『池上線』について

◆この歌詞の駅は『池上駅』のようだが、この歌詞は佐藤順英氏の実話を基に、最後のデートで家まで送った夏の日の感傷を冬の別離の情景に移し、相手の女性に仮託して作詞したそうである。角のフルーツショップは無くなり、今はケンタッキーフライドチキン店となっています。また、佐藤氏は『あの歌を世に出したくて、作曲家になったようなものです』と語られており、胸の奥が痛くなるような素晴らしい名曲ですね。オリジナルのワーナー・パイオニア版やテイチク版とは、また一味違う円熟した、しっとりとした歌唱です。西島さんが37歳時の吹き込みです。『池上線』の終着駅『蒲田』の太田区民ホール「アプリコ」で開催された西島三重子35周年ライブツアー「風のゆくえ」のツアーファイナルの当日には、『池上線』の歌詞にある『池上商店街を通り抜けて踏切渡った場所』を捜し求めて池上駅から歩いた撮った写真を使用した。コンサートにはスペシャルゲストとして俳優の大杉漣さんが出演され見事なギターの弾き語りを披露されました。(http://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog... http://emuzu-2.music.coocan.jp/zip/10...
「池上線」
作詞::佐藤順英   作曲:西島三重子
1.古い電車の ドアのそば
  二人は黙って  立っていた
  話す言葉を  さがしながら
  すきま風に  震えて
  いくつ駅を  過ぎたのか
  忘れてあなたに  聞いたのに
  じっと私を  見つめながら
  ごめんねなんて  言ったわ
  泣いてはダメだと  胸にきかせて
  白いハンカチを 握りしめたの
※)池上線が走る町に あなたは二度と来ないのね
  池上線に揺られながら 今日も帰る私なの

2.終電時刻を  確かめて
  あなたは私と  駅を出た
  角のフルーツ  ショップだけが
  灯りともす  夜更けに
  商店街を  通りぬけ
  踏切渡った  時だわね
  待っていますと  つぶやいたら
  突然抱いて  くれたわ
  あとからあとから 涙あふれて
  後姿さえ 見えなかったの
※)池上線が走る町に あなたは二度と来ないのね
  池上線に揺られながら 今日も帰る私なの

https://www.youtube.com/watch?v=CFk511xwsY8