構造変化がどのような影響を与えるのかしっかり見極めなければならない。」

東京五輪から50年 
 50年前のきょう、東京オリンピックが開幕した。そのシンボルとなった国立競技場の聖火台は、6年後の五輪に向けた改築にあわせきょう取り外され、復興のシンボルとして今後石巻に貸し出される。

◆“非常に強い勢力”台風19号
 大型で非常に強い台風19号は今日の19時現在、沖縄の南海上を北へ進んでいる。今後勢力を保ったまま連休にかけて列島へ近づくおそれがある。台風が近づく南大東島では、自主的に避難する人も現れたほか、フェリーが入港できずに生鮮食品を中心にが品不足となっている。
 沖縄・奄美や九州南部ではあすからあさってにかけ雨・風が強まる見通し。本州付近の高気圧が強くスピードが遅くなっており、雨や風に注意が必要。