海洋国家の本領発揮。日本も資源大国?  そして<知研・東京セミナーのご案内>2013年の世界潮流を予測する〜日本の進路はどうあるべきか〜」

<今日のニュースから>
南鳥島沖に高濃度レアアース、中国鉱山の30倍超す 海洋研究開発機構・東大が発表 (日本経済新聞より)」
 日本近海に予想以上に豊富な資源が眠っていることが明らかになってきた。海洋研究開発機構東京大学の研究チームは21日、小笠原諸島南鳥島沖(東京都)の海底の泥に含まれるレアアース(希土類)は、海底から浅い場所に最高で中国鉱山の30倍超の高濃度であることが分かったと発表。採掘する技術やコストに課題は残るが、国産資源が乏しいだけにメタンハイドレートなどと合わせ海洋資源に期待が高まる。
 東大の加藤泰浩教授らの研究チームは昨年6月、日本の排他的経済水域EEZ)の南鳥島沖の海底の泥に、レアアースの中でも特に希少でハイブリッド車(HV)のモーターなどに使われる「ジスプロシウム」が国内消費量の約230年分あると推定されると発表した。今回の調査で加藤教授は「230年分以上、数百年分埋蔵している可能性がある」と話した。
 今年1月、海洋研究開発機構が深海調査研究船「かいれい」を使って同海域で調査。水深5000メートルを超える海底から採取した泥を分析した結果、レアアースが最大約6600PPM(PPMは100万分の1)の濃度で含まれていることが分かった。
 ジスプロシウムは中国鉱山の32倍の濃度に上るという。高濃度であれば採掘コストも下がり、商用化の可能性が高まる。海底下3メートルと浅い場所にあることも判明した。
 レアアースの生産は9割超を中国が占め、輸出規制による供給や価格高騰に不安がつきまとう。経済産業省は来年度から南鳥島沖の調査を本格化し、3年間で約40カ所を試掘する予定で、政府は商用化に向けた技術開発も急ぐ。
 政府は今月12日、愛知・三重県沖の海底のメタンハイドレートから燃料用のメタンガスを取り出すことに世界で初めて成功。同沖合には日本の液化天然ガス(LNG)輸入量の11年分の資源量が確認されており、今回は事前の陸上実験の約9倍を産出した。
 メタンハイドレート日本海側の浅い海底でも確認され、比較的安く採取できる可能性もあるとして研究が進んでいる。
 このほか新潟県佐渡南西沖では原油・ガスがたまりやすい地層を確認しており、石油と天然ガスの試掘調査が始まる。総額98億円を投じて埋蔵量などを調べるが、国内最大との見通しもある。
 日本近海では、海底から噴出する熱水の金属成分が沈殿してできた海底熱水鉱床の探索も進む。銅や亜鉛、金、銀、ガリウムゲルマニウムなどのレアメタルを含む「宝の山」だ。伊豆諸島や小笠原諸島、沖縄の近くに分布することが分かっており、比較的浅く分布するため技術的に有利とする見方もある。
 ただ、いずれも現時点では採取コスト高が課題で、商用化には今後の技術革新が不可欠だ。新興国や途上国の急速な経済成長に伴い資源価格が急騰すれば、海底資源も現実味を帯びてくるとみて、米国やフランスなど海外でも海洋資源は注目されている。日本は領海とEEZを合わせると世界6位の海洋大国で、政府は海洋資源を効率よく探査し、安価に採取する技術開発を加速する。
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 まさに朗報である。時間はかかるにせよ、日本の技術力からすれば開発が可能であろう。まさに、海洋国家日本である。海洋面積世界第六位の面目を保つことができた。まさに資源大国へ第一歩である。嬉しいニュースであろう。南鳥島レアアース、世界で最も高濃度らしい。東京から約1860キロ離れた小笠原諸島にある南鳥島(東京都)は、周辺の海底に貴重な天然資源のレアアースが大量に眠っているとされる。21日、レアアースを含む海底の泥の調査結果が発表され、世界で最も高い濃度のレアアースが含まれることがわかった。分析の結果、判明したレアアースの濃度は最高で6600ppmで、これは採取した泥1キロのうちレアアースが6.6グラム含まれている計算となる。中国で採掘されるレアアースの含有量は、泥1キロのうち0.3から0.5グラム程度と言われていて、南鳥島沖の泥は中国産の泥の最大22倍に上り、極めて高い濃度の地点があることがわかった。会見した東京大学大学院・工学系研究科の加藤泰浩教授は「6000ppmを超える泥があるとは思わなかったんですね。分析ミスじゃないか、間違っているんじゃないかと思いました」と述べている。まさに、これから、官民あげて、採掘に向け、技術開発に取り組んでもらいたいものである。

