『「ディープな高齢社会」ニッポンで稼ぐ』を読みながら、生き抜いていこう。

◆『「ディープな高齢社会」ニッポンで稼ぐ』(根本重之・著 日本経済新聞出版社http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532319048
 本書は、2020、2030年に全体の人口構成がどうなっていくのか、高齢化が進むとどんな需要が出てくるのか、いくつかデータを挙げて、ビジネスを考えさせるもの。
 ●1980年からの一般世帯数の推移を見ると、同年の3582万世帯、2010年の5184万世帯を経て、2019年の5307万世帯でピーク。
 ●寿命が長い女性は、80歳以上の層が大幅に増え、2030年には250万世帯を超える。
 ●50歳以上の女性は、1980年には、3割を切る29.1%しかいなかった。だが、2010年にはその割合が45%を超えており、2020年には5割を超える。
<チェックポイント>
・2020年まで、わずかだがまだ人口が増加するのは、東京(1.2%)、神奈川(0.8%)、愛知(0.4%)、滋賀(0.2%)、沖縄(1.7%)の5都県のみ。
・人口が集中する大都市部で、高齢人口が増え、高齢化が大きく進む。
・働き手が減り、財政面の厳しさも増すところ、上下水道、橋梁、学校などが老朽化しており、その状況は今後さらに悪化する。民間のマンションも築40年以上経つものの数が急増し、その修繕や建て替えなどが非常に重い問題になる。
・1980年からの一般世帯数の推移を見ると、同年の3582万世帯、2010年の5184万世帯を経て、2019年の5307万世帯でピークに達する。
・寿命が長い女性は、80歳以上の層が大幅に増え、2030年には250万世帯を超える。
・小規模世帯の増加に合わせ、既存の商品やサービスを見直すことが必要。
・ファミリーを想定した食料品には、小規模世帯を想定すると、1個あたりの量が多すぎるものがまだ相当にある。
・「食料」「光熱・水道」「家具・家事用品」「保健医療」「教養娯楽」「その他の消費支出」の6つの大分類では、高齢層の1人あたり消費支出が全体の平均より大きいから、高齢層が増加すると、市場が拡大する可能性がある。
・50歳以上の女性は、1980年には、3割を切る29.1%しかいなかった。だが、2010年にはその割合が45%を超えており、2020年には5割を超える。
・金額も1万円未満で、千数百の言葉を話し、高齢者好みの歌を歌うタカラトミーのヒーリングパートナーが、高年齢層の女性はもちろん、若い女性、高齢男性などの支持を得て、ロングセラーになっている。
・2020年頃を想定するが、団塊の世代が20世紀型の自動車の運転をやめていく時期に至ると、小売業の立地はもちろん、ビジネスモデルがかなり大きく変わるだろう。
・最近は、予算制約に加えてカロリー制約がかかるようになったところで、美味しくなったスイーツ分のカロリーをまず留保したうえ、残る部分をかなり軽めの主菜や副菜で埋め、主食はごく少量で済ますといった食物摂取行動をとる人が、若い女性などを中心に増えている。
 *こんな点がチェックポイントであり、これからのじぶんの人生にどう生かすのかが課題であろう。でも、さらに踏み込んで脱少子化にするために自分には何ができるのであろうかを考えるのも重要かもしれない。高齢社会をどう生き抜くかが課題であろう。元気な高齢者と言われながら。これからの人生を生き抜いていこう。

