話下手だからこそ相手の話を引き出すことができる。(水橋史希子)

「雑談力がアップする「ひと言」の魔法」(水橋史希子著から)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4827209286/mag06-22/ref=nosim/
 この本は、JALのチーフパーサーが教える言葉の種まきの方法である。「言葉の種まき」とは、ちょっと声をかけることの意味。そのちょっと声かけた一言が、人間関係を作っていくものである。日本人は、控えめなので、なかなか声をかけにくい。それでも、最初のきっかけくらい作れば、あとは相手の話を聴いていればいい。人柄というものは、なんとなく分かってしまうもの。そのためにも一言声をかけたいものですね。それにより、相手の話を引き出し、コミュニケーション能力を高めることができるものかも。
<ポイント・・・気になる文章>
・どうってことない言葉の種が相手の心につながる。「おはよう。最近順調?」「久しぶり。元気にしてた?」(p20)
・「ひと言プラス」・・・こんにちは+「今日はどちらからいらっしゃいましたか?」、おはようございます+「今日は冷え込みましたね」、はじめまして+「めずらしいお名前ですね(p53)
・私自身が上司にかけられた言葉で一番嬉しかったのは「いつも見えないところでみんなを支えてくれているよね」でした(p86)
・一緒にいる人のコンディションを必要に応じて気にしてあげることは気配りの一つとして大切です。「寒くない?」「暑くない?」「おなかすいてない?」「電車の時間は大丈夫?」「明日は早いの?」(p87)
・「自分がいいたいこと」をぐっとこらえる・・×「あれ?今日はちょっとお疲れ気味?」○「最近、仕事が忙しい?」(p103)
・「少々お待ちください」の代わりに「かしこまりました。すぐお持ちします」(p107)
・「スミマセン」を「ありがとう」に変えよう。(p110)
・会話のコミュニケーションではまず「そうですね」で共感する。(p162)
・自分は話下手だからなあ、という方こそ、言葉の種まきにトライしていただきたいのです。なぜかというと、話下手だからこそ相手の話を引き出すことができるからです。(p201)

