繰り返えされる地震、まさに地震列島。

◆9年前の今日、新潟県中越地震が発生。新潟県中越地震は、2004年(平成16年)10月23日17時56分に、新潟県中越地方を震源として発生したM6.8、震源の深さ13kmの直下型の地震ユーラシアプレート内部で起こった逆断層地震北魚沼郡川口町(現長岡市)で最大震度7を観測した。震度7を観測したのは、1995年の兵庫県南部地震阪神・淡路大震災)以来9年ぶり、観測史上2回目。なお、兵庫県南部地震では気象庁などの調査によって震度が判定されたため、震度計震度7が観測されたのは初めてである。また、余震の揺れが強く、群発地震活動を呈して頻繁に起きたことも特徴のひとつである。

◆『人に強くなる極意』佐藤優著 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413044096
 この本は、元外務省主任分析官であり対ロシア外交の最前線で活躍していた佐藤優さんが考える対人の極意と処世術、そしていかに自分を律していくか、という実際の話が書かれたもの。
・アマゾンの内容紹介から。
どんな相手にも「ぶれない」「びびらない」「怒らない」――。ビジネスでも人生でも、人と相対したときにどう振る舞えるかが結果を大きく左右する。いつでも最高のパフォーマンスをするには、どんな心持ちでいることが重要なのか。外国の要人、日本国首相、そして特捜検察などに対してギリギリの交渉力を発揮してきた著者が、現代を“図太く"生き残るための処世術を伝授する。
【外交の現場】
<びびらないためには相手や対象を知り、相手の本質や意図を見極めることが重要です。外交の世界では「相手の内在的論理を知る」という表現をします。相手の価値観はどのようなもので、どんな意図と論理で行動しているのか。それがわかれば、相手が何をいおうがどんな威圧をしてこようが、冷静に対応できる>
【特捜の現場】
<特捜の常識として「官僚、商社マン、銀行員、大企業社員といったエリートは徹底的に怒鳴りつけ、プライドを傷つけると供述をとりやすい」というのがあるそうです。エリートほど落とすのは簡単だと。「お前は社会のクズだ!」「犯罪者だ!」となじられると、彼らはこれまでそんな体験はないですから、一気にそれまでの自信を失って検事のいいなりになるそうです。特捜ではこれを「相手を自動販売機にする」と表現します>
<ポイント>
1. 外交の基本は相手をびびらせること
2.  びびらないためには相手や対象を知り、相手の本質や意図を見極めることが重要です。外交の世界では「相手の内在的論理を知る」という表現をします。相手の価値観はどのようなもので、どんな意図と論理で行動しているのか。それがわかれば、相手が何をいおうがどんな威圧をしてこようが、冷静に対応できる
3. 自分の中の怒りを紙に書き出す
 たとえばなんだかイライラするとか、怒りが湧いてきたという時に、この感情がなぜ出てきたのか、どこから出てきたのかを客観的に分析するのです。できうる限り合理的に説明してみましょう。たとえばこの怒りは嫉妬からくるものなのか、コンプレックスからくるのか、あるいは焦りからなのか。その出所がわかったら、なぜ嫉妬するのか、どうしてコンプレックスを持つのか、なぜ焦っているのかと続けて分析していく。そのように論理的に感情の糸をほどいていくと、まずその作業自体で冷静になれます。なんならノートや紙に自分の感情を書き出し、箇条書きにしたり図にしたりして分析してみてもいい。すると、自分を見ているもう1人の自分がいることに気づくでしょう。
4. 特捜の常識として「官僚、商社マン、銀行員、大企業社員といったエリートは徹底的に
怒鳴りつけ、プライドを傷つけると供述をとりやすい」というのがあるそうです
5. 状況を類推する
 代理経験も含めてさまざまな経験をしておけば、何かびびるような場面に出くわした時でも、「この人は前に会ったあの人に言動が似ているな」とか、「いまの状況はあの本に書かれていたあの状況にそっくりだ」と対象を冷静に分析できます。
 この分類とか類比、英語でいうアナロジーですが、これができるようになるとずいぶん違う。先ほども述べたように、相手がよくわからないから恐怖心が生まれてびびってしまうのです。対象が自己の経験値の中で、何らかのカテゴリーに振り分けられていれば、そのような恐怖心に陥ることはありません。
6.  九鬼周三の『「いき」の構造』(岩波書店)によれば、「いき」とは全部いわずに一つ手前で止めること
