重陽の節句

◆今日9月9日は重陽節句
 中国では、奇数が陽数とされ、9は最大の陽数であり、それが重なることから「重陽」と呼ばれ「重九」ともいわれていた。重陽節句は、五節句の一つであり、ほかには、人日の節句、上巳の節句端午の節句、七夕の節句がある。旧暦では、菊がさく季節であり、菊の節句とも呼ばれていた。菊は不老長寿にまつわる神聖な花だった。
 また、江戸時代では、この日は、東都歳事記によれば
 「九月九日 〇重陽御祝儀 諸侯(花色小袖)御登城。良賤佳節を祝す。菊花酒をもって節物とす。」と書かれている。重陽節句には、五節句の一つとして、江戸にいる諸大名は、江戸城に総登城し祝賀しました。そして、菊酒を飲んで祝った。こうした諸大名の祝賀とともに武家や一般庶民の子供たちが、文武の師匠、そして手習や琴・三味線などの遊芸の師匠のところに出向いてお祝いを述べたそうである。
 「絵本江戸風俗往来」では、「下々にても当日は、男女の児子(ちご)達、時服を粧ひ、武家にあっては読書・手跡・弓馬・槍剣の師の許に祝賀に行き、町方にては手跡・算盤の師、女子は手跡より糸竹の師の許へ行き、儀式を行ふ。」と書かれている。

<9月9日生まれの先人の言葉>
上杉鷹山米沢藩主)
 ・人間は、いつも張り詰めた弓のようにしていては続かない。
 ・父母の恩は、山よりも高く、海よりも深い。この御恩には到底できないが、せめてその万分の一だけでもと、力の限り努めることを孝行という。
 ・してみせて言って聞かせてさせてみる。生せは生る 成さねは生らぬ、何事も 生らぬは人の生さぬ生けり。
高橋圭三(アナウンサー)
 ・顕微鏡で調べて、望遠鏡で放送しろ。