◆『93万人が殺到!日本一の卵の直売所 驚きタマゴ戦略・・・驚き!田舎に大行列 日本一の「卵」直売所』(2013年10月17日放送 22:00 - 22:54 テレビ東京カンブリア宮殿」より)
 熊本・菊池市にある「コッコファーム」では「朝取りたまご」を求め開店前から多くの人が長蛇の列を作っている。こちらでは年間93万人の来館者を呼び込み、卵は1日1000箱以上を販売している日本一の販売所。「朝取りたまご」を大量購入した一家に密着すると一家は知り合いなどにおすそ分けしていた。郄木和子さんは卵パックなどに移し替え保管し2週間ほどで食べきる。コッコファームを経営しているのは「コッコファーム森北農場」で8万5000羽を飼育。炭やにんにくを加えたエサを使用し1日約7万個生産。選別から洗浄などを自社で行い店頭に並ぶまでおよそ1時間という速さで鮮度を保っている。村上龍は農業をきつい事を挙げ、農家と消費者の連帯をやっているのは凄いと話した。コッコファームは卵のほかにも「たまごシュークリーム」、「卵白シフォンケーキ」のスイーツや「たまごサンド」、「かしわ飯たまご太巻き」など様々な種類のメニューを販売。また、施設内にはレストランがあり卵をたっぷり使用した「デミソースオムライスセット」や「たまごかけご飯 から揚げセット」などのメニューが人気で「たまごかけご飯セット」は取り寄せも可能。卵は戦後からほとんど値段が変化していないが、養鶏業者は320万件から2800軒へと減少している。
 年商27億円を売り上げるコッコファームを作ったのは会長の松岡義博。松岡氏は15年前ほどから構想していた。村上龍らがコッコファームの会長・松岡義博とスタジオトーク。松岡氏から卵かけごはんの美味しい食べ方を教えてもらいながら卵の味を堪能した。松岡氏はたくさん買うお客さんに驚き理由を尋ねたこともあった。また、農業はお客の顔が見えづらいため「お客の顔がみたい」という一心だけを焦点に経営していると話した。コッコファームの松岡義博は1949年に農家の長男として生まれ、都会に上京するも11の職を転々とする。自動車工場で手に大ケガを負った際、卵かけごはんを食べた頃の思い出が蘇った。早速、松岡氏はニワトリを400羽購入し卵の営業活などをするがうまくはいかなかった。ようやく卵を置いてもらえる場所が見つかり、1972年にコッコファームの直売所をオープンし人の行列ができるようになった。「朝取りたまご」以外にも早い者勝ちで「規格外」のたまごや「破卵・ヒビ卵」、加熱用で格安販売している「クッキングたまご」も開店早々売り切れるほどの人気。さらにコッコファームでは毎月20日に「卵の詰め放題」などのイベントが目白押し。「目玉焼き無料試食会」は毎日実施らされ、3月には「コッコの桜まつり」など季節のイベントがある。コッコファームのレストランでは1月は「紅白オムライス」、2月は「春待ちオムライス」など毎月新しいメニューが登場する。社長の松岡義清が指揮を取り新メニュー考案に力を入れている。
 村上龍らがコッコファームの会長・松岡義博とスタジオトーク。鶏の習性などを理解できなくて死なせてしまうなどの失敗や資金調達の苦悩について話した。また、自信はないが思いが強いため、田舎で宝探しをするために帰ってきた。他の養鶏場との違いについては、お客との意見を聞くなど他の業者と違う点や人生のスイッチを入れたらブレないでやっていくと話した。コッコファームでは卵の他にも野菜の直売コーナーがあり、HP上では広報の前田さちよさんが栽培した農家や野菜を紹介している。コッコファームに野菜を直売している農家は約200件で、販売価格は農家が決めることができるので生産者にとってはメリットがあるという。熊本・阿蘇市にある安部牧場はしぼりたての牧場の牛乳とコッコファームの卵を混ぜた、「コッコのたまごソフトクリーム」を販売している。多い時で500~600個は売れているという。コッコファームの松岡義博は農業仲間の雲仙きのこ本舗を訪れた。楠田喜熊社長率いる雲仙きのこ本舗は九州屈指のきのこメーカーで、松岡義博は農家が値段を決めて販売できる直販システムの拠点づくりを雲仙きのこ本舗とともに連携している。コッコファームの松岡義博会長は農家が自ら生産したものを自分で売る店を目指していて、実現すれば日本を支えてくれるとコメント。村上龍は価格決定権と農家同士の協力がカギと述べ、松岡会長は農家にとっては自身で生産したものが目の前で売れたら最高で、お客とのコミュニケーションも取ることができるとコメント。収録を終えた村上龍は本日紹介したコッコファームを踏まえ、「農業はIT技術の進歩とも無縁のまま、衰退しているように見える。だが松岡会長は農業はビジネスだと明言し、温かい卵を直接お客にという普遍の理念がある。過疎地にあって都会にはないものに目を向ければ、我々は過疎は宝だと気づくはずだ」と評した。

◆菅野、3安打11Kでプロ初完封!寺内、値千金3ランで日本S王手。セ・クライマックスシリーズ最終S第2戦 巨人3─0広島(17日・東京ドーム) 原巨人が菅野のプロ完封でクライマックスシリーズ最終ステージ3勝目(アドバンテージの1勝含む)。日本シリーズ進出に王手をかけた。18日の第3戦に勝つか引き分けると、2年連続での日本シリーズ出場が決まる。
◆マー完封!銀次の先制弾に「じぇじぇじぇ!」。パ・クライマックスシリーズ最終S第1戦 楽天2─0ロッテ(17日・Kスタ宮城) 楽天・田中とロッテ・成瀬の両先発が投げ合いとなったCS最終S第1戦は、田中の完封勝利で2勝目(アドバンテージの1勝含む)を挙げた。打線は4回、先頭の銀次が右翼席にソロ本塁打を放ち先制。8回はマギーの左中間適時打で貴重な追加点を挙げ、試合を決めた。

(10月17日生まれの偉人)
◆野村 望東尼(のむら もとに、ぼうとうにとも、文化3年9月6日(1806年10月17日) - 慶応3年11月6日(1867年12月1日))は、幕末の女流歌人・勤王家。安政6年(1859年)、夫が亡くなり、剃髪して受戒。その後、福岡の南側の山村(現・福岡市中央区平尾)にあった自分の山荘に勤皇の士を度々かくまったりする。彼女に便宜を図って貰った中には、勤王僧・月照長州藩士・高杉晋作http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130927)、熊本藩士・入江八千兵衛、対馬藩士・平田大江、福岡藩士・平野国臣、中村円太、月形洗蔵、早川養敬などがいる。慶応元年(1865年)6月、福岡藩で、尊攘派弾圧の動きが強くなり、孫の野村助作と共に自宅に幽閉され、10月に姫島(現・福岡県糸島市志摩姫島)へ流された。翌2年(1866年)9月、晋作の指揮により福岡脱藩志士・藤四郎、多田荘蔵らが姫島から脱出の手引きをし、下関の勤皇の豪商・白石正一郎http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130418)宅に匿われ、後に三田尻(現・山口県防府市の古称)で死去した。

<昨年の今日>http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20121017
 このシリーズも10月以降空白にならず良いのだが、昨年は内容が乏しい印象である。でも、今年もそうかも。

<本の紹介>
・雷鳴福岡藩―草莽早川勇伝 http://d.hatena.ne.jp/asin/4902116235
<情報紹介>
・人間らしさ担う人間性知能「HQ」http://www.palge.com/news/h23/11/20111106kouen.htm 

おとなり日記
・2013-10-13 fuakiの日記