「布から考える生活、アート、文化」

◆第182回J.I.フォーラム「布から考える生活、アート、文化」−「文化絶滅危惧種」について考える−
「絶滅種」「絶滅危惧種」という言葉があります。普通は生物に関して使われます。しかし、文化についても同じことが言えます。身の回りの道具類、食べ物、言葉、所作、祭、芸能…。その中でも「高級」なものは有形、無形の文化財として保護、保存されますが、日常のもの、粗末なものほどどんどん絶滅していっています。これらのものは本当に絶滅させていいものなのでしょうか。現代社会においては効率、機能、価格などの面で淘汰されても仕方ないのかも知れない。しかし、長い目で見ると残すべき大きな価値があるのではないか。そこで、今回は「布」に光を当てて、これらのことを考えたいと思います。ゲストは、「粗末な宝物」をアートにしてきた福本潮子さんと、手仕事の掘り起こしに情熱を傾けてきた田中陽子さんのお二人です。
● 日時:2012/10/30(火) 18:30〜20:30(18:00開場)
● 場所:日本財団ビル2F 大会議室
● 参加費:2,000円 (シンクネット構想日本会員は無料です)
● 懇親会参加費:4,000円程度 (参加希望の方のみ)
● 主催:構想日本

◆坂本、吉川から一発かます!日本S新名勝負見せる!!
 巨人・坂本勇人内野手(23)が23日、27日から始まる日本ハムとの頂上決戦で、第1戦(東京D)で先発が濃厚な吉川光夫投手(24)の撃破を宣言。「直球は球界で1、2番くらいに速いと思う。対戦するからには打ちたいですね」と、同じ88年組で、パ・リーグ防御率1位の左腕撃ちを誓った。今季、最多安打のタイトルを手にした3番打者が、球界の日本シリーズ名勝負列伝に名を刻む。歓喜の余韻は少しも感じさせなかった。22日の中日戦(東京D)に勝ち、3連敗からの大逆転でCS突破したが、坂本はすでに日本一奪回に向けて頭を切り替えていた。表情がさらに険しくなった。27日の第1戦で、日本ハムの先発は同学年の吉川。これまで、88年世代では楽天・田中や広島・前田健との対戦が注目を集めてきたが、吉川も実力派の1人。リーグトップの防御率1・71を筆頭に、あらゆる部門で上位につけている。「直球がすごく速い投手。球界でも1番か2番だと思います。簡単には打ち崩せないと思いますが、対戦するからには打ちたいですね」と力を込めた。
 今季の交流戦では3打数無安打に封じられたように、もちろん難敵であることに違いはない。だが、いいイメージは描けている。「打った瞬間に本塁打とわかったほど完ぺきだった」と振り返ったのは、7月21日の球宴第2戦(松山)で対戦した時のこと。球宴ならではのオール直球勝負だったとはいえ、内角低めをジャストミート。球場の左翼席中段にたたき込んだ。痛烈な放物線の軌道は、吉川の目にも焼き付いているはずだ。
 CS最終Sでは序盤こそ好調さを見せたが、大詰めの5、6戦では無安打に終わった。「いくら状態が良くても、結果が出なければ意味がない。どんな時も結果がすべて。日本シリーズではしっかり活躍したい」。巨人のクリーンアップを任されている坂本と、日本ハムでエースの座を担う吉川。今後、球界の名勝負の一つになることは間違いない。新たなライバル対決の行方は、日本一の行方も左右する。

