台風27号・28号が北上 四国で激しい雨 。(390日継続中)

◆台風27号と28号が北上しており、台風と前線の影響で四国では断続的に激しい雨が降っていて、気象庁が土砂災害や洪水、暴風、高波など警戒を呼びかけている。南大東島では最大瞬間風速32.9メートルを記録、海陽町で猛烈な雨を観測している。愛媛県新居浜市などで避難勧告が出されている。また愛媛県西予市宇和町で土砂が住宅に流入したが男性にケガはなし。鳥取の塩見川は避難判断水位に達している。

姜尚中は語る。「東北アジア論」について。
・東アジア=東南アジア+東北アジアであるはずだが、北東アジアをずっと使っている。この言葉はアメリカ・ワシントンの目でアジアを見ていることにほかならない。本来は、東北アジアと呼ぶべきであり、それは、日本・韓国・北朝鮮・中国・ロシア・アメリカの6ヵ国でやっていくべき。アメリカはアジア・太平洋国家と自らを定義している。
日中韓の合計GDPは世界の25%であり、アセアン10が地域主義で成功しているように、東北アジア諸国連合をつくり、6ヵ国で定期的、閣僚同士、事務方同士の交流の場が必要。韓国は「親米和中」しかない。この6カ国の多国間で少しづつ解決していくしかない。北朝鮮問題、日韓や日中の対立などを。
<参考>姜尚中ホームページ http://www.kangsangjung.com/home
◆韓国は生みの親、日本は育ての親…姜尚中教授が東京大で最終講義(2013年3月)
 在日韓国人2世の姜尚中(カン・サンジュン)教授は「韓国は生みの親、日本は育ての親」と語った。 姜尚中(カン・サンジュン)東京大学大学院情報学環教授(63)が6日、最終講義を行った。 1998年に在日韓国人では初めて東京大学の教授になった姜教授は、今年4月から埼玉県上尾市にある聖学院大学に在籍されている。 キリスト教系の私立大学だ。 東京大学で定年まで2、3年残し、姜教授は「国立大の東京大学より私立大ではより自由に意見を語れるため」と述べた。 さらに「定年退任後に移れば行くところがなくて行く格好となるので聖学院大学に失礼になる。 廃品処理でなく再生のために移る」と話して笑いを誘った。 廃品回収業者の息子として生まれた在日韓国人2世で、独ニュルンベルク大学で政治思想史を専攻した姜教授は、日本の知識人社会に影響力を及ぼし、今日に至っている。 戦後の日本社会と北東アジア問題を批判的な視点で分析、指摘しながら、テレビ朝日など放送局のメーンニュースの解説者として登場することも多く、100万部以上売れた『悩む力』など数多くのベストセラーも出している。 3月の退任講義には約200人の大学院生と外部からの客が集まっていた。「これからの東北アジア」という講義で姜教授は「東北アジアのハブ」と韓国の役割を強調した。 「ユーラシアという大きな観点で見れば、韓半島東北アジアの中心だ。 位置的な要因だけでなく、米国・中国・ロシア・日本など周辺大国とすべて友好的な関係を維持しているのは韓国だけであるからだ。 韓国は欧州強大国の間で緩衝の役割をしたベネルクス(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)のようでなければならず、そのような力も持っている」。 日本についても東北アジアのハブとして韓国の位置を理解して支援するのが日本国益にも合う」とし「独島(ドクト、日本名・竹島)問題についても政治的・戦略的な決断が必要だ」と述べた。 北朝鮮の核実験で高まった東北アジアの危機に関し、「米国と北朝鮮の直接交渉が早ければ今年、遅くとも来年には始まるとみられる。 朝米協議、ここに中国と韓国を加えた4者協議、従来の6カ国協議まで、重層的ネットワークが必要だ」と強調した。 朴槿恵(パク・クネ)政権に対しては、「政権が交代する度に、南北関係が政争の道具になる状況から抜け出さなければならない」と要請した。 講義の前に行われた記者懇談会で、姜教授は「安倍政権が7月の参院選で圧倒的多数を占めることになれば、憲法改正を推進し、靖国神社参拝も検討する可能性がある」と述べた。 ただ、日本社会の右傾化問題については、「低い投票率を考えれば、前回の総選挙で自民党に投票した国民は国民全体の25%程度」とし「圧倒的な数の国民が右傾化したと話す段階ではない」と話した。 在日韓国人としての難しさを尋ねると、姜教授はこう答えた。 「最初に韓国に行った時は“半チョッパリ(=半分日本人)”という言葉を聞いた。 韓国が生みの親なら、日本は育ての親。 両国が争えば子どもが最も大変だ。 両国のために努力する」。

<本の紹介>
グローバル化の遠近法――新しい公共空間を求めて (岩波人文書セレクション) 姜 尚中、 吉見 俊哉(2013/10/25)
 http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%AB%E5%8C%96%E3%81%AE%E9%81%A0%E8%BF%91%E6%B3%95%E2%80%95%E2%80%95%E6%96%B0%E3%81%97%E3%81%84%E5%85%AC%E5%85%B1%E7%A9%BA%E9%96%93%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%81%A6-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E4%BA%BA%E6%96%87%E6%9B%B8%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E5%A7%9C-%E5%B0%9A%E4%B8%AD/dp/4000286730/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1382617479&sr=1-1

(10月25日生まれの偉人)
◆土門 拳(どもん けん、1909年(明治42年)10月25日 - 1990年(平成2年)9月15日[1])は昭和時代に活躍した日本の写真家である。リアリズムに立脚する報道写真、日本の著名人や庶民などのポートレートやスナップ写真、寺院、仏像などの伝統文化財を撮影し、第二次世界大戦後の日本を代表する写真家の一人とされる。また、日本の写真界で屈指の名文家としても知られた。

<昨年の今日>http://d.hatena.ne.jp/ks9215/20121025

<本の紹介>
・空白を満たしなさい http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062180324/hatena-ud-22/ref=nosim
・私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062881721/hatena-ud-22/ref=nosim
 書評 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20120925#p2