ニュースにみる12衆院選『自公、政権を奪還320議席超す。民主惨敗、維新第3党に。』

 第46回衆院選は16日投票、即日開票され、比例代表の5議席を除く475議席が確定した。自民党小選挙区と比例で計293議席を獲得して、民主党を圧倒。共闘する公明党と合わせて323議席を確保し、2009年に失った政権の奪還が決まった。民主党は公示前の230議席から激減、60議席を割り込んで惨敗した。「第三極」陣営では日本維新の会が50議席を超え、衆院第3党が固まった。日本未来の党は公示前の62議席から大幅に後退した。衆院選による政権交代は2回連続。自公両党は3分の2の議席を占め、参院で否決された法案を衆院で再可決できる勢力を得た。自民党安倍晋三総裁は、25日にも召集される見通しの特別国会で第96代首相に選出される。安倍氏は06〜07年に首相を務めており、返り咲きは現行憲法下では吉田茂氏以来2人目となる。
 安倍氏は、党本部で記者団に「公明党と連立政権をつくっていく」と述べ、同日から政策協議に入る意向を明らかにした。参院で自公が過半数に達していないことを踏まえ、「法案ごとに理念、政策が一致するところに協力をお願いしたい」と、部分連合で対応する考えを示した。
 安倍氏は新政権の人事にも着手。石破茂幹事長を続投させる意向を固めた。
 17日午前2時半現在、自民党小選挙区237、比例56の議席を獲得、全常任委員会で委員長を独占し、委員の過半数を占める絶対安定多数(269議席)を大きく超えた。公明党小選挙区に擁立した9候補が全勝、比例と合わせて30議席となり、公示前の21議席を上回った。
 一方、「比較第1党」を目指した民主党は、藤村修官房長官田中真紀子文部科学相ら現職閣僚7人が落選したほか、菅直人前首相が小選挙区で敗北するなど全国で苦戦。議席獲得が確実となったのは小選挙区27、比例29の計56議席にとどまっている。[時事通信社

第46回総選挙。
自民294(公示前118)。民主57(230)。維新54(11)。公明31(21)。みんな18(8)。未来9(61)。共産8(9)。社民2(5)。大地1(3)。国民1(2)。
自民圧勝。民主惨敗。維新躍進。公明健闘。みんな善戦。未来敗北。共産微減。社民・大地・国民壊滅。自公で325議席で3分の2超。
ここ2回の選挙は、2009年は自民党、2012年は民主党という与党に対する不信任で新たな政権が誕生するというパターンだ。今回はブームはなかった。この間、当然のことながら国力の低下を招いた。
今回の争点は消費税アップの是非のはずだったが、国民は増税を選択したことになる。右傾化の始まりとならぬよう、自民には慎重に政権運営をしてもらいたい。