5代将軍綱吉死去。亀戸天神。

<今日の江戸学トピック>
◆宝永6年(1709)1月10日、徳川5代将軍綱吉が死去。64歳。3代将軍家光の4男で母はお玉の方(http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20160928#p2)。館林藩主から兄の家綱の養子となり、将軍職を継ぎました。文治政治を推進していたが、大老堀田正俊が城中で刺殺されたのちは柳沢吉保ら側近を寵用。「生類憐みの令」を出し、犬公方と呼ばれました。晩年は元禄大地震、宝永の富士山の噴火(http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20161123#p3)など大きな災害に見舞われた。
●第5代将軍綱吉(常憲院・徳川家光の四男) 
 5代将軍綱吉は、3代将軍家光の4男徳松として、正保3年(1646)1月江戸城に生まれる。母は側室の桂昌院である。承応元年(1652)徳松は館林藩主となり、白山御殿と呼ばれた下屋敷(現小石川植物園)で幼少期を過ごす。寛文元年(1661)所領25万石の上野館林藩主となるが、家臣の8割とともに江戸の神田御殿に在住した。延宝8年(1680)5月、4代将軍家綱に後継ぎがなく、綱重もすでに亡くなっており、綱吉が家綱の養嗣子として江戸城二ノ丸に迎えられた。同月に家綱が40歳での急死に伴って5代将軍の座に就いた。綱吉は諸藩の政治を監視するなど積極的に政治に参画し、家綱時代に没落した将軍権威の向上に努めた。
 元禄4年(1691)綱吉は学問の中心地として湯島聖堂を建立した。支配者は徳で天下を治めると説いた儒教を熱心に学んだ。さらに儒学の影響で歴代将軍の中で最も尊王心が厚く、皇室領や公家の所領を増額、御陵66陵を巨額を投じて修復した将軍で知られる。後に赤穂藩浅野長矩を大名として異例の即日切腹を命じたのも、朝廷との儀式を台無しにされたからに他ならない。このように綱吉が儒学を重んじる姿勢は、新居白石、荻生徂徠山鹿素行らの学者を輩出し、儒学の隆盛を極めた。また綱吉は儒学の孝に影響されて、母・桂昌院従一位という前例のない高位を朝廷から賜った。五代将軍綱吉の生母である桂昌院は、三代将軍家光の側室お万の方の腰元であったが、家光に見初められ側室となって徳松(綱吉)を生む。もとは京都西陣の八百屋の娘お玉さん。その成功ぶりから「玉の輿に乗る」の語源とされ、生家に近い自ら寄進再建した今宮神社には玉の輿のお守りがある。
 綱吉の長男徳松の健康を願ったのが七五三の始まりである。しかし、徳松は4歳で夭折したため母の寵愛していた隆光僧正や亮賢僧から次のような進言があった。綱吉公には男児が生まれず、唯一誕生した徳松は早世し、次の子供が生まれないのは、前世で殺生した報いである。現世で生き物を大事にすれば前世の罪障は消滅すると諭された。戌年生まれの綱吉は、「生類憐みの令」を発令したとされている。
 元禄11年(1698)9月綱吉によって上野竹の台に寛永寺の根本中堂が建立された。造営の奉行は柳沢吉保、資材の調達は紀之国屋文左衛門と奈良屋茂左衛門である。寛永寺の中心をなす根本中堂は創設から70年後に建てられ、その威容を誇っていたが、上野戦争の兵火で灰塵と化した。その跡地は東京国立博物館前の噴水池に位置する。
・父・徳川家光 母(側室)・桂昌院(お玉の方) 在位28年5ヶ月(1680〜1709) 館林徳川家 享年64歳 墓所・上野寛永寺

◆寛文2年(1662)、4代将軍家綱(http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20160624#p1)が社地を寄進して創建された亀戸天神の別名は「東宰府天満宮」、つまり東の太宰府天満宮天満宮といえば梅だが、同社は江戸時代から藤も名物。1月の鷽替え神事では、江戸時代には参詣客同士「替えましょ、替えましょ」といって暗闇で互いに交換した。

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◆これからの勉強計画の策定
 体調のこともあり、勉強を本格化させていきたい。あと10カ月弱の江戸検の勉強を加速させるために、勉強の計画を。まず、2月までに、取り組むことを整理し、あすから勉強も本格化していこう。

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<今日の小池劇場>
◆小池知事と安倍首相 “大会成功に協力”。
 小池知事は安倍総理大臣と会談し、東京オリンピックパラリンピックの開催費用をめぐる組織委員会と東京都、政府の3者協議が本格化するのを前に大会の成功に向けて協力していくことを確認した。小池知事は費用負担などを含めた政府の協力を引き出したい狙いがあったとみられる。一方夏の都議会議員選挙に向け候補者擁立の動きを加速している。都議会自民党との対立が表面化する中でも政府・自民党との対立にまで発展するものではないとの意向を伝える狙いもあったとみられる。