◆『理想の住まい探しはお任せ!不動産業界に新風起こす革命児たち』(2015年4月16日放送 21:54 - 22:54 テレビ東京カンブリア宮殿」より)
 半田淳也さんと大塚笑可さんは5月に結婚を控えていて、お住いは港区にある賃貸住宅。リビングには檜を贅沢に使用していて、2LDKで家賃も払える額だという。また露天風呂気分を味わえることができるなど2人にとってはこだわりを満たしてくれる住宅となっている。京急 立会川駅から昔ながらの住宅街を歩いて行くと、物々しい鉄扉が姿を見せた。そこを入らせて貰うと料亭のような日本家屋があり、岡田さん夫婦が住んでいる。お宅は2階建ての賃貸住宅で、築80年の空き家に改装を加えた。茶室や戦前のアイロン台など昔の名残もあり、主人がお茶の先生のためお茶の教室として使える家を探していたという。荒田泰利さんは東京・中央区にある雑居ビルに住んでいて、骨董品に相応しい部屋を探し求めていたという。東京R不動産では沿線や間取りではなく荒田さんのようにどのような特徴の家に住みたいかで物件を選ぶことができ、30人のスタッフが働いている。営業担当の三箇山泰さんはその物件にしかない価値を注目していて、気になったらその物件に足を運ぶ。帰社後には自らの目で発見した特徴を記事にしてサイトにアップ。三箇山さんは物件のデメリットについて言及しつつ、それを凌駕するほどの魅力的な点があるのだと思って欲しい記事にしている。
 東京R不動産で物件を探す営業スタッフは10人で、元バーテンダーやツアーガイドなど転職組が多い。営業スタッフは前職で培った経験をもとに、こだわりの客に狙い定めた物件を紹介している。馬場正尊氏は元雑誌編集者で、従来の家に対する疑問を感じていたという。元デベロッパーの吉里裕也さんは東京R不動産で物件をリノベーションして価値を高める業務に従事していて、築80年以上の木造住宅を光と木の温もり溢れる物件に変身させた。元企業コンサルタントの林厚見さんはDIY用資材に力を入れていて、サイトのツールボックスというページで「なんだって黒板に」といった塗料や資材をネット販売している。台東区にお住まいの男性はサイトで購入した資材などで部屋をリフォームしていて、新たに「白レンガの風合いを」というレンガ調のタイルを購入。東京R不動産からプロを派遣してもらい、男性は指導を受けながら壁をリフォームした。
 台東区にお住まいの男性は東京R不動産のサイトでDIY資材を購入し、更に同社から派遣して貰ったプロにレクチャーを受けながら壁をリフォームした。東京R不動産では新たな住まいの価値を提供することを目指し、年商5億円を叩きだしている。創業当時は問題はあるが魅力的な物件を紹介するブログをからスタートし、反響も良かったため気に入る人は気に入ってくれるような物件の紹介を手がけるようになった。会社では物件の選定基準はとくになく、スタッフが直感で選んだ物件を紹介している。吉里さんと馬場さんによると売上TOP2のスタッフの前職はアパレルで、好きな洋服を薦める感覚で物件に愛着を持って紹介しているという。
 大阪・道頓堀にあるホステル 64 オオサカは築51年の元工具メーカーの社屋だったが、リノベーションにより宿泊客をはじめ地元の方々が立ち寄れる場となっている。リノベーションを手がけた中谷ノボルさんは東京R不動産と提携して3年前に大阪R不動産を立ち上げ、他にも福岡R不動産などが独立採算制である。ルールとしては運営者がその街で暮らし、物件の紹介はR不動産で共通。そしてシステムの利用料は運営本部に支払うことになっている。福岡R不動産の本田雄一さんは糸島市にある2つの物件を紹介してくれた。伊賀敷さやかさんが住んでいる一軒家住宅の縁側からは目の前に海が広がり、本田さんは福岡らしい物件をピックアップしていきたいとコメント。東京R不動産の吉里裕也さんはビジョンを共有でき、儲けることができる人たちと全国にR不動産を展開していると述べた。だが一緒にやるからといってビジネスがすぐにまわる始めるわけでなはく、難しいという。また、地方のR不動産で物件を探す人は環境や風景にこだわりがあるため、地方で面白いことが起こり始めているという。
 佐賀・柳町は昔ながらの建造物が数多く残っているが、全てを保存・管理するのは難しいため朽ち果てる蔵などが増えていた。東京R不動産の馬場正尊さんは市の依頼で古い建物をリノベーションする取り組みに着手していて、外観はレトロな雰囲気をそのまま醸し出しつつ内装は当世風の使い方をする点を再設計。蔵がオシャレな写真館となったハレノヒでは木の窓枠をそのまま残していて、人気の背景となっている。リノベーションにより古い建物に新たなデザインや使い方が加わったことでも街も活気づいていた。石川・金沢市では町家が保存され、古都の雰囲気が漂っているが老朽化した空き家問題が深刻化している。馬場正尊さんは金沢R不動産と共同でそんな町家の再生プロジェクトに取り組むといい、吉里裕也さんとともに町家の風情を残した宿泊施設を今秋にもオープン予定。スタジオでは小池栄子が全国の空き家数の推移を示し、年々増加傾向にあり、2013年は約820万戸だった。東京R不動産では可能性のある空き家をうまくリノベーションして新たな価値を提供しようとしていて、現状を嘆くよりも空き家を資源とポジティブに考えている。馬場正尊さんは時代の変化とともに人はどう住みたいかを能動的に考えるようになり、作り上げていく上で自由の余地が残っている不動産の方がいい不動産になるとコメント。東京R不動産では全国の有効活用されていない公共施設を紹介していて、廃校になった小学校や元消防署もある。馬場正尊さんは山添藤真町長の案内のもと与謝野町にある公園を訪れ、あまり利用されていないこの公園に人を呼ぶこむためのの方法を考えて欲しいと依頼された。目の前に天橋立を望むことができるため、馬場さんは可能性を感じていた。
 MCの村上龍は「自由な発想で、自分にとって豊かだと思える住まいを手に入れる。それは可能で、しかも楽しい。インフラがある程度整った成熟社会では、単純なスクラップ&ビルドはもう古い。今ある資源を活かすことが重要になるが、東京R不動産は、まるで遊びのような新しい感覚で、そのフロントを開拓しつつある」と語った。

◆「現代世界の構造と課題」(講師:寺島実郎
・日本は急速に貧困化。1997年に比べ可処分所得は年間60万円のマイナス。現金給与もダウン。
・アクティブでなくなった。学べなくなった。:家計消費では小遣い、交際費、交通費、外食、酒などが減少。賢い消費傾向(ユニクロ現象・コンパクトカー・ワンコイン外食・安近短)。
・米国経済は好調。日本は2014年はマイナス成長だった!しかし株価は2万円。
・ドイツは財政均衡。日本は1千兆円の借金。リフレ経済学、しかし実際はマイナス成長。
・株をみると、日本人は売り越し17.6兆円。外人投資家は買い越し18.2兆円。株価維持のために日本マネーの投入。GPIF(年金基金)130兆円、ルールを変更し日本株25%、外国株25%にした。加えて共済、簡保郵貯で35兆円。さらにに日銀はETF投資信託購入。非常に危険な状態。
(参考「「2015年の世界潮流を読む〜息をのむ激動の年〜」(講師:寺島実郎さん)の講演会に参加。http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20150324/p1


<4月16日生まれの先人の言葉>
●チャールズ=チャップリン
 ・人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である。
 ・人生に必要なものは、 勇気と創造力。それと、ほんの少しのお金です。
 ・人生は素晴らしい。恐れの気持ちさえ持たなければ…。 何よりも大切なのは勇気だ。創造力だ。
岡崎嘉平太
 ・言葉で覚えていないが、あるいは言葉にはならなかったけれども、その人の行動そのものによって教えられたこともずいぶんたくさんあります。
 ・自分がマネジメント(経営層)に入ったら、なんとしてでも人事の風通しを良くするようにせねばならない。人事の風通しがよくないと、すぐには 表に現れないが、不満が底流となって思わぬところに出てくる。
 ・これからの外交は昔のマキャベリズムのように相手国の弱点を探し出してその弱みを攻撃するというよりも、相手の長所を見出してその点で交わっ ていくというふうにならなければならぬものと私は思っているのです。