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◆「2013年の世界潮流を予測する〜日本の進路はどうあるべきか〜」

講師:寺島実郎氏(三井物産戦略研究所所長・(財) 日本総合研究所 理事長)

日時:2013年3月27日(水曜日)19:00〜20:30

場所:日本財団A会議室(東京・特許庁前交差点角)
東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」3番出口より徒歩5分、出口より前方、歩道橋の向こうに日本財団の看板が見えます。*東京メトロ南北線・銀座線「溜池山王駅」9番出口からも徒歩5分です。

参加費:3500円(冊子代を含む)

セミナー内容:昨年2012年12月の選挙は、民主党への懲罰的な投票と小党への票の分散、多数の棄権などが起こって、自民党選挙制度の不備をついて政権を獲得するといいう事態が起こりました。自民党は直ちに日銀に圧力をかけて2%の物価高誘導、超金融緩和、円安への導入などの手を打ち、アメリカの景気回復の機運に乗って、円は93円となり、株価も1万1千円台に乗るという効果を上げています。
安倍首相は大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略を打ち出して、国民の最大公約数的なデフレ脱却の要望にアピールしています。アメリカの景気回復、ヨーロッパの経済危機乗り切りなどの天の時が幸いしているものの、果たして、このような政策誘導が内外需の喚起につながり、デフレ脱却がなるのか、期待倒れになるのか?
内外の動向を敏感に察知して正確な予測を行う寺島実郎氏が、2013年の世界潮流をどのように説明するのか、ご期待ください。豊富な内容のレジュメを用意し、日本財団の快適な大会場でお待ちします。

寺島実郎氏プロフィール】

1947年北海道生まれ。早稲田大学大学院政治学科卒。三井物産入社後、調査部、業務部、米国ブルッキングス研究所出向、三井物産ワシントン事務所長を経て、現職。国際政治の歴史に深い学識があり、そこから来る洞察力、毎月のように海外に行き来して探知してくる国際情報とそれに基づく情勢判断、国内では数々の審議委員をされて、各界の情報に通暁していて、そこから出てくるリアリティのある発想は誠に、我々にとって有難い第2の目と頭脳になっている。

お申し込み先:NPO法人知的生産の技術研究会・東京本部
tiken.org@nifty.comまで、件名に3/27寺島実郎セミナー申込とお書きになりメールにてお申し込みください。

お問い合わせ先:電話:042-363-3445 FAX:042-365-5744

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(3月21日生まれの偉人)
◆山田 方谷(やまだ ほうこく、文化2年2月21日(1805年3月21日) - 明治10年(1877年)6月26日)は、幕末期の儒家陽明学者。名は球、通称は安五郎。方谷は号。備中聖人と称された。山田家は元は清和源氏の流れを汲む武家であったが、方谷が生まれるころは百姓として生計をたてていた。方谷はお家再興を願う父、五朗吉(菜種油の製造・販売を家業とする農商)の子として備中松山藩領西方村(現在の岡山県高梁市中井町西方)で生まれる。5歳になると、新見藩の儒学者である丸川松隠に学ぶ。20歳で士分に取立てられ、藩校の筆頭教授に任命された。その後、藩政にも参加、財政の建て直しに貢献した。幕末の混乱期には苦渋の決断により、藩を滅亡から回避させることに成功した。しかし、明治維新後は多くの招聘の声をすべて断り、一民間教育者として亡くなった。(http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20121209/p1
◆柳 宗悦(やなぎ むねよし、1889年3月21日 - 1961年5月3日)は、民藝運動を起こした思想家、美学者、宗教哲学者。旧制学習院高等科から東京帝國大学在学中に、同人雑誌グループ白樺派に参加。生活に即した民芸品に注目して「用の美」を唱え、民藝運動を起こした。1936年(昭和11年)、東京府東京市目黒区駒場(現:東京都目黒区)に日本民藝館を設立。
<名言>利休程度の仕事に自分の仕事を止めるわけにはゆかぬ。→日本人は眼がきくから日常生活では選ばれた器物に囲まれて暮らしている。インド人は思索に長け、中国人は実行に優れ、日本人は鑑賞に長けている。だから日本は日本の眼に確信を持ちそれを世界に輝かせよ。日本の民芸うんどうを推進した宗悦の志は高い。