久しぶりの人間ドック受診

◆朝から、病院で人間ドック受診。

◆『人に強くなる極意』(佐藤優著・青春新書インテリジェンス)から
 この本は、「元外務省主任分析官」であり、作家である佐藤優さんの自己啓発書。アマゾンの内容紹介によると、『どんな相手にも「ぶれない」「びびらない」「怒らない」――。ビジネスでも人生でも、人と相対したときにどう振る舞えるかが結果を大きく左右する。いつでも最高のパフォーマンスをするには、どんな心持ちでいることが重要なのか。外国の要人、日本国首相、そして特捜検察などに対してギリギリの交渉力を発揮してきた著者が、現代を“図太く"生き残るための処世術を伝授する。』とのこと。この本にもっと早く出会っていれば、佐藤さんのような生き方を、少しでも実践できたら、私の人生も変っていたかもしれない。また、まえがきから「本書に記された内容は、標準的な努力ができる人なら確実に実行できることだけ」とのこと。それが故に「本書は究極の実用書である」と。
<気づいた点>
●自分の中の怒りを紙に書き出す
 たとえばなんだかイライラするとか、怒りが湧いてきたという時に、この感情がなぜ出てきたのか、どこから出てきたのかを客観的に分析するのです。できうる限り合理的に説明してみましょう。たとえばこの怒りは嫉妬からくるものなのか、コンプレックスからくるのか、あるいは焦りからなのか。その出所がわかったら、なぜ嫉妬するのか、どうしてコンプレックスを持つのか、なぜ焦っているのかと続けて分析していく。そのように論理的に感情の糸をほどいていくと、まずその作業自体で冷静になれます。なんならノートや紙に自分の感情を書き出し、箇条書きにしたり図にしたりして分析してみてもいい。すると、自分を見ているもう1人の自分がいることに気づくでしょう。
●忠告や批判を受けたら「内省ノート」に書く
 人から忠告や批判を受けた時、その瞬間は感情的に腹も立つし、その言葉を受け入れることが難しいでしょう。ですが家に帰って1人になった時、ノートに相手の言葉を書き出してみる。書き出す行為自体で事態を客観的に、冷静にとらえる準備が整います。なぜ相手がそのような言動をとったのか、自分なりに分析して書き出してみましょう。すると自分に対しての嫉妬からなのか、それとも誤解に基づいた発言なのか。そのいずれでもないとしたら、これはしっかり受け止める必要があります。
●夢や目標をただの「執着」と区別する
 たとえば外務省で働くのも、語学の適性があるかないかが大きい。皆あれだけの難しい試験と競争を勝ち抜いて入省しているのですから、基本的な学習能力があることは確かです。ただし、本当の語学の能力、適性があるかどうかは別です。成績はよくても語学のセンスがいま一つの人は、たとえ入省してもその後はとても辛いことになる。だとしたら本当に適性のある仕事で、自分のもっている別の能力を思う存分生かした方がいい。「あきらめない」という気持ちがそうした客観的な判断力を失わせ、かたくなになり、「執着」になると、自分にとって決してプラスになりません。いまの自分の頑張り、「あきらめない」気持ちを冷静に見つめ直して、それが執着になっていないか、まずは見極めることが大切です。
●「仕事の遠近感」を持つ
 仕事というのはつねに時間軸とセットで考えなければいけません。1週間、1ヵ月の時間の流れの中で、どの仕事をいつまでにこなすか。逆にいつから手をつければ大丈夫なのか、はっきりつかんでおくのです。「仕事の遠近感」と言ってもいいでしょう。それが見えている人は、たくさん仕事を抱えてもアタフタせず淡々とこなしていける。目の前にあるものをただがむしゃらにやるという人は、仕事の座標軸、時間軸がないのです。仕事を時間軸に落とし込むために僕がやっているのは、ノートに書くこと。時間というものは目に見えませんが、書き出すことで可視化、空間化できる。僕は何でも1冊のノートにまとめます。100ページのキャンパスノートに時系列でどんどん書き込む。スケジュールや取材メモ、企画や発想もガンガン書く。その理由は「検索が容易」だからであり、「すべて1冊のノートにまとまっているからこそ、即座に検索が可能」である。

(10月18日生まれの偉人)
◆阪田 寛夫(さかた ひろお、1925年10月18日 - 2005年3月22日)は、日本の詩人、小説家、児童文学作家である。帝塚山学院小学校・大阪府立住吉中学校から旧制高知高等学校を経て東京帝国大学文学部美学科に入学、在学中に三浦朱門らとともに同人誌を創刊。国史科に転じて卒業後朝日放送に入社し、主にラジオ番組のプロデューサーとして制作に携わる。その後、編成局ラジオ制作部長、東京支社勤務を経て朝日放送を退社。
「音楽入門」で小説家としてデビュー、1975年に小説『土の器』で芥川賞受賞。1980年に小説『トラジイちゃんの冒険』で野間児童文芸賞1984年に評伝『わが小林一三―清く正しく美しく』で毎日出版文化賞、1987年に小説『海道東征』で川端康成文学賞受賞。この他、詩集『わたしの動物園』や、まど・みちおに関するエッセイ『まどさん』などがある。まどを先輩として尊敬し、共著を五冊出している。1990年、日本芸術院会員。
 童謡「サッちゃん」「おなかのへるうた」「ともだち讃歌(リパブリック讃歌)」「誰かが口笛ふいた(フランスの行進曲 Le Regiment de Sambre et Meuse)」などの作詞者としても知られる。先の2篇は大中恩によって作曲された。また、NHK全国学校音楽コンクールのために「かたつむりのうた」や「君は夕焼けを見たか」などを作詞した。

<昨年の今日>http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20121018