「安全な社会に」 日航機事故遺族ら慰霊登山。

◆「安全な社会に」「私たちをずっと見守って」――。520人が亡くなった日航ジャンボ機墜落事故から今日12日で31年。現場の御巣鷹の尾根では昨日11日にも、慰霊登山をする遺族の姿があった。夕方からは、上野村役場近くの神流川河川敷で灯籠(とうろう)流しがあった。ほかの事故や災害の犠牲者の遺族も含め、約300人が「安全」への願いを込めて灯籠を流した。
墜落現場となった群馬県上野村では、遺族たちが御巣鷹の尾根に慰霊登山をし、追悼式で祈りを捧げた。77家族273人の遺族が尾根に登った。日航の植木義晴社長も慰霊登山し、「安全の原点が、この御巣鷹の尾根にあることを肝に銘じている。決して忘れてはならない原点」と話した。