稲盛和夫さんの名言

 稲盛さんの名言に、「バカな奴は単純なことを複雑に考える。普通の奴は複雑なことを複雑に考える。賢い奴は複雑なことを単純に考える」というものがありますが、此の「複雑なことを単純に考える」というのは一体如何なることかだろうか。ここで稲盛さんが言われている真意とは、恐らく「賢い奴は複雑なことを単純に考える」というような文面通りの意味ではなく、「賢い奴は複雑なことのポイントが直感的に分かる」ということであろう。例えば、ぐたぐたと説明し続けて結局のところ何が言いたいか分からないという人がいるが、こういう人はある物事に関して一体何が重要で何処が一番ポイントなのかを抑え得ないからこそ、何時まで経ってもそうした話しか出来ないのだろう。直観ということについては、何れにしても賢い人というのは「複雑なことを単純に考える」というよりも、物事のポイントが何かということが直感的に分かり、そして先ずはそのポイントについて如何なるものかというふうに考えて行く人を言うのであろう。
(5月11日生まれの偉人)
◆野辺地慶三(のべちけいぞう、1890(明治23年)5月11日から1978年(昭和53年)6月25日)は、大正・昭和時代の細菌学者、公衆衛生学者。岩手県出身。東京帝大卒。公衆衛生院,日大,名大,杏林(きょうりん)大の教授を歴任。日本に疫学を導入し,コレラの防疫に貢献した。昭和48年WHO(世界保健機関)からレオン-ベルナール賞をうけた。

昨年の今日http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20120511