アメリカに潰された政治家たちとは
 戦後65年の歴史で日本の首相は28人も変わっている。平均2年ちょっとである。比較的長く続いたのは、吉田、佐藤、中曽根、小泉政権である。
いちばんユニークだった田中角栄でさえ、2年しか続いていない。なんと1年以内か1年程度で去った首相は芦田、石橋、伊東、宇野、細川、羽田、小渕、森、福田、麻生、鳩山と11人もいる。なんでこんなに頻繁に入れ替わったのかというと、そのバックにアメリカがいたことが書かれている。
孫崎氏は、アメリカのいうことをすべてハイハイと聞かず、自主独立的に動いた首相を自主派、なんでもいいなりになるのを対米追随派、基本的には追随派だが、一部抵抗した人を一部抵抗派としているが、自主派は、重光葵石橋湛山芦田均岸信介鳩山一郎佐藤栄作田中角栄福田赳夫宮沢喜一細川護煕鳩山由紀夫、追随派は吉田茂池田勇人三木武夫中曽根康弘小泉純一郎の他、海部、小渕、森、安部、麻生、菅、野田を入れている。この中で意外に思ったのは、安保条約を強引に批准させた岸信介を自主派に入れているうえ、もっとも強力に自主路線をアメリカに主張した男だとしていることだ。岸と言えば安保条約の批准に警官を入れて強行した張本人であるというので、何十万人が道路いっぱいのフランスデモをし、国会を包囲した安保反対運動のやり玉にあがった人物である。 それをどうして孫崎氏が自主派として評価しているのか。自主派の田中角栄までは相当骨の座った愛国者だった。常に日本の国益を優先し、アメリカのいうことに反抗した。外務省の高官もそうだった。この戦前気質というのは理解できる。戦争に負けたからといって何もヘイコラすることはないという矜持である。
 ベストセラー『戦後史の正体』(創元社)が話題の元外務省国際情報局長・孫崎享氏は、この戦後史の正体を踏まえ、新刊『アメリカに潰された政治家たち』(小学館刊)で、アメリカの虎の尾を踏んで失脚した政治家12人を紹介している。そのなかの一人が、「国民の生活が第一」代表の小沢一郎氏だ。小沢氏はなぜ米国に狙われたのか、孫崎氏が解説する。
 2009年2月24日の記者会見で、小沢氏は「軍事戦略的に米国の極東におけるプレゼンスは第7艦隊で十分だ」と語りました。小沢氏はこれでアメリカの“虎の尾”を踏んだのです。この発言から1か月も経っていない2009年3月3日、小沢氏の資金管理団体陸山会」の会計責任者で公設秘書も務める大久保隆規らが、政治資金規正法違反で逮捕される事件が起きました。しかし、贈収賄が行なわれたとされるのはその3年以上も前で、あまりにもタイミングが良過ぎます。なぜこういうことが起きるのかというと、米国の情報機関は、要人の弱みになる情報をつかんだら、いつでも切れるカードとしてストックしておき、ここぞというときに検察にリークするからです。この事件で小沢氏は民主党代表を辞任しました。その後、民主党への政権交代が起き、鳩山首相が誕生したのですから、もしこの事件がなければ、小沢氏が首相になっていてもおかしくなかったのです。この一連の事件は、ほぼ確実に首相になっていた政治家を、アメリカの意図を汲んだ検察とマスコミが攻撃して失脚させた事件と言えるのです。
 アメリカを怒らせる原因を孫崎氏は次の2つを挙げています。
1) アメリカの防衛体制にすこしでもマイナスになるようなことをする人物が政権の座をしめたり、アメリカに不利な宣伝をすること。
2) アメリカの承認なしに中国と接近すること。アジア太平洋構想からアメリカを排除すること。

日刊ゲンダイ>から
国民の生活が第一」の小沢一郎代表との違いだ。小沢は自民党幹事長時代から20年以上、常に批判にさらされてきた。西松建設事件、陸山会事件では、検察リークに乗っかった大マスコミにあることないこと書き立てられた。名誉毀損の裁判を起こせば、連戦連勝だろうが、小沢は何の文句を言わない。小沢をよく知るジャーナリストの渡邉幹介氏はこう言った。
「小沢に対する人物破壊は想像を絶するものだったし、人格攻撃は家族にまで及んだ。小沢氏も内心では腹に据えかねることもあったでしょう。しかし、周囲が訴えるべきだと主張しても、ジッと我慢していた。ひとつには、師匠の田中角栄氏がメディアから批判されることについて、「彼らもそれが仕事なんだから」と常々言っていたことがある。そこへ、小沢氏の自立論や改革論がからんできる。国民が自立し、自分で判断できるようになれば、マスコミも好き放題に書けなくなる、そういう国に変革するのが自分の指名だ.マスコミと戦うのは自分でなく、国民なのだ。そんなことを言っていましたね。」橋下が子どもっぽく見えてくる。(以上,23日付け日刊ゲンダイより)
 まさに言い当て妙である。小沢と橋下のスケールの大きさの違いが如実に現れている。橋下は佐野氏の本を読んだ事があるのだろうか?私はやはり中国もの「阿片王」や「甘粕正彦」などは、中国の近代史を語る上で、非常に参考になった。中でも印象的な下りは、「阿片王」と言われた、里見甫のところへ、岸信介安倍晋三のじいさん、総理大臣)や佐藤栄作(岸の弟、後の総理大臣、ノーベル平和賞)が、阿片の金を無心していたというところである。おぼっちゃま然とした、安倍の出自だってこんなものである。そういう意味での罪ははるかに深い。