8年ぶり地価上昇、24年ぶり高水準 56兆3000億円

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◆8年ぶり地価上昇
 相続税などの算定で基準となる土地の価格、路線価が発表された。全国一位は31年連続で東京・銀座の「鳩居堂」前で、1平方メートル当たり3200万円で去年に比べて18.7%上昇した。その大きな要因は「インバウンド効果」で、全国平均は0.2%のプラスとなり、リーマンショック以来8年ぶりに上昇に転じた。さらにそれを後押しするのが2020年開催の東京五輪で、大規模な再開発が行われる品川駅周辺の路線価は9.8%プラスとなった。JR東日本は、品川〜田町間を再開発し、2020年に新駅開業を予定している。東急グループは品川駅周辺にオフィスやホテルを備えた大規模複合施設の開発を計画している。専門家は地価の上昇傾向について「今がピーク。緩やかな上昇は続くと思う」と述べている。地方都市は地価の下落が続いており、上昇傾向がこのまま全国に波及するか先行きは不透明。
◆24年ぶり高水準 56兆3000億円
 財務省は2015年度の国の税収が56兆3000億円と24年ぶりの高い水準になったと発表した。内訳は所得税が17.8兆円、法人税が10.9兆円、消費税が17.4兆円などとなっている。ただ、法人税円高などの影響で当初の見込みを9000億円下回るなど、引き続き高い税収が維持できるかは不透明。東京・神奈川・千葉・埼玉は3年連続上昇となった。日本一の銀座の路線価は1平方メートルあたり3200万円だといい、去年と比べると18.7%となったようだ。31年連続で上昇する銀座、背景にはインバウンド消費があるようだ。また東急プラザ銀座は免税店も設けられており来場者は予想を上回るペースだという。しかし、爆買いは円高で少しおさまっているという。またそんな中、外国人向けの茶道体験などは人気となっており、銀座でも体験型のサービスは充実しているようだ。