嘉田新党、生活・みどり・脱原発と連携も。とうとう第三極二分化。

 朝日新聞、読売新聞が恒例の世論調査を行って、“自民・民主・維新”の三つ巴の闘いと喧伝している。小沢一郎亀井静香鈴木宗男などを泡沫政党政治家の地位に貶めている。マスメディアが頻繁に繰り出す固定電話による世論調査なるものが、公選法でいう処の「人気投票」に該当するか微妙な問題を抱えている。
 あの民主主義国家である米国でさえ、マスメディアにはジャーナリズム精神が残っており、“金太郎飴”のような報道を垂れ流すことはない。このような日本独自のマスメディア体質は、関係省庁に点在し拠点を置く「記者クラブ」と云う“悪しき習慣”が象徴的な存在だが、日本のジャーナリズム精神を蝕む絶対的元凶とは言い切れない。本来であれば、飢え死にするものが大多数であるような飢饉に遭っても、一定の範囲の庶民は生き残るのdearu.
要は日本人は「他人に尋ねられた時」には、“しち面倒臭い”ことにならないような対応が極めて上手だと云う事である。これが山本七平が指摘した「空気」なのである。今回の総選挙でいえば、公示後は一定の公正公平が強制的に求められるので、ここ1週間がマスメディアの「架空の空気」作りの残余期間である。本来の既存権益勢力(民主・自民・維新)と対峙する、小沢一郎亀井静香鈴木宗男らが参加する本当の第三極は、必ずしも本筋ではないが、マスメディアが無視できない“話題性”を矢継ぎ早に繰り出して行く必要性はあるのだろう。
 こうした中、滋賀県嘉田由紀子知事が「脱原発」を旗印とする新党を結成する意向を固め、27日に大津市内で記者会見して正式に発表する。国民の生活が第一みどりの風などとの合流も視野に連携を検討している。脱原発色が薄まった日本維新の会と一線を画す動きで、第三極の二分化が鮮明になってきた。脱原発を掲げる環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長も政策づくりに参画。総選挙公約の柱には「原発ゼロ」「環太平洋経済連携協定(TPP)参加凍結」「消費増税凍結」を据える方針だ。脱原発を主張する生活(小沢一郎代表)やみどり(谷岡郁子共同代表ら)に加え、「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党(脱原発)」(河村たかし山田正彦両共同代表)との連携を検討。嘉田氏は24日夜、小沢氏と会談し、合流も含めた連携の可能性について意見交換した。新党との連携をめぐっては、合併して単一政党になる方式が有力。ただ、「協力したいが直ちにみどりを解体することはない」(亀井亜紀子共同代表)との異論もあり、新たな政治団体を作って統一比例名簿に候補者の名前を連ねる案も検討されている。嘉田氏は現在2期目。昨年の福島第一原発事故以来、「卒原発」を提唱してきた。維新の橋下徹大阪市長とは原発再稼働問題で同一歩調をとったが、原発維持の石原慎太郎氏が率いる太陽の党との合流で「仲間を失った」と語っていた。このように本筋がブレズに、“話題性”を提供し、マスメディアの誤謬を糺して行くのも、政治家の重要な役目である。仮に話し合いが成立して、共通政策を厳然と抱える「中道リベラル政党」が誕生する事は、今回の総選挙に、徒労のような価値なし選挙に価値を与え、国民の意識を目覚めさせるカンフル剤にもなるのではないか。大政翼賛会の如く、総保守、右傾化になる前に、「中道リベラル政党」も必要であり、将来に政権選択できる政党も不可欠である。
 今回の選挙では、どこも過半数を照れず、来年の参議院選挙でまた混乱を招くであろう。日本にとって不利な条件であろうと、このままいけば失われた30年になってしまう。いまこそ、デフレ脱却し、国民生活本位の政治が望まれる時代はない。消費税を値上げするたびに税収が落ち込む財政では赤字国債を発行し続け、日本破壊につながる可能性は否定できない。

◆きょうの隣の日記「SukiyakiSongの日記2012-11-26総選挙の真正“第三極”」より引用
 脱原発を中心に据え、生活・減税・反TPPで政策が近い党が連合し始めた。小沢一郎氏と亀井亜紀子さんが動き、脱原発新党を決意した滋賀県知事の嘉田由紀子さんにも両者が声をかけている。ついに動き出した第三極。石原慎太郎橋下徹の政党は本来第3極たる資格なし。もしここがドイツなら被選挙権を剥奪されるような派閥だからだ。
(時事)国民の生活が第一小沢一郎代表)と新党「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」(共同代表・河村たかし名古屋市長、山田正彦農林水産相)が合流する。
(時事)滋賀知事が新党検討=脱原発掲げ「日本未来の党」(時事)、「みどりの風」などとの連携を目指す。新党結成の呼び掛け人として音楽家坂本龍一さんや歌手の加藤登紀子さんら。http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012112600178
(東京)「衆院選脱原発勢力が連携加速 新たな第三極も」みどりの風亀井亜紀子共同代表は「直ちに1つの政党は難しい面もあるので、衆議院選挙のための連合体を作り、比例代表で統一名簿を作るなど連携を検討」。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012112601001190.html
(時事)小沢代表は「脱原発」の「みどりの風」や滋賀知事にも合流を呼び掛けている(時事)http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012112600162

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◆今日の夢実現への第一歩
 資料収集。まず、相手を知ることが大事。でも、そのうえで、それに挑むために、勉強して行くことがなお重要。少しずつペースが上がってきた感がする。大事にしたい時間であり、集中力が勝負の分岐点。まして仕事を抱えながらであれば、効率的な勉強が重要。まず、過去問演習とテキストの熟読。