悪の訪れ。

◆差から終日草取り。今週末には畑の掘り起こし。つくつく胞子がさなかに鳴く日中、進氏がなく夜。確実に秋が訪れている。江戸検定のバンッ今日ももう少しペースアップを。

＜9月22日生まれの先人の言葉＞
●横井小楠（武士・儒学者）
　・政治は、万民のためを判断基準とする王道を歩むべきで、権謀術数による覇道を排すべきだ。
　・死ぬ覚悟をすれば、何でもやれる。
　◆横井小楠記念館（熊本県熊本市東区沼山津1-25-91）
　　熊本市の東端にあたる所にある「横井小楠記念館」がる。最初に記念館に隣接した横井小楠の自宅兼塾であった「四時軒」を見学した。平屋で　部屋がいくつもある広い家で、縁側から庭と外の景色が眺められるように椅子もおいてある。内部は出来るだけ当時の雰囲気を残しているが、部　屋の一部には簡単な展示物もある。横井小楠の写真とその生涯を漫画的に解説したパネルがあり、"龍馬と小楠が会談した部屋"の前には、ここを　三度も訪れたという坂本龍馬と小楠の関わりが説明されていた。
　　展示物としては、小楠の思想・学党(実学党)の説明、幕末の人物との関係図、小楠の思想や暗殺された前後の説明などがあり、他にも多くの関　係する資料が展示されていた。
　　横井小楠は"明治維新を縁の下から支えた"と言われる幕末の思想家である。しかし吉田松陰、坂本龍馬など著名な幕末人に比べて知名度は低い　ようだ。横井小楠が歴史の表舞台にはあまり出てこなかった事がその要因と思われる。五箇条の御誓文は由利公正、教育勅語は元田永孚、維新の　志士は勝海舟、坂本龍馬、西郷隆盛である。しかし小楠はこれら全ての人物に影響を与え、その思想が時代を動かしたと評されている人物だ。
　　ペリーが浦賀に来た1853年、吉田松陰は小楠を訪ねて終日話し合っている。そして1855年この四時軒に居を移し、その主張は"攘夷論"から"開　国論"へ移っていった。鎖国体制・幕藩体制を批判し、それに代わる新しい国家と社会の構想を公共と交易の立場から模索したと言われる。
　　勝海舟はその語録の中で「おれは今までに天下で恐ろしいものを二人見た。それは横井小楠と西郷南洲とだ。横井は西洋の事も別に沢山は知ら　ず、おれが教えてやったくらいだが，その思想の高調子な事は、おれなどは、とても梯子を掛けても及ばぬと思ったことがしばしばあったョ」と　語っているほど小楠を尊敬していたらしい。1864年勝海舟は坂本龍馬を使いとして四時軒に住む小楠を訪問させている。そして計三回も訪問した　龍馬も、小楠の事を兄への手紙の中で「すぐれた人物」と評価し、明治政府のリーダーの一人として推薦している。そして明治新政府に参与とい　う立場で出仕した横井小楠であるが、その翌年十津川郷士らに京都で暗殺された。理由は「開国を進めて日本をキリスト教化しようとしている」　という事実無根なものだった。

●吉田茂（元内閣総理大臣）
　・大志を抱けば、天下何ものか恐るるに足らず。
　・戦争に負けて外交に勝った例はある。
　・今に立ち直る。日本は必ず立ち直る。
●岡田眞澄（俳優）
　・草食っぽいルックスで 実は肉食ってのが理想。

＜本の紹介＞
・　シェアリング・エコノミー　―Uber、Airbnbが変えた世界（宮崎康二著・日本経済新聞出版社）
　　http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%83%BC-%E2%80%95Uber%E3%80%81Airbnb%E3%81%8C%E5%A4%89%E3%81%88%E3%81%9F%E4%B8%96%E7%95%8C-%E5%AE%AE%E5%B4%8E-%E5%BA%B7%E4%BA%8C/dp/4532320186