高いものと深いものとを目がけて、 常に寂しい心を持っていねばならぬ(斎藤茂吉)

<今日のニュース>
◆シャープ2223億赤字。
 経営再建中のシャープは今年3月期の連結決算の純損益が2223億円赤字になったことを発表した。高橋興三社長は「皆さまにご心配をおかけすることになり大変申し訳なく思っております」と述べた。国内で3500人規模の希望退職を募る他、従業員の給与をカット、大阪本社の売却など決定した。みずほ銀行などから2000億円の出資を受け、資本金を1218億円から5億円に減らすことを発表した。
◆安全保障関連法案閣議決定 安部首相が会見で意義強調、
 政府は集団的自衛権の行使や自衛隊の活動範囲を拡大する安全保障関連法案閣議決定首相官邸で安倍首相は説明の記者会見を行った。安倍首相はアメリカの戦争に巻き込まれることは絶対にないと明言、イスラム国掃討作戦への後方支援はないとした。民主党岡田克也代表はこの法案で国民の命や生活が守れるか不安とし、維新の党の江田憲司代表は世論調査で安保法制については不安と疑念があると指摘。共産党志位和夫委員長は憲法破壊の企てだと反発した。

<5月14日生まれの先人の言葉>
斎藤茂吉
 ・僕等はいつも高いものと深いものとを目がけて、 常に寂しい心を持っていねばならぬとおもうが どうであろうか。
 ・ただ作家の道はそういう法力によって悟入するものではない。歩兵の如くに執拗に歩くことによって おのずと悟入するものである。
 ◆斎藤茂吉記念館 http://www.mokichi.or.jp/
 ・酒田市を離れ、高速道路を使って山形県南部の上山市にある「齋藤茂吉記念館」を訪ねことがある。駐車場からJRの線路を跨ぐ橋を渡ると記念館の入口があり、来館者を迎えるかのように"茂吉胸像"が立っている。近代短歌史上の巨星・齋藤茂吉の生地はこのすぐ北側の上山市金瓶(かなかめ)で、この記念館は昭和43年にできている(平成元年に増改築)。B1Fにある常設展示室に入る。入口に茂吉が短歌を作る上での信念を示した「寫(写)生道」のモニュメントが印象的だ。展示室では、茂吉の生涯を年代順に三つに分け、自筆の書画や原稿その他の資料とともに、パネルで解説を入れ茂吉の歩んだ足跡を紹介している。最後に茂吉以後の歌人たちの紹介エリアもある。重厚な雰囲気で、よく配慮された展示方法、設備も立派で、素晴らしい展示室である。
 一階には、"茂吉晩年の居室"を再現した部屋と一緒に暮らした、妻輝子・長男齋藤茂太・次男北杜夫を紹介している集会室があり、これもなかなか興味深い内容であった。また,館内の一番奥にラウンジとして、ゆっくり外を眺め休憩できる場所があるが、ここから見える景色も素晴らしかった。