7.競争のないスタティック(静的)な社会では、自分を必要以上に大きく見せたり飾ったりすることはないんです。ところが近代になって身分制度が廃止されて社会がフラットになった時から、社会はダイナミック(動的)なものに変質します。身分制度がないということは、自分の存在感を示すために自分を大きく見せる、飾ることが重要になってきます。
8. 自分を飾らず等身大で仕事をする
 仕事でお互いが認め合う関係になれば、余計な約束事やルールをつくらなくても上手く仕事が形になる。いまの私の場合でいうと、信頼している編集者や担当者との関係がそう。彼らとの仕事には心地よいリズム感が生まれますが、それは必要最小限のやりとりで仕事ができるから。つまりすべてがシンプルなんです。
 こういう関係をつくるのは、実はそんなに難しいことではありません。とにかく仕事と仕事をする相手に対して真摯に向き合って、嘘や偽りを排除していけばいい。自分を飾らず等身大で仕事をしていれば、同じような仕事の形で返してくれる人は自然に増えるはずです。
9. 相手が大物であればあるほど、こちらの嘘や飾りなどは見抜かれてしまいます
10. 意外にも、僕らは得意な分野でこそ躓くことが多いんじゃないでしょうか。なぜか? 得意であるということで、そこに「油断」や「侮り」が生じる。仕事の現場で「侮らない」ということは、メンテナンスとかフォローをしっかりする、という意味合いも強い
11.忠告や批判を受けたら「内省ノート」に書く
 人から忠告や批判を受けた時、その瞬間は感情的に腹も立つし、その言葉を受け入れることが難しいでしょう。ですが家に帰って1人になった時、ノートに相手の言葉を書き出してみる。書き出す行為自体で事態を客観的に、冷静にとらえる準備が整います。なぜ相手がそのような言動をとったのか、自分なりに分析して書き出してみましょう。すると自分に対しての嫉妬からなのか、それとも誤解に基づいた発言なのか。そのいずれでもないとしたら、これはしっかり受け止める必要があります。
12.夢や目標をただの「執着」と区別する
 たとえば外務省で働くのも、語学の適性があるかないかが大きい。皆あれだけの難しい試験と競争を勝ち抜いて入省しているのですから、基本的な学習能力があることは確かです。ただし、本当の語学の能力、適性があるかどうかは別です。成績はよくても語学のセンスがいま一つの人は、たとえ入省してもその後はとても辛いことになる。だとしたら本当に適性のある仕事で、自分のもっている別の能力を思う存分生かした方がいい。「あきらめない」という気持ちがそうした客観的な判断力を失わせ、かたくなになり、「執着」になると、自分にとって決してプラスになりません。いまの自分の頑張り、「あきらめない」気持ちを冷静に見つめ直して、それが執着になっていないか、まずは見極めることが大切です。
13.「仕事の遠近感」を持つ
 仕事というのはつねに時間軸とセットで考えなければいけません。1週間、1ヵ月の時間の流れの中で、どの仕事をいつまでにこなすか。逆にいつから手をつければ大丈夫なのか、はっきりつかんでおくのです。「仕事の遠近感」と言ってもいいでしょう。それが見えている人は、たくさん仕事を抱えてもアタフタせず淡々とこなしていける。目の前にあるものをただがむしゃらにやるという人は、仕事の座標軸、時間軸がないのです。
 仕事を時間軸に落とし込むために僕がやっているのは、ノートに書くこと。時間というものは目に見えませんが、書き出すことで可視化、空間化できる。僕は何でも1冊のノートにまとめます。

(10月23日生まれの偉人)
◆大倉 喜八郎(おおくら きはちろう、天保8年9月24日(1837年10月23日) - 昭和3年(1928年)4月22日)は、明治・大正期に貿易、建設、化学、製鉄、繊維、食品などの企業を数多く興した日本の実業家、中堅財閥である大倉財閥の設立者。渋沢栄一http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20130316)らと共に、鹿鳴館、帝国ホテル、帝国劇場などを設立。東京経済大学の前身である大倉商業学校の創設者でもある。

<昨年の今日>http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20121023

<本の紹介>
関東大震災―大東京圏の揺れを知る http://d.hatena.ne.jp/asin/4306093700