『1万円起業 片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法』、 そして国語世論調査

◆『1万円起業 片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法』(クリス・ギレボー・著 本田直之・監訳) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864102708
【ポイント】
○「1万円起業」の基本モデル
 最終的に、集まった回答者は1500人以上。そしてその全員が、次の6つのうち、少なくとも4つの基準に合致していた。
(1)情熱主導型モデル
(2)超・低コスト
(3)利益が少なくとも年間5万ドル(500万円)
(4)特別なスキル不要
(5)収支の完全公開
(6)従業員5人未満
○興味深かったのは、ビジネスの種を見つけるための著者の視点・・・アイデアはどこから生まれるか?
・「ちょっとした頼まれごと」もビジネスの種
・買い物で感じた「不便」
・新しい技術が生み出す意外な需要
・空きスペース
○共通部分を探す。共通部分とは、あなたが好きなことや得意なこと(その両方を兼ね備えていればいちばんいい)と、他人の興味が重なる部分だ。その他人の興味は、喜んでお金を払うほど強いものでなけれぱならない。あなたが大好きなこと、得意なことが何でも人の興味を引くわけではないし、ビジネスにつながるわけでもないのだ。この点を勘違いすると悲劇のもとでしかない。その他人の興味は、喜んでお金を払うほど強いものでなければならない
○自分が得意なことはたぶん1つだけではない。
○ほとんどの顧客は、魚の捕り方を習いたいとは思っていない。1週間休みなく働いたあとでレストランに行くのは、何もかもやってもらいたいからだ。キッチンで起きていることを詳しく知る必要はない。それよりも、人びとが本当に欲しがっているものを与えたほうがいい。
○売り手はよく、「私たちの商品の特徴は……」と語るが、客が受け取るベネフィットについて語るほうがはるかに説得力がある。
 大切なのは、「価値」は消費者が感じる「感情的な必要性」に結びついているということだ。売り手はよく、「私たちの商品の特徴は……」と語るが、客が受け取るべネフィットについて語るほうがはるかに説得力がある。特徴は説明的だが、べネフイットは感情的だ。マットレス店のマイケルは、次のような話をお客にするそうだ。
「うちに長く通ってくれるお客様もいるんです。小さな幼児を連れて買いに来てくれた家族が、2年後にまた来てくれて、3歳になったその子のマットレスを買い替えてくれる。これほどうれしいことはないですよ」こんな温かいストーリーは、ボックススプリングやマットレスの等級について話すよりもはるかに興味をそそられる。
○私たちはみな、あるものをより多く増やしたいと願い、あるものはより少なく減らしたいと願っている。
○包括的な内容ではなく、特定の問題に的を絞ろう。「ビジネスコンサルタント」や「ライフコーチ」になろうとしてはいけない。
○誰かがその趣味を追求する手伝いをするか、趣味に間接的に結びつくものに対してなら収入が得られる。この違いは重要だ。
○「ニーズ」の簡単な見つけ方
 シンプルにいうと、私たちはみな、あるものをより多く増やしたいと願い、あるものはより少なく減らしたいと願っている。それぞれをリストアップしてみよう。「増やしたいもの」には、愛やお金、自由や時間、人から認められることなどがある。「減らしたいもの」には、望ましくないものが入る。ストレスや長時間の通勤、うまくいかない人間関係などがそうだ。これも普遍的な真理だ。
 あなたのビジネスが、人のほしがるものをより多く提供するか、ほしくないものを取り除くこと(あるいはその両方)を目標にしているなら、そのやり方は間違っていない。
○多数の賛成派と反対派がいる産業や流行──は、常に絶好のビジネスチャンスとなる
○何かに興味を持つ人がたくさんいるが、それを日常生活で実行するのは大変だというケースも、絶好のビジネスチャンスを示す兆候だ。情熱だけでは成功しない図式化すれば、次のようになる。(情熱+スキル)×(問題+市場)=ビジネスの機会。情熱は重要だが、この数式の一部でしかないことに注目してほしい。 特典航空券を予約するゲイリーのスキルが突然消えてしまったら、彼がどれほど旅行に対して情熱的であろうと意味がない。ミーガンがいくらドレスに情熱を傾けようと、それらを買いたいと願う人の市場がなければ、ビジネスは成り立たない。
○断れないオファーをつくろう
○既存のビジネスで収入を増加させる半ば公然の秘密は「ツイーク」だ。ツイークとは、「大きな変化につながる細かい修正」。
