『頭のいい人は暗記ノートで覚える!』(碓井孝介著)

【ポイント】
1.模試試験で示される正答率で情報を「しぼる」
 模試を受けると、各問題の正答率が示されます。この正答率を利用しないのはもったいない。これを利用すれば、簡単に情報をしぼることができるからです。自分が間違えた問題に正答率30%以上の問題があるなら、覚える情報に加えるべき。特に70%以上の問題で取りこぼしてしまうと、試験本番では命取りになります。このように自分が間違えた問題のうち、「ほかの受験生ができている問題」を見つけ、覚える情報をしぼるのです。アウトプット型の勉強は、「覚える情報をしぼる手段」だと意識をしてください。何ごとも、「強く意識する」ことからはじまるのです。
2.連想して知識同士をつなぎあわせる
 「まとめる欄」で、知識同士をつなぎあわせて、忘れない記憶をつくる。
 手順は次の通り、たった3つです。
 ①「しぼる欄」に書いたことを「まとめる欄」の左上に書く。
 ②「といえば」の要領で、「気になること」を連想して書く。
 ③「気になること」を連想をつなぐ線の近くに書く。書くときは「左上部分からアルファべットのUの宇を描くように線を伸ばして展関していく」だけ。これを、私は「マジカルバナナ式連想法」と呼んでいます。
3.「こたえ・なぜ・つまり」の3点暗記法
 イメージを脳に刷り込みやすくするためには、インパクトが必要です。そのために、ここでは覚えるための要素を「トライアングルの図」に当てはめていきます。簡単に言うと、覚えたい情報(こたえ)、その理由(なぜ)、思い出すきっかけ(つまり)を卜ライアングルの図に書き込み、短時間で要領よく暗記できる土台づくりをするのです。
1、「まとめる欄」に書いた情報のうち、覚えたい情報を「こたえ」に書き写す。
2、「こたえ」を支える理由を、「なぜ」に書く。
3、「こたえ」を思い出すきっかけを、「つまり」に書く。
4.マークを使って簡略化する
「覚える欄」のチャートは、四角のかこみを「→」のマークでつなぐのが基本です。けれどもチャートを書くときに、ほかのマークを使うことでチャートはもっともっと応用範囲が広がります。チャート作成のルールは「キーワードをビックアップ、『→』でつなぐ、並列の情報は『・』をつける」の3つでしたが、ちょっとした工夫をするとさらに効果的です。
・理由は「∵」のマークにする。
・結論は「∴」のマークにする。
・逆接は「⇔」のマークにする。
5.暗記ノートと問題集をつなぐ
 暗記ノートと問題集をつなぐことからはじめましょう。試験では問題を解けなければ合格できませんから、覚えるときは「問題の形」を意識することが重要なのです。暗記ノートと問題集をつなぐ手順をまとめます。
 ①「まとめる欄」情報が間題に出たら、問題番号を「メモ欄」に書く。
 ②「まとめる欄」の該当箇所に赤ぺンでしるしをつける。
 ③問題に、「暗記ノート」のべージ数としるしを赤ぺンで書く。