いよいよ11月末日。とうとうブログ連続26ヶ月目達成。

◆いよいよ11月末日。とうとうブログ連続26ヶ月目達成。明日から12月を迎える日曜日である。そして、関ヶ原の戦いを迎える「官兵衛」は天下の戦に挑む決意をした官兵衛。当面の敵は大友である。

高倉健主演の「幸福の黄色いハンカチ」をテレビで被久しぶりにみた。舞台は夕張。
 「もてない青年・欽也(武田鉄矢)は中古車を買って北海道旅行へ赴き、一人旅の朱美(桃井かおり)を車に乗せる。やがてふたりは謎の中年男・島雄作(高倉健)と知り合い、結局3人は旅を共にすることになる。雄作は網走の刑務所を出所したばかりで、妻の光枝(倍賞千恵子)の住む夕張へ帰ろうとしていた。 軽薄だが根は純な若者たちと不器用な中年男の交流は、いつしか心の旅へと転じていき、その終着地でもある夕張を彼らがめざすクライマックスは、黄色を意識させるハンカチの点在とうで、スリリングに盛り上がり、その後すがすがしい感動のラストがそこにあった。まさに山田作品である。」出演者は若い時代の渥美清を始め「寅さんシリーズ」の役者が多い。いわゆる山田洋次一家。

◆華岡 青洲 
和歌山県情報館 http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/000200/ren/web/ren11/rekishi.html
◆向井 潤吉 ・世田谷美術館分館 向井潤吉アトリエ館 
 http://www.mukaijunkichi-annex.jp/
◆中根 千枝 ・『タテ社会の人間関係』(中根千枝著) https://cakes.mu/posts/2647
 http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BF%E3%83%86%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%81%AE%E4%BA%BA%E9%96%93%E9%96%A2%E4%BF%82-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-105-%E4%B8%AD%E6%A0%B9-%E5%8D%83%E6%9E%9D/dp/4061155059
中根千枝「タテ社会の人間関係」(講談社現代新書)を再読。1967年に発刊されて、すぐに話題になり、ベストセラーとなった本である。当時の日本人論ブームの中心におり、東京オリンピックを控えた時代の本である。
 「リーダーシップ」を論じたあたりでは、日本的リーダー像を明示している。日本ではリーダーの権限が非常に小さく、直属の幹部を操縦するのではなく、逆に引きずられることが多い。リーダーはカリスマであるというよりも、ある集団の代表者という場合が多い。このような構造のため、リーダーと部下の相対的力関係によって、リーダーのあり方が決まってくる。能力よりも人間に対する包容力があることがリーダーの資格でる。部下に自由を与えるリーダーという意味では世界でも特殊である。リーダーの成否は直属幹部の把握と統率にかかっている。子分を人格的にひきつけ集団を統合し、彼らの全能力を発揮させることが最重要任務だ。平時のリーダーシップと有事のリーダーシップは違うし、組織風土のあり方とも関係している。
どのようなタイプのリーダーシップを選ぶかは、その時々の組織の状況と力量、そしてリーダーたる自分の資質、参加時期、年齢などによって大きく変わってくる。
 この本の出版当時流行語ともなった「タテ社会」のキーワードであった。日本社会特有の「親分子分」「ウチの者ヨソの者」意識に裏打ちされた「タテ社会」の構造こそが、わが国の社会構造の特色である、と喝破した著者の主張は、こんにちただいまでも、いささかも揺るぐことはない。これは著者の「タテ社会構造論」が、日本人の社会生活活動の特性を、本質的かつ正確に衝いているからに他ならない。それまで日本社会をこれほど端的にまた明確に、社会構造の理論によって分析した本はなかった。
  日本人の社会構造が「タテ社会」の構造であることを疑う人はいないだろう。実際には一九九〇年ごろ経済バブルがはじけて、日本の雇用制度における年功序列制度は大きく崩壊したが、それでも個人がある特定の「場」に所属し、複数の「場」に所属することは有り得ず、グループは一人のリーダーをいただいて、タテ組織には開放的でありながらヨコ組織には閉鎖的であり、日常生活は序列意識なしでは暮らせない、という著者の指摘は、21世紀のこんにちでも有効な指摘なのである。面白いのは、著者が江戸時代の徳川体制を「士農工商というヨコ方向で全人口の序列を組みながら、一方では封建の各藩によって地方ごとにタテ割りにして実際の政治を取り仕切ったというのは、ことの善悪を別にすれば、「タテ」「ヨコ」両方向を交錯させてまことに巧みな体制であった。
 サラリーマンにとって、その組織で頭角を現し、課長、部長、社長(事務次官でもいい)などリーダーに上り詰めるにはどうしたらいいか、という命題を考えるとすれば、本書はまことに有効なテキストブックたり得る。場をつかみ、リーダーの子分となって個人生活を犠牲にしてもその集団に忠勤を励み、年功序列を意識しながらリーダーの補佐からリーダーへの昇進を順次に果たし、それに連れて自分の子分をだんだんに増やし、果ては自分がその集団のリーダーに納まる、という筋書きを書けばいいからだ。だが「個人生活を犠牲にしてまで集団に奉仕するのは、自分の肌に合わない」と感じる人は、この段階でいつの日か自分が属する集団のリーダーに上り詰めるという夢を、きっぱりと捨て去るべきかも。
 この本の「まえがき」では、論文を発表すると読者からの反響に加えて、大学・研究所・企業経営・人事管理・教育研修などの帰還からセミナーや講演の依頼が多くあり、有益な意見を聞くことができ、それがこの本の内容を豊かにした、とある。

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