1.「殿堂入りカスタマー」を選ぶ
2.上位モデルを勧める
○.価格で競わない
 提供するべネフィットに基づいて価格を決めるときは、一歩も引かない覚悟をしよう。いくらにしようと、高すぎると文句を言う人は必ずいる。これまで会った人たちのなかで、「新しいビジネスが成功しているのは業界最安値をつけているからだ」と言った人は、ほとんどいなかった。
 出血大サービスの戦略がウォルマートでうまくいくからといって、おそらくあなたや私にとってはうまくいかないだろう。価値で競うほうがはるかにいい。

◆国語世論調査から→外来語など「カタカナ語」への抵抗感薄れる。
 文化庁が24日発表した2012年度の「国語に関する世論調査」では、日本人の中で外来語などの「カタカナ語」への抵抗感が薄れていることも判明。このほか、はがきや手紙を「手書き」にする割合は6割ほどで、8年前に比べ1割以上減少。20代の8割がインターネット上の辞書を使うなど、電子ツールの浸透の一方、若者を中心に伝統的な手紙の書き方を守るべきだとの考えも多くみられ、急激なデジタル化への反動もうかがわせた。
カタカナ語について「使っている場合が多いと感じることがあるか」との設問では「ある」が74.6%(07年度比11.5ポイント減)、「ない」が24.4%(同12.5ポイント増)と、使っているものの「多用感」が薄れていることが判明。カタカナ語を交えた表現が「好ましいか」を聞くと、「何も感じない」が07年度比10.3ポイント増の54%で、以前よりカタカナ語が自然に使われている様子が浮かんだ。一方で、78.5%が「カタカナ語の意味が分からず困ることがある」と答え、特に50代以上で多かった。
 外来語やカタカナ語をめぐっては今年6月、NHKの番組内で「コンテンツ」「BSコンシェルジュ」といった言葉が乱用され、内容が理解できずに精神的苦痛を受けたとしてNHKが視聴者から141万円の損害賠償を求める訴えも起こされているが、“世論”は「容認」の傾向にある。だが、提訴したNHK視聴者同様、意味が分からず困ったことがある人は「たまにはある」の57・5%を含め78・5%に上った。文化庁は「慣れてしまったけれど、分からない言葉も多いという状況を示すもので、安易な使用はコミュニケーションの阻害になる」と指摘していた。
②はがきや手紙の本文を「手書きする」と答えたのは63.5%で04年度調査から11.4ポイントも減少。言葉の意味を調べる方法(複数回答可)は「紙の辞書」(47.3%)と「ネット上の辞書」(43.1%)が拮抗(きっこう)。20代の82.9%を筆頭に、10〜40代では紙よりネットの方が多かった。だが、「手紙の伝統的な書式を今後も守るべきだ」との回答が47.8%(04年度比8.5ポイント増)で、「こだわらなくてもよい」の34.1%(同4ポイント減)を上回り、10〜30代で大きく増えた。文化庁の氏原基余司・主任国語調査官は「手書きの機会が少なくなった反動で、重要性が意識されている可能性がある」と分析した。
③日本語については、本来の意味から派生して別の意味で使われ、浸透してきている言い方も明らかになった。「きんきん」とは本来、声や音が高くて不快な様子を表す言葉だが、「きんきんに冷えたビール」という言い方は76・0%が聞いたことがあると回答。同様に、力を込めて割る様子を表す「ざっくり」を「ざっくりとした説明」、暖かい様子を表す「ほっこり」を「気持ちがほっこりする」とする言い方も7割以上が聞いたことがあると答えた。意味を取り違えて使われている慣用句では、「流れに棹さす」を、本来の「傾向に乗って、勢いを増すような行為をする」の意味で使っている人は23・4%で、「傾向に逆らい、勢いを失わせるような行為をする」という意味だと思っている人(59・4%)を大きく下回った。
Q.「潮時」の本来の意味は。
・・・潮時を「物事の終わり」という意味で使っている人が多いようですが、本来の意味は、「ちょうどいい時期」です。
Q.「役不足」の本来の意味は。
・・・本来の意味は、「本人の力量に対して役目が軽過ぎる」こと。しかし世論調査では、「役目が重過ぎること」と答えた人が半数以上いた。
Q.「噴飯もの」の本来の意味は。
・・・本来の意味は、「おかしくてたまらない」ことですが、こう答えた人は2割以下で、「腹立たしくて仕方ないこと」と答えた人が、およそ5割に上った。
 「例えば『力不足』と『役不足』が混同されているとか、噴飯の“噴”が、憤慨の“憤”と勘違いされている」(明治大学文学部・齋藤孝教授)
Q.実力があって堂々としていることを「押しも○○」と言うが、ここに入る言葉は。
