TPP交渉大筋合意。ノーベル医学・生理学賞に大村智さん。マイナンバー法施行。

<今日のニュース>
◆TPP交渉 薄氷の大筋合意。
 TPP=環太平洋パートナーシップ協定交渉の参加12ヵ国は、医薬品の開発データの保護についてなど難航していた分野で各国が折り合い、先ほど大筋合意に至ったことを発表した。これにより、世界の経済規模の4割を占める巨大な貿易圏がアジア太平洋地域に誕生することになった。自動車の原産地規制は、メキシコやカナダと対立していたが日本が譲歩。ニュージーランドが強く要求していた乳製品の輸入拡大は日米やカナダなどが歩み寄った。薬の開発データ保護についてはアメリカが実質8年の譲歩案でオーストラリアなどに歩み寄った。TPP交渉にあたって安倍総理大臣は「攻めるところは責め、守るところは守る」と訴えてきたが、多くの品目で関税の引き下げとなった。今後、農家などにはTPPを利用した輸出など新たな時代に対応した取り組みを進める必要がある。交渉内容に対するアメリカ国内での不満が多いことから、発効までにはいくつも障害があるとされる。

◆ノーベル医学・生理学賞に大村智さん。
 今年のノーベル医学・生理学賞に大村智さんが選ばれた。大村さんは賞はもらおうと思ってなかったが、世の中の役に立とうと必死だったなどと喜びの声を発表した。大村さんは山梨大学卒業後、北里大学薬学部教授などを務め、現在特別名誉教授などを務めている。受賞理由は熱帯の寄生虫が原因で起こる、深刻な病気の治療法の開発で、ゴルフ場の土中から新細菌50株を発見し、治療薬「イベルメクチン」となった。イベルメクチンはオンコセルカ症、リンパ性フィラリアに対し、副作用が少なく効果の高い薬として使われていて、人類の医学の歴史中、大きな偉業と紹介された。

マイナンバー法施行 通知は今月中旬以降
 マイナンバー法が施行された。JR岡山駅前などPR活動が行われた。12桁番号の通知カード発送に向けた作業が開始。新宿区役所ではマイナンバー記載の住民票が交付、戸籍住民課の安河内和江課長はむやみに他人に見せたりしないよう保管に注意をしてほしいと話した。今月中旬から来月に通知カードは届けられる。

<10月5日うまれの先人の言葉>
榎本武揚(政治家)
 ・振り返ってみて五稜郭(ごりょうかく)のときの苦労を思えば、外務大臣の仕事など、どれほどのものでもない。
 ・学びてのち足らざるを知る。
●大浜 信泉(教育者)
 。人の価値は生まれた場所によって決まるものではない。いかの努力し自分を磨くかによって決まるものである。