・・・本来の言い方は、「押しも押されもせぬ」です。しかし、文化庁世論調査では、「押しも押されぬ」と答えた人が48%に上ることがわかった。そして、いよいよという時に使うとっておきの手段、「○○の宝刀」。本来の言い方は、「伝家の宝刀」ですが世論調査では、「天下の宝刀」と答えた人が3割以上いた。
 「間違った用法が増えてくると、やがてそれが辞書に載って、それが正しくなっていく流れもあるんです。今変わりつつあるものとしては、『破天荒』という言葉です。『今までやったことのない人が出る』ということですが、今は『暴れん坊』みたいな意味で使われすぎてしまって、ちょうど意味が変わってきてしまっているところかなと思います」(明治大学文学部・齋藤孝教授)
 正しい日本語を使うためにも国語辞典が必要かな。いくつになっても言葉は大事にしていきたいものである。

◆9月22日にTBS系で放送されたTVドラマ「半沢直樹」最終回の平均視聴率が、関東地区で42.2%だったことがビデオリサーチの調査で判明した。ドラマの視聴率が40%に達するのは、2011年12月に放送された日本テレビ系の「家政婦のミタ」最終回の40.0%以来。平成の民放ドラマではトップを記録したようだ。「半沢直樹」は、銀行を舞台にした池井戸潤さんの小説が原作の金融ドラマ。堺雅人さんが演じる大手銀行員が、理不尽な要求や不正を働く上司を次々に倒していくという内容だ。サラリーマンやOLを中心に人気を呼び「やられたらやり返す。倍返しだ!」を決め台詞が、流行語になっている。瞬間最高視聴率は午後10時17分の46.7%で、半沢が頭取から子会社への出向を告げられた場面の直後だった。関西地区では同時刻に、50.4%と驚異的な数字を叩き出している。

(9月25日生まれの偉人)
魯迅(ろ じん、ルーシュン、繁体字: 魯迅; 簡体字: 鲁迅; ピン音: Lǔ Xùn; ウェード式: Lu Hsün 1881年9月25日 - 1936年10月19日)は、中国の小説家、翻訳家、思想家。本名は周樹人(繁体字: 周樹人; 簡体字: 周树人; ピン音: Zhōu Shùrén; ウェード式: Chou Shu-jen)で、字は豫才。ペンネームの魯は母親の姓だという。浙江省紹興市出身。弟に文学者・日本文化研究者の周作人、生物学者の周建人(1888-1984)がいる。代表作に『阿Q正伝』、『狂人日記』など。短編作である『狂人日記』は旧来の中国文学が文語主体な中で口語を主体とする点、被害妄想狂の心理を実にリアルに描写する点において画期的だった。なお、魯迅の中学校の時の良友に本物の迫害妄想患者が存在し、彼を観察したことが、この作品を着想するヒントとなったと言われている。
 上海の魯迅記念館。中国では魯迅、ルーシュンの存在感は大きい。彷徨、狂人日記新青年阿Q正伝。伝、祝福、故郷、一件小事、故事新編。読書には3つの味があるという意味の「三味書屋」という書がかかっているレプリカあり。1904年の仙台医学校での藤野先生が赤入れをしたノートの実物が展示してあった。また魯迅の「藤野先生」の原稿もみた。「惜別 藤野 謹呈 周君」と書いた色紙もある。これは藤野巌九郎(http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130711)が若き周、後の魯迅に与えたものだ。1933年頃には魯迅の全作品は発売をきんしされ、このためもあって魯迅は40以上の筆名で申報や自由談に書いている。魯迅を囲む青年たちの写真をもとに製作された蝋人形がある。魯迅の息づかい、青年たちの目の輝きなどが表現されている。この人形たちと写真をとった。これを許した守衛が仲間に批判されるという事態になった。魯迅は短髪、口髭で中国服。男らしい風貌である。青年達はわらっていたり、身を乗り出したりしている。魯迅の著作は多くの国で翻訳されている。その筆頭はロシア37、日本35。後はアメリカや応酬で少しづつ翻訳されている。「民族魂」という魯迅の書は見事だった。1998年に仙台を訪れた江沢民魯迅の石碑に献花する写真も展示してある。魯迅の全著作と他の国での翻訳書が壁一面に飾ってある。
◆石橋 湛山(いしばし たんざん、1884年明治17年〉9月25日 - 1973年〈昭和48年〉4月25日)は、日本のジャーナリスト、政治家、教育者(立正大学学長)。階級は陸軍少尉(陸軍在籍時)。大蔵大臣(第50代)、通商産業大臣(第12・13・14代)、内閣総理大臣(第55代)、郵政大臣(第9代)などを歴任した。
 戦前は『東洋経済新報』により、一貫して日本の植民地政策を批判して加工貿易立国論を唱え、敗戦後は「日中米ソ平和同盟」を主張して政界で活躍した。保守合同後初の自民党総裁選を制して総理総裁となったが、在任2ヵ月弱で発病し、退陣した。退陣後は中華人民共和国との国交回復に力を尽くした。実父は身延山久遠寺第81世法主杉田日布。その関係で、立正大学学長に就任した。